品川 哲彦シナガワ テツヒコ |
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所属学部・学科等
- 文学部 総合人文学科 哲学倫理学専修
職名 (資格)
- 教授 2000年 4月 1日
現在の役職名
- 人を対象とする研究倫理審査運営委員長
出身学校・専攻
- 京都大学 文学部哲学 1981年 卒業
出身大学院・研究科
- 京都大学博士課程 文学研究科哲学 1987年 単位取得満期退学
取得学位
- 文学修士 1984年 3月 京都大学
- 博士(文学) 2007年 3月 京都大学
ホームページ・メール
- ホームページアドレス:http://www2.itc.kansai-u.ac.jp/~tsina/
- ホームページアドレス2:http://www2.itc.kansai-u.ac.jp/~tsina/engindex
専門分野
専門分野 | キーワード |
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倫理学 | 道徳の基礎づけ;応用倫理学;ケアの倫理;責任原理 |
哲学 | 現代哲学;現象学 |
研究課題
現在の研究課題名 | 間主観性 |
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研究態様 | 個人研究 |
研究期間 | |
研究制度 | |
キーワード | 他者;自我;生活世界 |
研究分野 | |
研究テーマ概要 |
現在の研究課題名 | 応用倫理学 |
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研究態様 | 個人研究 |
研究期間 | |
研究制度 | |
キーワード | 科学技術;社会;価値多元性 |
研究分野 | |
研究テーマ概要 |
現在の研究課題名 | 道徳規範の妥当根拠の研究 |
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研究態様 | 個人研究 |
研究期間 | |
研究制度 | |
キーワード | 規範;基礎づけ;相対主義 |
研究分野 | |
研究テーマ概要 | 道徳規範の基礎づけについて研究を続けている。とくに、近代の倫理理論の正統的な流れが原則的に対等な者同士のあいだに成立する正義を基礎とするのにたいして、不均衡な力関係に成立する責任やケアの概念を基礎とする倫理理論に焦点をあわせて、その研究成果を著書『正義と境を接するもの 責任という原理とケアの倫理』にまとめた。 |
現在の研究課題名 | ハンス・ヨナス研究 |
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研究態様 | 個人研究 |
研究期間 | |
研究制度 | 科学研究費補助金 |
キーワード | 責任原理;グノーシス主義;ホロコースト神学;未来倫理 |
研究分野 | |
研究テーマ概要 | ドイツ生まれのユダヤ人哲学者Hans Jonasについて、その責任原理の研究からはじめて、グノーシス研究からアウシュヴィッツ以後の神概念にいたるまでの彼の哲学の統合と展開を研究している。 |
現在の研究課題名 | ケアの倫理 |
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研究態様 | 個人研究 |
研究期間 | |
研究制度 | 科学研究費補助金 |
キーワード | ケア;フェミニズム;正義 |
研究分野 | |
研究テーマ概要 |
研究経歴
- 哲学のラディカルな思考に魅かれ、フッサールの現象学から研究を始める。その後、応用倫理学の問題提起を介して倫理学に研究分野を拡大。自明とされてきた規範に対するラディカルな哲学的思索として倫理学を捉え、倫理学全般に関心をもつ。
研究職歴
- 和歌山県立医科大学/専任講師 1989年10月 11日~1993年3月 31日
- 広島大学/助教授 1993年4月 1日~1999年3月 31日
- 関西大学/助教授 1999年4月 1日~2000年3月 31日
所属学会
所属学会・団体名 | 役職名 (役職在任期間) |
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日本哲学会 | 編集委員(2011年6月 ~2015年5月 ) |
日本倫理学会 | 年報編集委員・和辻賞選考委員・自由課題選考委員(2001年~2003年), 企画実行委員(2007年~2009年), 年報編集委員(2001年~2003年), 和辻賞選考委員(2001年~2003年), 自由課題選考委員(2001年~2003年), 共通課題企画実行委員(2007年10月 14日~2009年3月 31日), 監事(2008年~2010年), 評議員(2011年4月 ~2017年3月 ), 共通課題設定委員(2012年~2014年), 共通課題実行委員(2012年~2014年) |
日本現象学会 | |
関西哲学会 | 委員(2010年11月 ~2016年10月 ), 編集委員(2010年10月 ~2016年10月 ), 編集委員長(2013年10月 ~2016年10月 ) |
関西倫理学会 | 委員(2002年11月 ~2019年10月 ), 編集委員(2006年4月 ~2010年5月 ), 編集委員長(2008年4月 ~2010年5月 ), 編集委員(2015年10月 ~2019年10月 ), 編集委員長(2017年11月 ~2019年11月 ) |
応用哲学会 | 理事(2010年6月 ~2012年5月 ) |
京都ユダヤ思想学会 |
共同研究・受託研究の実績
- 科学研究費補助金、一般研究(B)、表現におけるアイコニシティと意味作用、研究代表者金田晋
1993年 ~ 1995年国内共同研究 - 科学研究費補助金、総合研究(A)、応用倫理学の新たな展開 -倫理学におけるミクロ的視点とマクロ的視点の総合をめざして-、研究代表者佐藤康邦
1994年 ~ 1995年国内共同研究 - 倶進会研究助成、21世紀の大学における”新”教養教育の構築 ―教養教育の目標の明確化および継続的改善のための具体的方策の確立、研究代表者札野順
