青木 敬アオキ ケイ |
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所属学部・学科等
- 文学部 総合人文学科 文化共生学専修
職名 (資格)
- 准教授 2021年 4月 1日
出身学校・専攻
- 京都外国語大学 外国語学部ブラジルポルトガル語学科 2011年 卒業
出身大学院・研究科
- 京都外国語大学修士課程 外国語学研究科異言語・文化専攻 2013年 修了
- 京都大学博士課程 アジア・アフリカ地域研究研究科アフリカ地域研究専攻 2016年 修了
取得学位
- 言語文化学 2013年 3月 京都外国語大学
- 地域研究 2016年 3月 京都大学
ホームページ・メール
- メールアドレス:kayaoki@kansai-u.ac.jp
専門分野
専門分野 | キーワード |
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文化人類学・民俗学 |
研究課題
現在の研究課題名 | 若手研究:「カーボ・ヴェルデにおけるアフロ・クレオールの即興演奏と身体行為の人類学的研究」 |
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研究態様 | |
研究期間 | 2018年 ~ 2021年 |
研究制度 | 科学研究費補助金 |
キーワード | クレオール性;文化的アイデンティティ;歌謡モルナをとおした身体行為 |
研究分野 | 文化人類学・民俗学 |
研究テーマ概要 | 本研究の目的は、環大西洋奴隷貿易以来、白人と黒人の混血であるアフロ・クレオールの文化的営みによって発展してきた音楽に表現される身体行為の役割と、アフロ・クレオール社会の文化的遺産の今日的価値を明らかにすることである。そのため本研究では、アフロ・クレオール社会の中でも独自の発展をしているカーボ・ヴェルデ共和国の伝統歌謡モルナに注目し、モルナの音楽と身体行為の関係を考察する。具体的には、①モルナの演奏時に、歌詞に含まれる郷愁に関する意味を持つ概念「ソダーデ」が、どのように身体を通じて表現されるか、②その情動表出がモルナの演奏でどのような意味と役割を持つかを分析することである。これにより、アフロ・クレオールにおける文化的アイデンティティ形成のプロセス解明に貢献する。また、無形文化遺産登録に向けて世界発信を試みるモルナ研究センターに、 学術的側面において貢献することにも繋がる。 |
現在の研究課題名 | 笹川研究助成:「カーボ・ヴェルデ人の音楽的アイデンティティに関する研究」 |
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研究態様 | |
研究期間 | 2018年 ~ 2019年 |
研究制度 | その他の研究 |
キーワード | |
研究分野 | 文化人類学・民俗学 |
研究テーマ概要 | 本研究は、島民の日常においてソダーデが身体(体、声、歌唱法等)を通じてどのように表現されているか明らかにし、ソダーデの社会的意味および役割を理解することを目的とする。 |
現在の研究課題名 | 若手研究:「カーボヴェルデの島民と移民の新たな「故郷」の構築と創造をめぐる人類学的研究」 |
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研究態様 | |
研究期間 | 2021年 ~ 2025年 |
研究制度 | 科学研究費補助金 |
キーワード | 故郷;イメージ;リスボンのアフリカン・コミュニティ |
研究分野 | 文化人類学・民俗学 |
研究テーマ概要 | 本研究では、カーボヴェルデの島民・移民によって歌われる歌謡モルナに現れる「故郷」のイメージに注目し、その再編を通じて新たなモルナの価値を掘り起こす。 そのためにモルナの重要な特徴のひとつに「故郷」(home)という概念があることを明確にし、リスボンのカーボヴェルデ人移民とカーボヴェルデ国内のモルナ奏者が担うモルナの様式を比較分析する。そこから浮かび上がる彼らの「故郷」のイメージを再編し、即興で絶え間なくモルナをつくり続けるカーボヴェルデ人の「クレオール性」と「故郷」の関係を浮き彫りにする。 さらに、私が、インタビュー対象者の追憶を撮影するために現場へ行き、断片化された「故郷」イメージのモンタージュ編集を行う。 |
現在の研究課題名 | 独立基盤形成支援:「カーボヴェルデの島民と移民の新たな「故郷」の構築と創造をめぐる人類学的研究」 |
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研究態様 | |
研究期間 | 2021年 ~ 2025年 |
研究制度 | 科学研究費補助金 |
キーワード | |
研究分野 | |
研究テーマ概要 |
研究職歴
- 京都外国語大学国際言語平和研究所、嘱託研究員 2017年4月 1日~2019年3月 31日
- 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、特任研究員 2016年4月 1日~2017年3月 31日
- 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、共同研究員 2018年4月 ~2021年3月
- 関西大学、助教 2019年4月 ~2021年3月
- 京都外国語大学・国際教養学科、非常勤講師 2016年4月 ~2019年3月
- 龍谷大学・経済学部、非常勤講師 2016年9月 ~2018年8月
- 筑波大学グローバル教育院地球規模課題学位プログラム、非常勤講師 2021年11月 20日~2023年11月 7日
- 京都外国語大学・ブラジルポルトガル語学科、非常勤講師 2022年4月 1日~2023年
所属学会
所属学会・団体名 | 役職名 (役職在任期間) |
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日本文化人類学会 | |
国際言語文化学会 | |
日本アフリカ学会 | |
日本ポルトガルブラジル学会 |
共同研究・受託研究の実績
- 『プレザンス・アフリケーヌ』研究(2)テキスト・思想・運動
2018年 ~ 2021年国内共同研究 - 日本科学協会笹川科学研究助成「カーボ・ヴェルデ人の音楽的アイデンティティに関する研究」
2018年 ~ 2019年 - 国際交流基金「アジアに於ける多文化交流を観光振興により実現する為の縦断的・横断的研究」
2017年 ~ 2018年学内共同研究
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研究業績
No. | 研究業績の種類 | 発表年月日 | 標題 | 出版物の種類 | 共著・単著の別 | 出版社・掲載誌 | 巻・号・頁 |
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1 | フィールドワーク10 | 2023年8月 1日~2023年9月 14日2023,08,01,2023,09,14 | カーボヴェルデ共和国(サンヴィセンテ島)における民族誌映画制作の実施 | ||||
2 | フィールドワーク10 | 2023年8月 1日~2023年9月 14日2023,08,01,2023,09,14 | 郷愁の概念「ソダーデ」の身体化に関する民族誌映画制作 | ||||
3 | フィールドワーク10 | 2022年8月 8日~2022年9月 6日2022,08,08,2022,09,06 | ポルトガルの首都リスボンにおけるカーボヴェルデ人移民の音楽文化研究 | ||||
4 | 講演19 | 2022年6月 24日2022,06,24,,, | 響きあうアフリカの島人と日本人漁師~海を越えた出逢いとつながりによってうまれた島唄~ | ||||