2001年 ~ 2003年国内共同研究 - 関西大学重点領域研究助成、現代の倫理的諸課題に対処しうる規範学の再構築、研究代表者品川哲彦
2003年学内共同研究 - 日本文化研究センター共同研究、日本の近代化における技術と身体の思想、研究代表者木岡伸夫
2004年国内共同研究 - 科学研究費補助金、基盤研究(B)、生命・環境倫理における「尊厳」・「価値」・「権利」に関する思想史的・規範的研究、研究代表者盛永審一郎
2008年 ~ 2010年国内共同研究 - 大阪府立大学21世紀科学研究機構、現代生命哲学研究所、客員研究員
2009年 ~ 2012年国内共同研究 - 科学研究費補助金、基盤研究(B),世界における終末期の意思決定に関する原理・法・文献の批判的研究とガイドライン作成、研究代表者盛永審一郎
2011年 ~ 2013年国内共同研究 - 科学研究費補助金、基盤研究(A)、尊厳概念のアクチュアリティ――多元主義的社会に適切な概念構築に向けて、研究代表者加藤泰史
2013年 ~ 2017年国際共同研究 - 科学研究費補助金、基盤研究(B)、世界における『患者の権利』に関する原理・法・文献の批判的研究とわが国における指針作成、研究代表者小出泰士
2014年 ~ 2017年国内共同研究 - 科学研究費補助金、基盤研究(B)、先端医療分野における欧米の生命倫理政策に関する原理・法・文献の批判的研究
2018年 ~ 2020年国内共同研究 - 科学研究費補助金、基盤研究(S)、尊厳概念のグローバルスタンダードの構築に向けた理論的・概念史的・比較文化論研究
2018年 ~ 2022年国際共同研究 - 大阪府立大学21世紀科学研究機構、環境哲学・人間学研究所、客員研究員
2009年 ~ 2024年国内共同研究
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研究業績
No. | 研究業績の種類 | 発表年月日 | 標題 | 出版物の種類 | 共著・単著の別 | 出版社・掲載誌 | 巻・号・頁 |
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1 | 学術読み物99 | 2023年8月 15日2023,08,15,,, | ケアの倫理とは、どういう思想か | 学術雑誌 | 単著 | 三輪書店・作業療法ジャーナル | 57巻9号、1063-1067頁 |
2 | 書評6 | 2023年5月 1日2023,05,01,,, | 書評 小川公代『ケアする惑星』 | その他 | 公明新聞 | 19883 | |
3 | 学会発表7 | 2023年3月 30日2023,03,30,,, | 環境問題における正義の概念と倫理学的思考 | 単著 | |||
4 | 論文1 | 2022年10月 28日2022,10,28,,, | ハンス・ヨナスのスピノザ論 | 学術雑誌 | 単著 | 京都大学哲学論叢刊行会、哲学論叢 | 50巻, 1-12頁 |
5 | 書評への応答99 | 2022年6月 30日2022,06,30,,, | 拙著『倫理学入門』への書評に答えて | 学術雑誌 | 関西倫理学会・倫理学研究 | 52号、193-194頁 | |
6 | 著書2 | 2022年5月 20日2022,05,20,,, | 生と超越――生命論の生命疎外に抗して | 単行本 | 法政大学出版局・尊厳と生存 | 223-245頁 | |
7 | 論文1 | 2022年4月 25日2022,04,25,,, | 「超政治」の政治責任 | 学術雑誌 | 関西大学倫理学研究会・倫理学論究 | vol. 8, no. 1, 36-55頁 | |
8 | 論文1 | 2022年4月 25日2022,04,25,,, | 轟孝夫「ハイデガーのナチス加担――その学問論的背景」へのコメント | 学術雑誌 | 関西大学倫理学研究会・倫理学論究 | vol. 8, no.1、65-73頁 | |
9 | 論文1 | 2022年4月 25日2022,04,25,,, | 相互主観性、生身の人間、ハイデガー――古荘真敬氏のコメントにお答えして | 学術雑誌 | 関西大学倫理学研究会・倫理学論究 | vol. 8, no.1, 95-106頁 | |
10 | 論文1 | 2022年4月 25日2022,04,25,,, | 根本的には存在的思考の存在論的思考への混入が問題である――轟孝夫氏のコメントに答えて | 学術雑誌 | 関西大学倫理学研究会・倫理学論究 | vol. 8, no.1, 107-122頁 | |
11 | 著書2 | 2022年3月 31日2022,03,31,,, | 自殺する権利は人格権か――ドイツ連邦憲法裁判所の業務による自殺幇助違憲判決 | 単行本 | 単著 | 芝浦工業大学応用倫理学研究室・生命倫理・生命法研究論文集――欧米諸国の生命倫理に関する基本理念及び運用・制度の法学的、哲学・倫理学的比較研究 | 69-84頁 |
12 | 論文1 | 2021年5月 17日2021,05,17,,, | 『認知症患者安楽死裁判』の投げかけるもの | 学術雑誌 | 単著 | 関西大学倫理学研究会・倫理学論究 | vol. 7, no.1 |
13 | インタビュー99 | 2021年5月 17日2021,05,17,,, | Towards constraction of the richer concept of justice and the effective concept of care | 学術雑誌 | Impact, Sciece Impact | 2021, no. 4 | |
14 | 論文1 | 2021年5月 17日2021,05,17,,, | 拙評「有馬斉『死ぬ権利』」に関する誤解とすれちがいについて――あるいは、倫理学の論文を書くということ | 学術雑誌 | 単著 | 関西大学倫理学研究会・倫理学論究 | vol. 7, no.1, pp. 41-63 |
15 | 書評6 | 2021年4月 23日2021,04,23,,, | 書評:盛永審一郎著、ベイツ裕子編集協力『認知症患者安楽死裁判』 | 学術雑誌 | 単著 | 読書人・週刊読書人 | no. 3387 |