5 | 研究報告21 | 2022年5月 14日~2022年5月 14日2022,05,14,2022,05,14 | Outras Margens do Mundo Além do Atlântico: músicas, sociedades e festividades nas pesquisas acadêmicas transnacionais. | ||||
6 | 芸術活動13 | 2021年11月 27日~2021年11月 28日2021,11,27,2021,11,28 | 多分野共創によるパフォーミングアート作品「Octopus Story」 | ||||
7 | 著書2 | 2021年11月 17日2021,11,17,0000,00,00 | 紡がれてゆくホーム | その他 | 単著 | 71頁 | |
8 | 論文1 | 2021年9月 1日2021,09,01,,, | 紡がれる詩/あぶり出される風景 | その他 | 単著 | 現代詩手帖(思潮社) | 第64巻、第9号、46〜50頁 |
9 | 特別座談会・合評会99 | 2021年7月 31日2021,07,31,,, | 『あふりこ』の生成と共鳴——執筆とその後 | ||||
10 | フィールドワーク10 | 2021年5月 1日~2021年5月 10日2021,05,01,2021,05,10 | 大分における隠れ/潜伏キリシタンに関する調査 | ||||
11 | 監修25 | 2021年5月 1日2021,05,01,,, | みんなが知らないサントメ・プリンシペのこと | その他 | 独立行政法人国際協力機構(JICA) | ||
12 | 論文1 | 2021年2021,00,00,,, | Revisiting 'Saiko Dayo', the Japanese Fishermen's Song of Cabo Verde, its Societal and Creative Values | 学術雑誌 | 単著 | Inter Faculty | Vol. 11, pp. 63-97 |
13 | 論文1 | 2020年10月 1日2020,10,01,,, | 閉ざされた〈扉〉/開かれた〈道〉:映画監督ペドロ・コスタとカーボヴェルデ人の故郷 | その他 | 単著 | ユリイカ(青土社) | 第52巻13号166~174頁 |
14 | 著書2 | 2020年5月 30日~2020年5月 30日2020,05,30,2020,05,30 | 「ポルトガル語圏アフリカのポップス:無形文化遺産モルナの価値と評価」ウスビサコ、清水貴夫(編)『現代アフリカ文化の今:15の視点から、その現在地を探る』 | 単行本 | 分担執筆 | 青幻舎 | 142-149頁 |
15 | フィールドワーク10 | 2020年3月 7日~2020年3月 12日2020,03,07,2020,03,12 | 長崎における隠れ/潜伏キリシタンに関する予備調査 | ||||
16 | 著書2 | 2019年11月 20日2019,11,20,,, | 「クレチェウの故郷」川瀬慈(編)『あふりこーフィクションの重奏/偏在するアフリカ』 | 単行本 | 分担執筆 | 新曜社 | 248-303頁 |
17 | 学会発表7 | 2019年5月 19日2019,05,19,,, | カーボヴェルデの「サイコー」な人たち 日本人漁師とサンヴィセンテ島民の文化交流によって生まれた伝統的なうた | 単著 | |||
18 | 研究ノート99 | 2019年3月 2019,03,00,,, | サンヴィセンテ島民と日本人漁師の文化接触―カーボヴェルデの「サイコー」な人たちは誰だったのか― | 学術雑誌 | 単著 | 国際言語文化 | 第5号、65-78頁 |
19 | フィールドワーク10 | 2019年2月 8日~2019年3月 2日2019,02,08,2019,03,02 | カーボヴェルデ南部サンティアゴ島、フォゴ島、ブラヴァ島における歌謡モルナの実態調査および漁師の活動 | ||||
20 | 調査研究報告99 | 2018年12月 2018,12,00,,, | ニカラグアのカリブ海沿岸地域、ブルーフィールズにおける文化再生―芸術活動の空間と音楽に秘められたメッセージ性― | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 京都外国語大学ラテンアメリカ研究所紀要 | 第18号、47-66頁 |
21 | 論文1 | 2018年11月 2018,11,00,,, | カーボヴェルデのなかのアフリカ―文化的抵抗としての舞踏バトゥクから歌謡モルナへ― バトゥクから歌謡モルナへ カーボヴェルデのなかのアフリカ―文化的抵抗としての舞踏 バトゥクから歌謡モルナへ | 学術雑誌 | 単著 | アメリカス研究 | 第23号、205-213頁 |
22 | フィールドワーク10 | 2018年8月 1日~2018年9月 11日2018,08,01,2018,09,11 | カーボヴェルデ北西部サンヴィセンテ島における漁師の歌に関する人類学的研究 | ||||
23 | フィールドワーク10 | 2018年7月 25日~2018年7月 31日2018,07,25,2018,07,31 | リスボンのカーボヴェルデ人移民が担う音楽 | ||||
24 | 学会発表7 | 2018年3月 24日2018,03,24,,, | 18世紀末から20世紀中葉までにおける核概念sodade, kretxeu, morabezaの変遷とモルナの伝播 | 単著 | |||
25 | 翻訳16 | 2018年3月 10日2018,03,10,,, | カーボ・ヴェルデ・クレオール語への誘い | 単行本 | 単著 | 晃洋書房 | 218頁 |
26 | 研究ノート99 | 2018年3月 2018,03,00,,, | Uma visão da saúde pública em Timor-Leste na base das investigações ambientais em campo | 学術雑誌 | 国際共著 | Anais | Vol. 46, pp. 75-84 |
27 | 研究ノート99 | 2018年3月 2018,03,00,,, | The Japan Foundation/ASEAN heritage tourism research project year two report: investigating evidence of social sustainability in the restaurant and food service industries of Asian heritage tourism centers The Japan Foundation/ASEAN heritage tourism research project year two report: investigating evidence of social sustainability in the restaurant and food service industries of Asian heritage tourism centers | 学術雑誌 | 国内共著 | 国際言語文化 | Vol. 4, pp. 37-47 |
28 | フィールドワーク10 | 2018年2月 17日~2018年3月 8日2018,02,17,2018,03,08 | ニカラグア東部ブルーフィールズにおける領土問題とカリビアン・アイデンティティの構築に関する人類学的調査 | ||||
29 | 研究報告21 | 2017年12月 8日2017,12,08,,, | カーボ・ヴェルデのクレオール語への誘い―ことばと文化― | 単著 | |||