16 | 著書2 | 2021年3月 30日2021,03,30,,, | 読書案内コラム『プライバシー権の復権――自由と尊厳の衝突』宮下紘 | 単行本 | 単著 | 法政大学出版局・東アジアの尊厳概念 | 159-167頁 |
17 | インタビュー99 | 2021年3月 29日2021,03,29,,, | いかに倫理的に考え、行動するか | その他 | ダイヤモンド社・ダイヤモンドクォータリー | 春季号 2021, 4-15頁 | |
18 | 論文1 | 2021年3月 18日2021,03,18,,, | より豊かな正義概念と効率性のあるケア概念 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学・文学論集 | 第70巻、第4号、1-26頁 |
19 | 書評6 | 2020年10月 16日2020,10,16,,, | 日本アーレント研究会、三浦隆宏、木村史人、渡名喜庸哲、百木漠編、『アーレント読本』 | 学術雑誌 | 単著 | 読書人・週刊読書人 | 3361号・4面 |
20 | 書評6 | 2020年7月 31日2020,07,31,,, | 書評 有馬斉『死ぬ権利はあるか――安楽死、尊厳死、自殺幇助の是非と命の価値』に寄せて | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 芝浦工業大学・生命倫理・生命法研究資料集V 先端医療分野における欧米の生命倫理政策に関する原理・法・文献の批判的研究(2018~2020年度 基盤研究(B)(一般) 課題番号18H00606) | V, 304-313 頁 |
21 | 著書2 | 2020年7月 25日2020,07,25,,, | 倫理学入門――アリストテレスから生殖技術、AIまで | 単行本 | 単著 | 中央公論新社 | 1-278頁, i-iv頁 |
22 | 訳書4 | 2020年6月 30日2020,06,30,,, | 自由の哲学――カントの実践理性批判 | 単行本 | 共著 | 法政大学出版局 | i-xvii頁, 1-530頁、i-xxiv頁(このうち、1-188頁、519-530頁を担当) |
23 | 著書2 | 2020年3月 30日2020,03,30,,, | 読書案内コラム:『ヒトの生命と人間の尊厳』、高橋隆雄編 | 単行本 | 分担執筆 | 法政大学出版局・尊厳と社会(上) | 252-256 頁 |
24 | 著書2 | 2020年3月 30日2020,03,30,,, | 読書案内コラム:『安楽死・尊厳死の現在――最終段階の医療と自己決定』、松田純 | 単行本 | 分担執筆 | 法政大学出版局・尊厳と社会(上) | 379-383 頁 |
25 | 論文1 | 2020年2月 10日2020,02,10,,, | アニミズム・神・環境危機――尾崎一雄論 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 井上克人教授退職記念論文集刊行委員会・井上克人教授退職記念論文集 | 157-180頁 |
26 | オーガナイザ24 | 2019年6月 30日2019,06,30,,, | 関西倫理学会2018年度大会シンポジウム 「超越」と倫理学 | 学術雑誌 | 関西倫理学会・倫理学研究 | 49号、1-3頁 | |
27 | 書評6 | 2019年6月 30日2019,06,30,,, | 小松原織香『性暴力と修復的司法――対話の先にあるもの』 | 学術雑誌 | 単著 | 関西倫理学会・倫理学研究 | 49号、1-3頁 |
28 | 99 | 2019年5月 14日2019,05,14,,, | 教育面での高大接続への一展望~大学初年次教育を参考に~ | その他 | 単著 | 第一学習社・公民最新資料 | 32号、2-5頁 |
29 | 論文1 | 2019年3月 18日2019,03,18,,, | ジョンソンとワルシュの善と正をめぐって――徳倫理学覚書(一) | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学文学会・文学論集 | 68巻4号、17-38頁 |
30 | 論文1 | 2018年2月 10日2018,02,10,,, | 宗教は哲学にとって依然として問題か。問題であるとすれば、いかにしてか。 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 小田淑子先生退職記念論文集刊行委員会・小田淑子先生退職記念論文集 | 65-89頁 |
31 | シンポジウム特定質問99 | 2017年12月 21日2017,12,21,,, | 「現象学的倫理学に何ができるか――応用倫理学への挑戦」コメント | 学術雑誌 | 単著 | 関西大学倫理学研究会・倫理学論究 | vol. 4, no. 2, 34-43頁 |
32 | 論文1 | 2017年12月 21日2017,12,21,,, | 現象学は倫理学において何ができ、何ができないか | 学術雑誌 | 単著 | 関西大学倫理学研究会・倫理学論究 | vol. 4, no. 2, 74-89頁 |
33 | 著書2 | 2017年11月 30日2017,11,30,,, | 人間の尊厳と自然の尊厳が意味するもの | 単行本 | 分担執筆 | 法政大学出版局 | 137-156頁 |
34 | 論文1 | 2017年5月 15日2017,05,15,,, | 存在と仮象――魚住洋一の仕事と文体 | 学術雑誌 | 単著 | 関西大学倫理学研究会・倫理学論究 | vol. 4, no. 1, 7-24頁 |
35 | 論文1 | 2017年3月 31日2017,03,31,,, | 医師-患者関係における責任概念について | その他 | 単著 | 芝浦工業大学・生命倫理・生命法研究資料集III | 32-46頁 |
36 | 講演要録99 | 2017年3月 20日2017,03,20,,, | ケアの倫理からみたアドボカシー | 学術雑誌 | 単著 | 日本看護倫理学会・日本看護倫理学会誌 | vol. 9, no. 1, pp.79-81 |
37 | 論文1 | 2017年3月 10日2017,03,10,,, | 重なり合う合意か、それとも実践理性か | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学文学会・文学論集 | 66巻、4号、51-73頁 |