30 | 学会発表7 | 2017年12月 2日2017,12,02,,, | カーボ・ヴェルデのなかのアフリカ―音楽と文化的抵抗― | 単著 | |||
31 | Notas de Investigación99 | 2017年12月 2017,12,00,,, | Positioning the Creoles within the ‘American-Mediterranean Regions’: racial identity and land demarcation in Bluefields, Nicaragua | 大学・研究所等紀要 | 単著 | Boletín del Instituto de Estudios Latinoamericanos de la Universidad de Estudios Extranjeros de Kyoto | Vol. 17, pp. 57-74 |
32 | 国際学会8 | 2017年9月 25日~2017年9月 26日2017,09,25,2017,09,26 | Formation of a Crioulo Community and a Cultural Expression in CaboVerde. | 単著 | International Conference, 5th University-Community Engagement Conference, “Navigating Community Engagement: Charting a Course for the 21st Century” | ||
33 | フィールドワーク10 | 2017年9月 8日~2017年9月 13日2017,09,08,2017,09,13 | 小笠原諸島父島のクレオール性に関する予備調査を目的とした現地訪問 | ||||
34 | フィールドワーク10 | 2017年8月 1日~2017年8月 13日2017,08,01,2017,08,13 | アジアに於ける多文化交流を観光振興により実現する為の縦断的・横断的研究 | ||||
35 | フィールドワーク10 | 2017年3月 1日~2017年3月 15日2017,03,01,2017,03,15 | ニカラグア東部ブルーフィールズにおけるクレオールの人びとの社会的立場、地域事情についての予備調査 | ||||
36 | 論文1 | 2017年3月 2017,03,00,,, | 歌謡モルナにおけるCretcheuとAmorの意味変容 | 学術雑誌 | 単著 | 国際言語文化 | 第3号、1-16頁 |
37 | 著書2 | 2017年3月 2017,03,00,,, | カーボ・ヴェルデのクレオール―歌謡モルナの変遷とクレオール・アイデンティティの形成― | 単行本 | 単著 | 松香堂書店 | 京都大学アフリカ研究シリーズ018、273頁 |
38 | 論文1 | 2016年12月 2016,12,00,,, | A Social History and Concept Map Analysis on Sodade in Cabo Verdean Morna | 学術雑誌 | 単著 | African Study Monographs | Vol. 37, No. 4, pp. 163-187 |
39 | Discussion99 | 2016年9月 2016,09,00,,, | Construction of a Creole Identity in Cabo Verde: Insights from Morna, a Traditional Form of Music | 学術雑誌 | 単著 | Inter Faculty | Vol. 7, pp. 155-172 |
40 | 学会発表7 | 2016年3月 20日2016,03,20,,, | カーボ・ヴェルデのクレオール―歌謡モルナの変遷とクレオール・アイデンティティの形成― | 単著 | |||
41 | 学位論文26 | 2016年3月 2016,03,00,,, | カーボ・ヴェルデのクレオールー歌謡モルナの変遷とクレオール・アイデンティティの形成ー | ||||
42 | 学会発表7 | 2015年10月 20日2015,10,20,,, | カーボ・ヴェルデ、バルラヴェント諸島におけるモルナのクレオール化 | 単著 | |||
43 | 学会発表7 | 2015年10月 11日2015,10,11,,, | ルゾフォニアにおけるポルトガル語の普及―東ティモールを事例に | 国内共著 | |||
44 | フィールドワーク10 | 2015年8月 31日~2015年9月 15日2015,08,31,2015,09,15 | 東ティモールにおけるポルトガル語の実態調査およびゴミ山・水質調査のアシスタント | ||||
45 | 著書2 | 2015年4月 2015,04,00,,, | 「カーボ・ヴェルデのクレオール音楽」鈴木裕之、川瀬慈(編)『アフリカン・ポップス!文化人類学からみる魅惑の音楽世界』 | 単行本 | 分担執筆 | 明石書店 | 22-49頁 |
46 | 国際学会8 | 2015年3月 10日~2015年3月 11日2015,03,10,2015,03,11 | The Phenomenon of Creole and Creolization: Musical Expression in the Cape Verdean Islands . The Phenomenon of Creole and Creolization: Musical Expression in theCape Verdean Islands . | 単著 | International Symposium, “Fragmentation and Divergence Towards the Management of Social Transformation” | ||
47 | 論文1 | 2015年3月 2015,03,00,,, | カーボ・ヴェルデにおける歌謡モルナの類型論的考察 | 学術雑誌 | 単著 | Anais | 第45号、53-71頁 |
48 | 研究報告21 | 2014年10月 13日2014,10,13,,, | 大西洋の郷愁を奏でるクレオール音楽 | 単著 | |||
49 | フィールドワーク10 | 2013年9月 1日~2014年3月 15日2013,09,01,2014,03,15 | カーボヴェルデ北西部における歌謡モルナの人類学的研究 | ||||
50 | フィールドワーク10 | 2013年5月 8日~2013年5月 15日2013,05,08,2013,05,15 | ニューカレドニアにおける絶滅危惧種の保全に向けた持続可能な資源利用:ニッケルの国際サプライチェーン分析調査の調査アシスタント・通訳 | ||||
51 | フィールドワーク10 | 2012年2月 3日~2012年3月 2日2012,02,03,2012,03,02 | カーボヴェルデのクレオール言語文化に関する予備調査 |
フィールドワークカーボヴェルデ共和国(サンヴィセンテ島)における民族誌映画制作の実施青木敬2023年8月 1日~2023年9月 14日カーボヴェルデ共和国(サンヴィセンテ島)映像作家の長良将史とともに、サンヴィセンテ島に住む69歳男性の日常生活をとおしていかにしてソダーデ(カーボヴェルデ語で「郷愁」に関することを意味する)が立ち現れるかを表現するために、民族誌映画を制作した。これは、科学研究費(若手研究)による助成を受けた。
フィールドワーク郷愁の概念「ソダーデ」の身体化に関する民族誌映画制作青木敬2023年8月 1日~2023年9月 14日映像作家長良氏とともにカーボヴェルデ共和国サンヴィセンテ島を対象に民族誌映画制作を実施(JSPS若手研究)。
フィールドワークポルトガルの首都リスボンにおけるカーボヴェルデ人移民の音楽文化研究青木敬2022年8月 8日~2022年9月 6日
講演響きあうアフリカの島人と日本人漁師~海を越えた出逢いとつながりによってうまれた島唄~青木敬2022年6月 24日関西大学人権問題研究室第108回公開講座関西大学尚文館マルチメディアAV大教室西アフリカ沖に浮かぶ15の群島、カーボヴェルデ共和国。さまざまな島の魅力を「再発見」することを目的としたヨーロッパ人観光客がここ20年間で急激に増加した。だが、ヨーロッパ人による観光ブーム以前、日本人と現地の島人は出逢っていた。
カーボヴェルデの島人と日本人による接触は、1960年代、日本人漁師がカーボヴェルデを拠点にマグロ漁に従事していたことから始まる。現地の島人は、日本の漁師たちと交流をもったことで、日本人についての島唄をつくり、現在、島の伝統的な文化として継承されている。しかし、これらの島唄の創造過程には島人と漁師の「複雑な関係」があったため、その「出逢い」を単純に礼賛することはできない。異文化接触によってうまれたこのような文化をどのように評価すべきだろうか。そこにはいかなる社会文化的価値があるのだろうか。
本講座では、日本人とのかかわりによって生成したこれらの島唄をとおして、異文化接触の意味について、分断・創造・共鳴の観点から考えたい。さらに、このような事例から、「いま・ここ」に生きる私たちがなにを学ぶことができるのかについて考えを巡らせることで、「われわれ」にとっての共生の風景を描いてみたい。
研究報告Outras Margens do Mundo Além do Atlântico: músicas, sociedades e festividades nas pesquisas acadêmicas transnacionais.AOKI,Kay2022年5月 14日~2022年5月 14日INSTITUTO PEDRO PIRES (Cabo Verde)ズームブラジルとカーボヴェルデに関する音楽人類学的方法論についての議論。
芸術活動多分野共創によるパフォーミングアート作品「Octopus Story」合田有紀、野村香子、長良将史、青木敬ほか;2021年11月 27日~2021年11月 28日大分県竹田市(あ祖母学舎)文化人類学×コンテンポラリーダンス×エスノエレクトロニカルサウンド×映像×LED照明のさまざまな表現をとおして行われた舞台。青木はダンサーによる振付のための小説執筆、ドラマトゥルグ、舞台出演をおこなった。
著書紡がれてゆくホームその他単著青木敬71頁2021年11月 17日大分県(竹田市、別府市、国東市)を中心におこなったフィールドワークをもとに、人類の多様な「ホーム」を描く。とくに、神父としてではなく、「旅人」としてペトロ岐部カスイの人生論を描いた点がユニーク。
また、本小説は舞台作品「オクトパスストーリー」に用いられた。
論文紡がれる詩/あぶり出される風景査読無その他単著青木敬現代詩手帖(思潮社)第64巻、第9号、46〜50頁2021年9月 1日特集=人類学/詩/映像に投稿した論考。
特別座談会・合評会『あふりこ』の生成と共鳴——執筆とその後青木敬2021年7月 31日エスノグラフィーとフィクション研究会人類学におけるフィクションの表現とその意味についての議論。
フィールドワーク大分における隠れ/潜伏キリシタンに関する調査青木敬2021年5月 1日~2021年5月 10日大分県竹田市、別府市、国東市舞台パフォーマンス「Octopus Story」の舞台作りの出発点となった小説、『紡がれてゆくホーム』を執筆するために大分県竹田市、別府市、国東市、豊後大野市を訪問(フィールドリサーチの実施)。
監修みんなが知らないサントメ・プリンシペのことその他青木敬;落合雄彦独立行政法人国際協力機構(JICA)2021年5月 1日2020年東京オリンピックに伴い、選手受け入れ先の沖縄の中学生向けテキストブック。
サントメ・プリンシペの地域、民族、文化、風土をまとめた、紙教材、動画教材ならびに教員用指導書の監修業務。
論文Revisiting 'Saiko Dayo', the Japanese Fishermen's Song of Cabo Verde, its Societal and Creative Values査読有学術雑誌単著AOKI,KayInter FacultyVol. 11, pp. 63-972021年Institute for Comparative Research in Human and Social Sciences, University of TsukubaIn the 1960s, the port of Cabo Verde flourished as it became a hub for tuna fishing by Japanese fishermen. Japanese interaction with the local islanders led to the creation of a song about the Japanese fishermen called Saiko Dayo.
Today, the societal image of this song by the islanders is undergoing a transformation. In this paper, I organise the background to the creation of this song, and analyse the discourse of the islanders and the representations (songs and image drawings) of Saiko Dayo by artists, in order to reveal that a new societal image of Saiko Dayois being created. First, it is clear that the societal image of Saiko Dayo is deeply related to the islanders’ idea of simplicidade, which encompasses two contradictory ideas: exclusion and inclusion. Secondly, the song’s satirical message about Japanese fishermen has been transformed by eliminating the exclusive message in the lyrics. Thus, the mutual influence of the islanders and Japanese fishermen created the song Saiko Dayo, which was transformed into a new creative image by artists. In this way, the self and the other dissolve and take shape again. It is only after this stage that the song is transformed into a versatile, collective value, rather than an individual’s feelings. And when a particular culture becomes a collective value, it allows the next generation to weave that value in various other ways.