38 | 発表原稿99 | 2016年12月 23日2016,12,23,,, | 日本哲学会シンポジウム発表原稿 存在の政治と絶対無の政治 | 学術雑誌 | 単著 | 関西大学倫理学研究会・倫理学論究 | vol. 3, no. 1, 1-15頁 |
39 | 講演原稿99 | 2016年12月 23日2016,12,23,,, | 日本看護倫理学会講演原稿 アドボカシーとしての看護――ケアの倫理からの解釈 | 学術雑誌 | 単著 | 関西大学倫理学研究会・倫理学論究 | vol. 3, no. 1, 16-66頁 |
40 | 発表原稿99 | 2016年12月 23日2016,12,23,,, | 京都生命倫理研究会設立30周年に寄せて――応用倫理学へのずれと自己同一性の模索 | 学術雑誌 | 単著 | 関西大学倫理学研究会・倫理学論究 | vol. 3, no. 1、67-75頁 |
41 | 拙著書評へのリプライ99 | 2016年11月 30日2016,11,30,,, | 『倫理学の話』にたいする奥田太郎氏、永守伸年氏、岡本慎平氏からのコメントに応えて | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 社会と倫理・南山大学社会倫理研究所 | 31号・244-249頁 |
42 | 論文1 | 2016年11月 15日2016,11,15,,, | ケア関係の構造分析 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | モラロジー研究所道徳科学研究センター・モラロジー研究 | 78号・1-19頁 |
43 | 基調講演20 | 2016年5月 22日2016,05,22,,, | ケアの倫理からみたアドボカシー | 日本看護倫理学会第9回年次大会 | |||
44 | 学会発表7 | 2016年5月 14日2016,05,14,,, | 存在の政治と絶対無の政治 | ||||
45 | 論文1 | 2016年4月 1日2016,04,01,,, | 存在の政治と絶対無の政治 | 学術雑誌 | 単著 | 日本哲学会(知泉書館)・哲学 | 67号、9-24 |
46 | 講演19 | 2016年3月 24日2016,03,24,,, | ケア関係、可塑的な自己、ケアと生 | ||||
47 | 論文1 | 2016年1月 31日2016,01,31,,, | 内在と超越――ハンス・ヨナス哲学の展開 | 学術雑誌 | 京都ユダヤ思想学会・京都ユダヤ思想 | 6号、62-87 | |
48 | 著書2 | 2015年10月 27日2015,10,27,,, | 倫理学の話 | 単行本 | 単著 | ナカニシヤ出版 | 1-276 |
49 | 書評6 | 2015年8月 15日2015,08,15,,, | 書評:ミヒャエル・クヴァンテ『人間の尊厳と人格の自律』、加藤泰史監訳、法政大学出版局 | その他 | 単著 | 図書新聞・図書新聞 | 3219号 |
50 | 学会発表7 | 2015年4月 26日2015,04,26,,, | ひとりの男性の研究者からみたケアの倫理の位置づけ | ||||
51 | リプライ99 | 2015年3月 20日2015,03,20,,, | 〈ケアと正義の反転図形〉と〈ふくらみのある正義〉――川本・伊佐のコメントへのリプライ | 学術雑誌 | 単著 | 成文堂・法の理論 | 33号、167-174頁 |
52 | 論文1 | 2015年2月 23日2015,02,23,,, | 倫理的思考、存在論的思考、経済的思考の違い、また『唯名論』批判――森岡正博氏・吉本陵氏『将来世代を産出する義務はあるのか』への応答 | 学術雑誌 | 単著 | 関西大学倫理学研究会・倫理学論究 | 2巻1号、1-11頁 |
53 | オーガナイザ24 | 2014年10月 5日2014,10,05,,, | 可能性としての中世 | 学術雑誌 | 日本倫理学会・倫理学年報 | ||
54 | 基調講演20 | 2014年6月 21日2014,06,21,,, | ハンス・ヨナスという問い | ||||
55 | 論文1 | 2014年4月 22日2014,04,22,,, | 神にたいする人間の責任という概念は成り立ちうるか | 学術雑誌 | 単著 | 関西大学倫理学研究会・倫理学論究 | vol.1, no.2, pp.2-12 |
56 | 解説99 | 2014年3月 31日2014,03,31,,, | 倫理とはどういうものか | その他 | 単著 | 全国要約筆記問題研究会・要約問題研究 | 25号、3-9頁 |
57 | 論文1 | 2014年3月 5日2014,03,05,,, | 尊厳死という概念のあいまいさ | 学術雑誌 | 単著 | 理想社、理想 | 692号、111-122頁 |
58 | 論文1 | 2013年11月 1日2013,11,01,,, | ノモスとピュシスの再考――ケアの倫理による社会契約論批判 | 学術雑誌 | 単著 | 成文堂・法の理論 | 32号、3-25頁 |
59 | 書評6 | 2013年10月 1日2013,10,01,,, | 書評:奥田太郎著『倫理学という構え――応用倫理学原論』 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 北海道大学大学院文学研究科応用倫理研究教育センター | 7号、29-35頁 |
60 | 著書2 | 2013年7月 2013,07,00,,, | The Status of the Human Being: Manipulating Subject, Manipulated Object, and Human Dignity | 単行本 | 分担執筆 | Oxford Uehiro Center for Practical Ethics・Ethics for the Future of Life Proceedings of the 2012 Uehiro-Carnegie-Oxford Ethics Conference | pp。145-154 |