論文閉ざされた〈扉〉/開かれた〈道〉:映画監督ペドロ・コスタとカーボヴェルデ人の故郷査読無その他単著青木敬映画・映像分析;カーボヴェルデ(人);故郷論ユリイカ(青土社)第52巻13号166~174頁2020年10月 1日ユリイカ2020年10月号 特集=ペドロ・コスタ ―『血』から『ヴァンダの部屋』『コロッサル・ユース』『ホース・マネー』、そして『ヴィタリナ』へ
カーボヴェルデの人びととポルトガルの首都リスボンにおける彼らの「故郷」を描いたペドロ・コスタ監督の映画分析。
著書「ポルトガル語圏アフリカのポップス:無形文化遺産モルナの価値と評価」ウスビサコ、清水貴夫(編)『現代アフリカ文化の今:15の視点から、その現在地を探る』単行本分担執筆青木敬青幻舎142-149頁2020年5月 30日~2020年5月 30日これまで西洋の視点から語られることが多かったアフリカは、いま、グローバル化のもと、独自の芸術や文化を新たな地点へと育み、価値を見出しはじめている。その動向はアフリカ大陸だけでなく、ヨーロッパやアジアなど移住/離散した先においても、ふつふつと芽を出し開きはじめているのだ。
本書では15の領域から、現代のアフリカ文化を切り開く。
文化人類学者や美術館学芸員、音楽ライターなど、それぞれが見つめるアフリカの姿に注目!
(青幻舎HPより)
フィールドワーク長崎における隠れ/潜伏キリシタンに関する予備調査青木敬2020年3月 7日~2020年3月 12日長崎市長崎における隠れ/潜伏キリシタンに関する予備調査。大学の講義で隠れ/潜伏キリシタンについて扱うため。
著書「クレチェウの故郷」川瀬慈(編)『あふりこーフィクションの重奏/偏在するアフリカ』単行本分担執筆青木敬新曜社248-303頁2019年11月 20日アフリカ各地の「物語」をフィールドワークし、色・光・音・匂い・静寂・気配を描きながら、現実と歴史を多層化させ、世界の息遣いと知的可能性に大胆に迫る。川瀬ほか気鋭の人類学者4名(村津蘭/ふくだぺろ/矢野原佑史/青木敬)が拓く芸術・映像人類学の革新的かつ流麗にしてデモーニッシュな地平。写真多数収録。 「アフリカを対象に研究を行う人類学者による物語の試み、イマジネーションとの共犯、フィクションの重奏。本書を通して、地図上のアフリカとは異なる、新たな世界をたちあがらせ、そこに生命を吹き込んでみせよう。その世界の脈動は、今、ここにたしかに存在するのである」(本文より)
学会発表カーボヴェルデの「サイコー」な人たち 日本人漁師とサンヴィセンテ島民の文化交流によって生まれた伝統的なうた単著青木敬2019年5月 19日日本アフリカ学会京都精華大学元来無人島であったカーボヴェルデは、15 世紀にヨーロッパ人によって発見されたのち、大勢の西アフリカ出身の人びとが奴隷として連行され、大西洋奴隷貿易の中継地として栄えた。これが原因でじつに多くのヨーロッパ人とアフリカ人の言語文化が混淆した。次第に、ラテンアメリカ(とりわけブラジル)やアメリカ合衆国、ヨーロッパからさまざまな文化が逆輸入し、島民はクレオールとしてのアイデンティティを構築していった。カーボヴェルデには 9 つの有人島が存在するが、そのなかでも歴史的に外国人との交流が頻繁にあった島がサンヴィセンテ島であり、この島に根づいた歌曲に“Sayko Dayo”(『サイコー ダヨ』)と呼ばれるものがある。このうたは 1960 年代にカーボヴェルデを拠点に大西洋で漁をしていた日本人とサンヴィセンテ島民による交流の末につくられたうたである。その後、歌手セザリアエヴォラが“Sayko Dayo”を歌ったことで国内外に広まる
契機となった。
本発表では、2018 年 8 月にサンヴィセンテ島で実施した“Sayko Dayo”にかんする調査の報告をする。具体的には、“Sayko Dayo”がつくられた背景を整理し、だれが「サイコー」だったのか、島民にとって「サイコー」はどのような意味をもつのかについて考えたい。とくに、“Sayko Dayo”がつくられる過程において重要であった、日本人漁師を対象とした案内人、売春婦、サンヴィセンテ島の漁師による語りをつうじてサンヴィセンテ島民がどのようにみずからのクレオール文化を構築しているのかについて考察を深めたい。
研究ノートサンヴィセンテ島民と日本人漁師の文化接触―カーボヴェルデの「サイコー」な人たちは誰だったのか―査読有学術雑誌単著青木敬国際言語文化第5号、65-78頁2019年3月 国際言語文化学会カーボヴェルデの島々は、世界で最も古いクレオールの地域の一つとして知られている。15世紀半ばにポルトガル人によって発見され、ポルトガル人が西アフリカから奴隷として連れてきた人びとの存在によって、カーボヴェルデにクレオールの概念が生成することとなった。クレオールとは、植民地化と黒人奴隷貿易が発展していくなかで、白人と黒人の混血のダイナミズムによって生まれた言語・文化的産物である。こうして、カーボヴェルデはヘテロジニアな社会へと変貌した。
18世紀、奴隷制度が廃止される以前、サンヴィセンテ島のミンデーロのポルトグランデ港は、イギリスによる石炭の補給により発展した。ミンデーロの港は、さまざまな背景を持つ人びとが集う重要な場所となり、やがてミンデーロは大都市となった。
1960年代から1970年代までには、日本人漁師がミンデーロを拠点に漁業に従事していた。漁師の滞在中は、カーボヴェルデの音楽ジャンルであるコラデイラが流行し、日本人漁師とミンデーロの人びととの文化交流を経て、著名な作曲家ティ・ゴイによって「サイコーダヨ」(日本語の「最高」の意)といううたが作られた。
本稿では、「サイコーダヨ」といううたの生成という観点から、日本人漁師がどのように影響を与えたのかを示し、「サイコー」の人びとが誰だったのかを、参与観察をとおして考察している。本研究によって、カーボヴェルデの人びとがどのようにみずからの文化をクレオール化しているかを示すことが可能となる。
フィールドワークカーボヴェルデ南部サンティアゴ島、フォゴ島、ブラヴァ島における歌謡モルナの実態調査および漁師の活動青木敬2019年2月 8日~2019年3月 2日カーボヴェルデ共和国サンティアゴ島、フォゴ島、ブラヴァ島科学研究費若手研究による助成。研究代表者:青木敬「カーボ・ヴェルデにおけるアフロ・クレオールの即興演奏と身体行為の人類学的研究」。
調査研究報告ニカラグアのカリブ海沿岸地域、ブルーフィールズにおける文化再生―芸術活動の空間と音楽に秘められたメッセージ性―査読有大学・研究所等紀要単著青木敬京都外国語大学ラテンアメリカ研究所紀要第18号、47-66頁2018年12月 京都外国語大学ラテンアメリカ研究所ニカラグア東部、ブルーフィールズにおける音楽を中心とした芸術活動の文化再生に関する調査報告。
論文カーボヴェルデのなかのアフリカ―文化的抵抗としての舞踏バトゥクから歌謡モルナへ―
バトゥクから歌謡モルナへ
カーボヴェルデのなかのアフリカ―文化的抵抗としての舞踏
バトゥクから歌謡モルナへ査読有学術雑誌単著青木敬アメリカス研究第23号、205-213頁2018年11月 天理大学アメリカス学会本稿はブラジルのなかのアフリカを対象化させることを目的に、カーボヴェルデにおけるアフリカ性について、音楽との関わりにおいて通史的に分析した。
第1の重要な点は、白人、黒人、混血の人びとが海賊の襲撃と自然災害によって共存せざるを得ない状況になったことである。これが「カーボヴェルデ人」という共通のアイデンティティが生成することとなった。
第2の点は、大多数を占めていた黒人奴隷がBatukuのようなアフリカ文化を継承したことである。
第3の点は、ポルトガル人がばBatukuを禁止したことにより、Batukuが表象していたアフリカ性をMornaに移行したことである。
第4の点は、クレオール語で歌われたMornaが大衆化したことである。島民たちはMornaをとおして、支配者に対しては「アフリカ性」として、アフリカに対しては「クレオール性」として表象させた。
これらの事実が島民の文化的抵抗のあらわれであったと結論づける。
フィールドワークカーボヴェルデ北西部サンヴィセンテ島における漁師の歌に関する人類学的研究青木敬2018年8月 1日~2018年9月 11日カーボヴェルデ共和国サンヴィセンテ島笹川科学研究「カーボ・ヴェルデ人の音楽的アイデンティティに関する研究」による助成。研究代表者:青木敬。
フィールドワークリスボンのカーボヴェルデ人移民が担う音楽青木敬2018年7月 25日~2018年7月 31日ポルトガル共和国・リスボン(ダマイアおよびコヴァ・ダ・モウラ)笹川科学研究「カーボ・ヴェルデ人の音楽的アイデンティティに関する研究」による助成。研究代表者:青木敬
リスボン(ダマイア、コヴァ・ダ・モウラ)でカーボヴェルデ人移民を対象に、人類学的調査
(インタビュー、参与観察、文献収集、映像撮影など)を実施。
学会発表18世紀末から20世紀中葉までにおける核概念sodade, kretxeu, morabezaの変遷とモルナの伝播単著青木敬2018年3月 24日日本ポルトガルブラジル学会京都外国語大学本研究では、西アフリカ島嶼地域カーボヴェルデを代表する音楽、歌謡モルナがどのように発展してきたかを検討するために、18世紀末から20世紀中葉までにおけるモルナの変遷を分析する。
モルナの形成は18世紀に黒人奴隷によって始まったとされるが、実際に音楽ジャンルとして認識されるのは19世紀末のことである。そこで本研究は、モルナが19世紀末以降、どのような外的・内的要因があって伝播したのかを明らかにし、その伝播をつうじてモルナの核概念 sodade, kretxeu, morabeza の意味がどのように変容をしたのか考察する。
翻訳カーボ・ヴェルデ・クレオール語への誘い単行本単著青木敬晃洋書房218頁2018年3月 10日言語学者ニコラ・カンによる著作、"Le Créole Capverdien de Poche" (2005)の編訳(フランス語から日本語)。京都外国語大学平成29年度出版助成金の支援を受けた。
研究ノートUma visão da saúde pública em Timor-Leste na base das investigações ambientais em campo査読有学術雑誌国際共著KIKUCHI Ryunosuke, SANTOS M.D., Sandra, AOKI,KayAnaisVol. 46, pp. 75-842018年3月 日本ポルトガルブラジル学会
研究ノートThe Japan Foundation/ASEAN heritage tourism research project year two report: investigating evidence of social sustainability in the restaurant and food service industries of Asian heritage tourism centers
The Japan Foundation/ASEAN heritage
tourism research project year two report: investigating evidence of social
sustainability in the restaurant and food service industries of Asian heritage
tourism centers査読有学術雑誌国内共著RAMSDEN Kevin, AOKI Kay国際言語文化Vol. 4, pp. 37-472018年3月 国際言語文化学会This report gives us a preliminary insight into the actuality and reality of food cultures in three heritage centers in South East Asia: Chiang Mai, Hanoi and Luang Prabang.
Comparing food cultures between the three places, we came to understand certain crucial facts about experiences in the food service industry in each, and the transformation of recipes in response to changing trends in the customer base in each place.
Basically then, it is essential that further research to understand what local people perceive as their ‘traditional food’ should be conducted for a necessary and deep comprehension of this theme of social sustainability and food cultures. Likewise, tourists' image of, or even experience of eating, food from heritage centers means that they may come to demand greater authenticity in the food they are provided when visiting the “real” home of the cuisine. Today, we are living in a globalized and internationalized world: a period of true global tourism.
Therefore, extensive research on this theme will prove to be indispensable for the future responsible sustainable development of this growing area.