61 | 論文1 | 2013年6月 1日2013,06,01,,, | 技術、責任、人間――ヨナスとハイデガーの技術論の対比 | 学術雑誌 | 単著 | ハイデガー・フォーラム・Heidegger Forum | vol.7 |
62 | 著書2 | 2013年4月 2013,04,00,,, | Der nicht omnipotente Gott und die menschliche Verantwortung | 単行本 | 分担執筆 | Königshausen & Neumann, Dialog - Reflexion - Verantwortung. Zur Diskussion der Diskurspragmatik | S.427-S.442 |
63 | 論文1 | 2013年3月 31日2013,03,31,,, | 他者の人間性への尊敬――安彦一恵氏の問いかけに応えて | 学術雑誌 | 単著 | 滋賀大学・Dialogica | vol.17 |
64 | 書評6 | 2012年10月 31日2012,10,31,,, | 書評:有賀美和子『フェミニズム正義論 ケアの絆をつむぐために』勁草書房、2011年 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 南山大学社会倫理研究所、社会と倫理 | 27号、213-214頁 |
65 | 学会発表7 | 2012年9月 16日2012,09,16,,, | 技術、責任、人間 | 単著 | |||
66 | 書評6 | 2012年6月 29日2012,06,29,,, | 書評: M.P.Battin, "Terminal Sedation: Pulling the Sheet over Our Eyes", J. T. Berger, "Rethinking Guidelines for the Use of Palliative Sedation" | その他 | 単著 | 富山大学・生命倫理研究資料集 | Vol. VI, pp.19-26 |
67 | 国際学会8 | 2012年5月 18日2012,05,18,,, | What is the satatus of the human being?: manipulating subject, manipulated object, and human dignity | 単著 | |||
68 | 論文1 | 2012年3月 22日2012,03,22,,, | Why and How Has Hans Jonas Been "Welcomed" in Japan?: A Reply from Japan to LaFleur's Interpretation | 学術雑誌 | 単著 | Research Institute for Contemporary Philosophy of Life at Osaka Prefecture University, Journal of Philosophy of Life | Vol.2, No.1, pp.15-31 |
69 | 論文1 | 2012年2月 24日2012,02,24,,, | 正義概念覚書 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学文学会・文学論集 | vol.61, no.4, pp.23-48 |
70 | 講演19 | 2012年2月 2日2012,02,02,,, | ケアと正義 | 単著 | |||
71 | 著書2 | 2012年1月 31日2012,01,31,,, | 責任 | 単行本 | 分担執筆 | 丸善、生命倫理の基本概念 | pp.176-190 |
72 | 著書2 | 2011年5月 20日2011,05,20,,, | ケアと介護の哲学 | 単行本 | 分担執筆 | 世界思想社、応用哲学を学ぶ人のために | pp.209-219 |
73 | 論文1 | 2011年3月 16日2011,03,16,,, | ハーバマスの類倫理再考 | その他 | 単著 | 富山大学・生命倫理研究資料集IV | V. p.151-p.167 |
74 | 論文1 | 2010年12月 7日2010,12,07,,, | ヨナスは、なぜ、いかにして日本に『積極的に受容』されたか――ラフルーアの見解と日本からの応答 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 京都大学宗教学研究室紀要 | 2002, p.49-p.64 |
75 | 基調講演20 | 2010年10月 3日2010,10,03,,, | ハンス・ヨナスのアウシュヴィッツ以後の神概念 | 単著 | |||
76 | 基調講演20 | 2010年10月 2日2010,10,02,,, | 価値多元社会における倫理、形而上学、宗教 | ||||
77 | 書評6 | 2010年6月 4日2010,06,04,,, | 書評:小松美彦・香川知晶編『メタバイオエシックスの構築へ――生命倫理を問いなおす』 | その他 | 単著 | 読書人・週刊読書人 | 2871号、p.4 |
78 | 論文1 | 2010年3月 15日2010,03,15,,, | ふくらみのある尊厳概念のためのノート――Persönlichkeit概念について | その他 | 単著 | 富山大学・生命倫理研究資料集IV | IV, p.1-p.12 |
79 | 講演19 | 2010年1月 9日2010,01,09,,, | Hans Jonasとの対話――グノーシス、生命、未来倫理、アウシュヴィッツ以後の神 | ||||
80 | 書評6 | 2009年10月 2日2009,10,02,,, | 書評:香川知晶『命は誰のものか』 | その他 | 単著 | 読書人・週刊読書人 | 2807号、p.4 |
81 | 翻訳16 | 2009年9月 20日2009,09,20,,, | アウシュヴィッツ以後の神 | 単行本 | 編著 | 法政大学出版局 | 1-224 |
82 | 書評6 | 2009年7月 26日2009,07,26,,, | 書評:加藤尚武『合意形成の倫理学』 | その他 | |||