フィールドワークニカラグア東部ブルーフィールズにおける領土問題とカリビアン・アイデンティティの構築に関する人類学的調査青木敬2018年2月 17日~2018年3月 8日ニカラグア共和国ブルーフィールズ(南カリブ自治地域)科学研究費基盤研究(C)研究代表者:南博史「ニカラグア考古学調査と博物館づくりを通した地域の持続的開発と発展に向けた研究」による助成
研究報告カーボ・ヴェルデのクレオール語への誘い―ことばと文化―単著青木敬2017年12月 8日天理大学言語教育研究センター
学会発表カーボ・ヴェルデのなかのアフリカ―音楽と文化的抵抗―単著青木敬2017年12月 2日天理大学アメリカス学会、シンポジウム「ブラジルのなかのアフリカ」天理大学本発表はカーボヴェルデのなかのアフリカがテーマである。この国はかつて植民地時代に奴隷貿易の拠点として利用された。ここではポルトガル語がクレオール化し、アフリカは独自のクレオール文化に取り込まれて発展している。この事例は「ブラジルのなかのアフリカ」が序列主義において相対化される一方でナショナル文化によって取り込まれるという事態は歴史的かつ地理的な特殊性によるものであることを間接的に照射している。
Notas de InvestigaciónPositioning the Creoles within the ‘American-Mediterranean Regions’: racial identity and land demarcation in Bluefields, Nicaragua査読有大学・研究所等紀要単著AOKI,KayBoletín del Instituto de Estudios Latinoamericanos de la Universidad de Estudios Extranjeros de KyotoVol. 17, pp. 57-742017年12月 This report described the current socio-situation in Bluefields by connecting the racial identity of the people of Bluefields, Costeños, with land demarcation. It also sought to position the Creoles within the concept of “American-Mediterranean Regions”.
国際学会Formation of a Crioulo Community and a Cultural Expression in CaboVerde.査読有単著AOKI, KayInternational Conference, 5th University-Community Engagement Conference, “Navigating Community Engagement: Charting a Course for the 21st Century”2017年9月 25日~2017年9月 26日Kyoto University of Foreign Studies
フィールドワーク小笠原諸島父島のクレオール性に関する予備調査を目的とした現地訪問青木敬2017年9月 8日~2017年9月 13日小笠原諸島・父島父島にはカーボヴェルデ人の末裔、小笠原愛作氏が住んでいた(2020年死去)。彼の祖先が19世紀に居住していたカーボヴェルデのブラヴァ島と小笠原の父島を歴史文化的に結びつける試み。
フィールドワークアジアに於ける多文化交流を観光振興により実現する為の縦断的・横断的研究青木敬2017年8月 1日~2017年8月 13日タイ(チェンマイ)、ベトナム(ハノイ)、ラオス(ルアンパバーン)申請団体:京都外国語大学/国際交流基金(アジア・文化創造協働)による助成。学生引率およびタイ、ベトナム、ラオスにおける食文化に関する調査の実施。
フィールドワークニカラグア東部ブルーフィールズにおけるクレオールの人びとの社会的立場、地域事情についての予備調査青木敬2017年3月 1日~2017年3月 15日ニカラグア共和国ブルーフィールズ市科学研究費:基盤研究(C)研究代表者:南博史「ニカラグア考古学調査と博物館づくりを通した地域の持続的開発と発展に向けた研究」による助成
論文歌謡モルナにおけるCretcheuとAmorの意味変容査読有学術雑誌単著青木敬国際言語文化第3号、1-16頁2017年3月 国際言語文化学会 歌手のセザリア・エヴォラは、モルナやコラデイラを歌い、カーボヴェルデの文化を世界に広めたことで有名である。前者はカーボヴェルデの文化的アイデンティティの核となる音楽ジャンルであり、後者はリズミカルなダンス音楽で、北部の島々に伝わる伝統的な音楽である。モルナの歌詞には、カーボヴェルデのクレオール語でcretcheu、amorという愛の表現が顕著に現れている。この二つの概念は、過去に大規模な移民を経験したカーボヴェルデの人々にとって、特別で深い意味を持つことは確かである。
本研究は、セザリア・エヴォラの時代(20世紀末)と現在(21世紀初頭)のモルナの歌詞を分析し、彼女のアルバムに表現されたcretcheuとamorが、カーボヴェルデの人々の日常生活においてどのような意味を持つかを検討するものである。cretcheuの表現は「最愛の人」を意味し、amorは「愛」(人を愛する、愛を込めてなど)の意味を持つ。
著者は、19世紀末から20世紀初頭まで、いかなる時代のモルナでもcretcheuは複数の複雑な意味を持っていたのに対し、セザリアの歌では単一的な意味しか持っていないことを示した。モルナやコラデイラで典型的な情緒を紡ぐことが、カーボヴェルデの文化を継承することなのだ。
著書カーボ・ヴェルデのクレオール―歌謡モルナの変遷とクレオール・アイデンティティの形成―単行本単著青木敬松香堂書店京都大学アフリカ研究シリーズ018、273頁2017年3月
論文A Social History and Concept Map Analysis on Sodade in Cabo Verdean Morna査読有学術雑誌単著AOKI,KayAfrican Study MonographsVol. 37, No. 4, pp. 163-1872016年12月 The Center for African Area Studies, Kyoto UniversityThe morna is a musical genre at the core of the cultural identity of Cabo Verde
that expresses a typical sentiment of the islanders: sodade. Sodade has developed in a sociocultural context, where its actual significance seems to have evolved with the evolution of morna. The present research is a study of the lyrics of morna together with the daily life of Cabo Verdeans in order to examine how sodade in morna has become a representation of cultural identity. Emigration, emotions/feelings, objects or people yearned for, space/time, mind are the main elements of sodade that continue to mark a tradition in the cultural identity of the people of Cabo Verde.
DiscussionConstruction of a Creole Identity in Cabo Verde: Insights from Morna, a Traditional Form of Music査読有学術雑誌単著AOKI,KayInter FacultyVol. 7, pp. 155-1722016年9月 Institute for Comparative Research in Human and Social Sciences, University of TsukubaThis study focused on the lyrics and social transformation of the Cabo Verdean music morna and analysed it diachronically.
学会発表カーボ・ヴェルデのクレオール―歌謡モルナの変遷とクレオール・アイデンティティの形成―単著青木敬2016年3月 20日日本文化人類学会2015年度修士博士論文発表会神戸大学
学位論文カーボ・ヴェルデのクレオールー歌謡モルナの変遷とクレオール・アイデンティティの形成ー青木敬2016年3月 参照先:
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/215662/1/ytiik00192.pdf
学会発表カーボ・ヴェルデ、バルラヴェント諸島におけるモルナのクレオール化単著青木敬2015年10月 20日日本ポルトガルブラジル学会京都外国語大学
学会発表ルゾフォニアにおけるポルトガル語の普及―東ティモールを事例に国内共著青木敬、菊池隆之助2015年10月 11日日本ポルトガルブラジル学会東京外国語大学東ティモールの多言語性とポルトガル語教育、さらには環境調査(水質調査)に関する報告。
フィールドワーク東ティモールにおけるポルトガル語の実態調査およびゴミ山・水質調査のアシスタント青木敬2015年8月 31日~2015年9月 15日東ティモール民主共和国ディリ市龍谷大学とロロサエ大学の共同調査研究(アシスタント・通訳)
著書「カーボ・ヴェルデのクレオール音楽」鈴木裕之、川瀬慈(編)『アフリカン・ポップス!文化人類学からみる魅惑の音楽世界』単行本分担執筆青木敬明石書店22-49頁2015年4月 レゲエ、アフロ・ビート、ターラブ、エチオジャズにヒップホップ等々…。アフリカ音楽を愛しすぎるあまり、現地で音楽に触れるにとどまらず、ついには文化人類学として研究するまでになってしまった著者たちが語る、魅惑のアフリカ・ポピュラー音楽の世界。(明石書店紹介文より)
青木はそのなかでカーボヴェルデの歌謡モルナを担当。とくに、歌謡に秘められた歌詞とその出会いに迫る。
国際学会The Phenomenon of Creole and Creolization: Musical Expression in the Cape Verdean Islands
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The Phenomenon of Creole and Creolization: Musical Expression in theCape Verdean Islands
.査読有単著AOKI, KayInternational Symposium, “Fragmentation and Divergence Towards the Management of Social Transformation”2015年3月 10日~2015年3月 11日EHESS, Paris
論文カーボ・ヴェルデにおける歌謡モルナの類型論的考察査読有学術雑誌単著青木敬Anais第45号、53-71頁2015年3月 日本ポルトガルブラジル学会カーボヴェルデは、島ごとに言語的多様性や社会文化的特徴が異なる。しかし、地域差があるにもかかわらず、伝統音楽として受け継がれているモルナという音楽ジャンルは、どの島にも存在する。したがって、モルナはカーボヴェルデの国民音楽、ポピュラー音楽とみなすことができる。
モルナに関する研究の多くは、その起源と定義に焦点を当てたものである(Tavares, 1932; Cruz, 1933など)。歴史的側面(Lima, 2002)、音楽学的側面(Martins, 1988)、文学的側面(Rodrigues & Lobo, 1996)に関する研究はあるが、それを裏づける資料は比較的古いものである。最も注目すべき参考文献はGonçalves (2006)で、モルナを時代別に分類した指標を提示している。しかし、この音楽ジャンルに関する研究があまりにも少ないため、21世紀に関する最新データの整理が必要である。
本論文では、Gonçalves (2006)が提案した時代区分(19世紀から21世紀まで)を、特に作曲家、音楽家、そしてモルナの創造と発展における彼らの役割に焦点をあて、再分類することを試みる。これにより、本研究は様々なタイプのモルナにみられる歌詞とその特徴を通時的に分析する。
研究報告大西洋の郷愁を奏でるクレオール音楽単著青木敬2014年10月 13日エコール・ド・東山ハイアット・リージェンシー京都
フィールドワークカーボヴェルデ北西部における歌謡モルナの人類学的研究青木敬2013年9月 1日~2014年3月 15日カーボヴェルデ共和国サンヴィセンテ島、サントアンタゥン島、サンニコラウ島京都大学隣地教育センターによる助成。
フィールドワークニューカレドニアにおける絶滅危惧種の保全に向けた持続可能な資源利用:ニッケルの国際サプライチェーン分析調査の調査アシスタント・通訳青木敬2013年5月 8日~2013年5月 15日ニューカレドニア・ヌメア住友財団環境研究助成研究代表者:中島謙一(国立環境研究所)、「絶滅危惧種の保全に向けた持続可能な資源利用:ニッケルの国際サプライチェーン分析」
ニューカレドニアでのフィールドワークのアシスタントおよびフランス語の通訳・翻訳
フィールドワークカーボヴェルデのクレオール言語文化に関する予備調査青木敬2012年2月 3日~2012年3月 2日カーボヴェルデ共和国サンヴィセンテ島、サンティアゴ島
社会活動
- 龍谷大学公開講座RECコミュニティカレッジ「ことばと文化から学ぶポルトガルと日本のつながり」 2017年11月 ~2017年12月
- 龍谷大学公開講座RECコミュニティカレッジ「民族音楽への誘い」 2018年5月 ~2018年6月
- 京都外国語大学生涯学習講座「楽しく学ぶポルトガル語<初級>」 2016年10月 ~2017年1月
- 京都外国語大学生涯学習講座「はじめてのポルトガル語<入門>」 2016年5月 ~2016年7月
- 天理大学言語教育研究センター『世界の言語』「カーボ・ヴェルデ・クレオール語への誘い―ことばと文化―」 2017年12月 8日
- エコール・ド・東山「大西洋の郷愁を奏でるクレオール音楽」於ハイアットリージェンシー京都 2014年10月 13日
- 【読書の学校】「人類学」と「フィクション」――『あふりこ フィクションの重奏/遍在するアフリカ』(新曜社)刊行記念トークイベント 2020年1月 19日~2020年1月 19日
- 読売新聞夕刊「人類学 詩や小説で表現」で記事掲載 2021年2月 2日
- 大分県竹田市キリシタン謎プロジェクトの映像資料に協力(出演・ナレーション) 2021年3月
海外での国際会議・学会への出席歴
- 5th University-Community Engagement Conference, “Navigating Community Engagement: Charting a Course for the 21st century”, Formation of a Crioulo Community and a Cultural Expression in Cabo Verde 2017年9月 25日~2017年9月 26日発表あり
- International Symposium, “Fragmentation and Divergence Towards the Management of Social Transformation” The Phenomenon of Creole and Creolization: Musical Expression in the Cape Verdean Islands 2015年3月 10日~2015年3月 11日発表あり