83 | 基調講演20 | 2009年7月 4日2009,07,04,,, | ハンス・ヨーナスの哲学を考える | ||||
84 | 講演19 | 2009年6月 25日2009,06,25,,, | アウシュヴィッツのあとに、神を考えうるか 哲学者ハンス・ヨナスの思索 | ||||
85 | 著書2 | 2009年6月 12日2009,06,12,,, | つかのまこの世にある私/私たち | 単行本 | 分担執筆 | 岩波書店・岩波講座哲学8生命/環境の哲学 | pp.87-108 |
86 | オーガナイザ24 | 2009年4月 25日2009,04,25,,, | ワークショップ『生命の哲学』の可能性を考える | ||||
87 | 論文1 | 2009年3月 30日2009,03,30,,, | 「仕事・職業・労働」をとりまく状況の倫理学的考察 | 学術雑誌 | 単著 | 日本倫理学会・倫理学年報 | 58集、pp.11-20 |
88 | 論文1 | 2009年3月 15日2009,03,15,,, | ヨナスの〈アウシュヴィッツ以後の神〉概念(二)――全能ならざる神と人間の責任―― | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学文学会・文学論集 | 58巻4号,pp.1-24 |
89 | 特定質問99 | 2009年2月 21日2009,02,21,,, | ウィリアム・ラフルーア教授の「哲学者・生命倫理学者としてのハンス・ヨナス アメリカでの周縁的位置」への質問 | ||||
90 | 講演19 | 2008年12月 27日2008,12,27,,, | ケアの倫理の問題提起 | ||||
91 | 論文1 | 2008年10月 20日2008,10,20,,, | ヨナスの〈アウシュヴィッツ以後の神〉概念(一)――ユダヤ人で哲学者であること―― | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学文学会・文学論集 | 58巻2号,pp.1-23 |
92 | 学会発表7 | 2008年10月 5日2008,10,05,,, | 「仕事・職業・労働」をとりまく状況の倫理学的考察 | 2008年度日本倫理学会大会報告集 | pp.1-4 | ||
93 | 講演19 | 2008年7月 31日2008,07,31,,, | 大学は小論文入試に何を求めているか | ||||
94 | シンポジスト99 | 2008年3月 21日2008,03,21,,, | ヘルガ・クーゼ『生命の神聖性説批判』 | その他 | 共著 | 富山大学・続生命倫理資料集I)「生命の尊厳をめぐるアメリカ対ヨーロッパの対立状況と対立克服のための方法論的研究」 | 23-85 |
95 | 特定質問99 | 2008年3月 21日2008,03,21,,, | クネップラー教授の講演会質疑応答 | その他 | 共著 | 富山大学・続生命倫理資料集II人間の尊厳をめぐるアメリカ対ヨーロッパの対立状況と対立克服のための方法論的研究」 | 225-252 |
96 | 著書2 | 2007年10月 25日2007,10,25,,, | 正義と境を接するもの 責任という原理とケアの倫理 | 単行本 | 単著 | ナカニシヤ出版 | i-xv, 1-325 |
97 | シンポジウム特定質問99 | 2007年6月 30日2007,06,30,,, | 現象学的方法でカント倫理学は発見できるか――工藤和男氏への質問 | 学術雑誌 | 単著 | 関西哲学会・アルケー | 15号42-45頁 |
98 | 著書2 | 2007年4月 1日2007,04,01,,, | 知のナヴィゲーター | 単行本 | 分担執筆 | くろしお出版 | 93-4, 171-2 |
99 | 翻訳16 | 2007年4月 2007,04,00,,, | パオロ・ベッキ「技術の時代における倫理学の位置」 | 学術雑誌 | 単著 | 応用倫理学研究会、応用倫理学研究 | 4号、59-75頁 |
100 | 研究報告21 | 2007年3月 25日2007,03,25,,, | ケア・責任・正義の相補的連関に関する倫理学的研究 | その他 | 単著 | 国会図書館、関西大学図書館に寄贈 | 1-193 |
101 | 翻訳16 | 2007年1月 31日2007,01,31,,, | 被験者としての軍人 | 単行本 | 分担執筆 | 丸善、生命倫理百科事典 | 2495-2497 |
102 | 講演19 | 2006年11月 8日2006,11,08,,, | 学校インターンシップ 学生・学校・大学にとってのメリット | ||||
103 | 書評6 | 2006年8月 25日2006,08,25,,, | 書評 ヘルガ・クーゼ『生命の神聖性説批判』飯田亘之訳者代表、東信堂 | その他 | 単著 | 読書人、週刊読書人 | 2651 |
104 | 論文1 | 2006年3月 30日2006,03,30,,, | ケアの倫理、ニーズ、法 | 学術雑誌 | 単著 | 有斐閣、法社会学 | 64号、102-115頁 |
105 | 書評6 | 2006年3月 17日2006,03,17,,, | 書評:ハリー・G・フランクファート『ウンコな議論』山形浩生訳・解説、筑摩書房 | その他 | 単著 | 読書人・週刊読書人 | 2629号 |
106 | 研究会質疑応答と書簡の翻訳99 | 2006年2月 28日2006,02,28,,, | パオロ・ベッキ教授講演会質疑応答録および付録 | その他 | 帝京平成大学飯田亘之研究室、生命科学における倫理的法的社会的諸問題III | 144-146,150-153 | |
107 | 訳書4 | 2005年12月 19日2005,12,19,,, | アレク・フィッシャー『クリティカル・シンキング入門』 | 単行本 | 共著 | ナカニシヤ出版 | 20-40頁,77-98頁 |
108 | 講演19 | 2005年11月 19日2005,11,19,,, | ケアの倫理について | ||||
109 | 著書2 | 2005年10月 30日2005,10,30,,, | 生活世界・故郷世界・異郷世界 | 単行本 | 分担執筆 | 晃洋書房、哲学は何を問うべきか(竹市明弘・小浜善信編) | 187-206頁 |
110 | 講演19 | 2005年10月 26日2005,10,26,,, | 倫理とリスク・コミュニケーション | ||||
111 | 講演19 | 2005年10月 24日2005,10,24,,, | 人間性とキャリア形成を促す学校Internship 小中高大連携が支える学外型実践教育の大規模展開 | ||||
112 | 講演19 | 2005年10月 22日2005,10,22,,, | 特色GP「人間性とキャリア形成を促す学校Internship 小中高大連携が支える学外型実践教育の大規模展開」 | ||||
113 | 書評6 | 2005年10月 21日2005,10,21,,, | 書評:川本隆史編『ケアの社会倫理学』有斐閣 | その他 | 単著 | 読書人、週刊読書人 | 2609号 |
114 | 学会発表7 | 2005年10月 9日2005,10,09,,, | 倫理、倫理学、倫理的なるもの | 単著 | |||
115 | 論文1 | 2005年9月 20日2005,09,20,,, | 倫理、倫理学、倫理的なるもの | 学術雑誌 | 単著 | 日本倫理学会、第56回大会報告集 | 7-11頁 |
116 | 書評6 | 2005年7月 29日2005,07,29,,, | 書評:安彦一恵・谷本光男編『公共性の哲学を学ぶ人のために』世界思想社、序論と基礎理論的考察 | 学術雑誌 | 単著 | 応用倫理学研究会、応用倫理学研究 | 第2号,106-112頁 |
117 | 論文1 | 2005年6月 30日2005,06,30,,, | 人間はいかなる意味で存続すべきか | 学術雑誌 | 単著 | 関西哲学会、アルケー | 13号,1-14頁 |
118 | 書評6 | 2005年5月 20日2005,05,20,,, | 書評:松田純『遺伝子技術の進展と人間の未来』知泉書館 | その他 | 単著 | 読書人、週刊読書人 | 2587号 |
119 | 学会発表7 | 2005年5月 15日2005,05,15,,, | ケアの倫理の問題提起とその位置づけ | 単著 | |||
120 | オーガナイザ24 | 2005年4月 20日2005,04,20,,, | 制度としての福祉 | 共著 | 関西倫理学会、倫理学研究 | 35号,pp.35-43 | |
121 | 書評6 | 2005年4月 20日2005,04,20,,, | 書評 越智貢・金井淑子・川本隆史・高橋久一郎・中岡成文・丸山徳次・水谷雅彦編『応用倫理学講義』岩波書店 | 学術雑誌 | 単著 | 関西倫理学会・倫理学研究 | 35号、pp.135-143 |
122 | 論文1 | 2005年2月 28日2005,02,28,,, | ベルク教授との対話 倫理学(環境倫理学を含む)の観点から | その他 | 関西大学、国際シンポジウム風土と技術の近代報告書 | 128-139,140-142 | |
123 | 口頭発表記録99 | 2005年2月 2005,02,00,,, | 倫理学「者」の役割 | 北海道大学、応用倫理学各分野の基本的諸概念に関する規範倫理学的及びメタ倫理学的研究 | 13-18,45-46,34,52 | ||
124 | 講演19 | 2004年12月 8日2004,12,08,,, | 環境倫理学の観点からのコメント | 公開ワークショップ報告書 安全・安心のためのリスク管理・倫理とコミュニケーション | 112-117頁 | ||
125 | 講演19 | 2004年11月 27日2004,11,27,,, | 学校インターンシップ 大学コンソーシアム大阪の新たな試み | ||||
126 | 学会発表7 | 2004年10月 30日2004,10,30,,, | ベルク教授との対話 倫理学(環境倫理学を含む)の観点から | 単著 | |||
127 | 学会発表7 | 2004年10月 24日2004,10,24,,, | 人間はなぜ存続すべきか | 単著 | |||
128 | 講演19 | 2004年10月 22日2004,10,22,,, | 大学からみた高大連携の理念と目的 | ||||
129 | 口頭発表99 | 2004年8月 30日2004,08,30,,, | 倫理学「者」の役割 | ||||
130 | 講演19 | 2004年8月 20日2004,08,20,,, | 高大連携について | ||||
131 | 著書2 | 2004年7月 8日2004,07,08,,, | 生命の神聖 その失効とその再考 | 単行本 | 分担執筆 | 岩波書店、応用倫理学講義1 生命 | 128-146頁 |
132 | 書評6 | 2004年4月 20日2004,04,20,,, | 書評 ジェームズ・レイチェルズ『現実をみつめる道徳哲学――フェミニズムから安楽死まで』古牧徳生・次田憲和訳、晃洋書房 | 学術雑誌 | 単著 | 関西倫理学会、倫理学研究 | 34号、149-153頁 |
133 | 論文1 | 2004年3月 20日2004,03,20,,, | 〈ケアの倫理〉考(二) ノディングスの倫理的自己の観念 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学、文学論集 | 53巻4号 |
134 | 研究報告21 | 2004年3月 10日2004,03,10,,, | 研究総括――現代の倫理的諸課題に対処しうる規範学の再構築 | その他 | 単著 | 関西大学、現代の倫理的諸課題に対処しうる規範学の再構築 | 1-34頁 |
135 | 論文1 | 2004年3月 10日2004,03,10,,, | 正義と境を接するもの | その他 | 単著 | 関西大学、現代の倫理的諸課題に対処しうる規範学の再構築 | 116-129頁 |
136 | 講演記録99 | 2004年2月 2004,02,00,,, | 産業保健にかかわる個人情報 | 単著 | 大阪大学大学院文学研究科広域文化形態論講座文化基礎学専門分野・科学と社会 | 27-34頁 | |
137 | 訳書4 | 2004年1月 1日2004,01,01,,, | ロバート・M・ヴィーチ『生命倫理学の基礎』 | 単行本 | 共著 | メディカ出版 | iv-xi頁、1-38頁、68-90頁、213-289頁 |
138 | 講演19 | 2003年10月 16日2003,10,16,,, | 産業保健にかかわる個人情報 | ||||
139 | 論文1 | 2003年5月 17日2003,05,17,,, | 応用倫理学に関わる理由 | 学術雑誌 | 単著 | 哲学若手研究者フォーラム、哲学の探求 | 30号、3-15頁 |
140 | 口頭発表99 | 2003年4月 5日2003,04,05,,, | 正義と、正義と境を接するもの | ||||
141 | 論文1 | 2003年3月 30日2003,03,30,,, | 応用倫理学の意義とコンピュータ倫理学ないし情報倫理学の動向 | 学術雑誌 | 単著 | 関西大学哲学会、哲学 | 22号、103-125頁 |
142 | 講演19 | 2002年12月 2日2002,12,02,,, | 看護の本質がケアにあること | ||||
143 | 小論99 | 2002年12月 1日2002,12,01,,, | 教養教育カリキュラム改革の動向 critical thinkingが授業として期待され、意味をもつ一要因 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 京都大学文学部哲学研究室・PROSPECTUS | 5号、1-11頁 |
144 | 講演19 | 2002年11月 8日2002,11,08,,, | 応用倫理学の意義と情報倫理学の位置 | ||||
145 | 雑誌記事15 | 2002年8月 1日2002,08,01,,, | 〈ケアの倫理〉の語られる理由、ふたたび | 学術雑誌 | 単著 | メディカ出版、エマージェンシーナーシング | 15巻、8号、58-62頁 |
146 | 学会発表7 | 2002年7月 12日2002,07,12,,, | 応用倫理学に関わる理由 | 単著 | |||
147 | 書評6 | 2002年5月 17日2002,05,17,,, | 篠原駿一郎・波多江忠彦編 『生と死の倫理学』 | その他 | 単著 | 読書人、週刊読書人 | 2437号 |
148 | 小論99 | 2002年3月 20日2002,03,20,,, | 渡部菊郎氏との遅すぎた対話の試み | 学術雑誌 | 単著 | 関西大学哲学会、哲学 | 21号 |
149 | 論文1 | 2002年1月 19日2002,01,19,,, | <ケアの倫理>考(一) | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学 文学論集 | 51巻3号1-28頁 |
150 | 雑誌記事15 | 2001年11月 1日2001,11,01,,, | 〈ケアの倫理〉の語られる理由 | 学術雑誌 | 単著 | メディカ出版 エマージェンシーナーシング | 14巻11号51-55頁 |
151 | 著書2 | 2001年5月 20日2001,05,20,,, | 組織と責任 | 単行本 | 分担執筆 | 世界思想社、社会哲学を学ぶ人のために | pp.87-97 |
152 | 論文1 | 2001年4月 5日2001,04,05,,, | 環境、所有、倫理 | 学術雑誌 | 単著 | 岩波書店、思想,923 号 | 923号、69-88頁 |
153 | 講演19 | 2001年3月 11日2001,03,11,,, | 教養教育カリキュラム改革をどのような視点から解釈するか | ||||
154 | 書評6 | 2000年11月 24日2000,11,24,,, | 書評:大庭健・安彦一恵・永井均編『なぜ悪いことをしてはいけないのか』ナカニシヤ書店 | その他 | 単著 | 読書人、週刊読書人 | 2363号 |
155 | 論文1 | 2000年10月 2000,10,00,,, | 生命倫理学における自由主義の検討 | その他 | 単著 | 上廣倫理財団研究助成報告論文集 | 第11集 |
156 | 書評6 | 2000年8月 25日2000,08,25,,, | 書評:ハンス・ヨナス『責任という原理』加藤尚武監訳、東信堂 | その他 | 単著 | 読書人、週刊読書人 | 2350号 |
157 | 論文1 | 2000年7月 20日2000,07,20,,, | 倫理学は、なぜ、いかにして環境問題に関わるか | 学術雑誌 | 単著 | 政策科学研究所、21世紀フォーラム | 74号、32-37頁 |
158 | 研究報告21 | 2000年3月 30日2000,03,30,,, | 全体討議のための報告補遺 | 学術雑誌 | 単著 | 日本倫理学会、倫理学年報 | 49号、266-269頁 |
159 | 講演19 | 1999年11月 28日1999,11,28,,, | 脳死はひとの死か? この問いのあいまいさ | ||||
160 | 著書2 | 1999年11月 10日1999,11,10,,, | 生命と倫理 生命倫理学と倫理学の生命 | 単行本 | 分担執筆 | ナカニシヤ出版、エチカとは何か 現代倫理学入門 | 264-281頁 |
161 | 学会発表7 | 1999年10月 17日1999,10,17,,, | 倫理学の応答能力 生命倫理学を手がかりに | 単著 | |||
162 | 論文1 | 1999年9月 15日1999,09,15,,, | 倫理学の応答能力 生命倫理学を手がかりに | 学術雑誌 | 単著 | 日本倫理学会、日本倫理学会大会報告集1999年号 | 76-81頁 |
163 | 論文1 | 1999年7月 26日1999,07,26,,, | 自然・環境・人間 -ハンス・ヨナス『責任という原理』について | 学術雑誌 | 単著 | 関西哲学会、アルケー | 7号、145-154頁 |
164 | 小論99 | 1999年4月 17日1999,04,17,,, | 深みのある日常 尾崎一雄試論 | 学術雑誌 | 単著 | 広島大学文学の会、文学空間 | 2号、35-45頁 |
165 | 編著3 | 1999年2月 25日1999,02,25,,, | 科学技術と環境 | 単行本 | 共編著 | 培風館 | 1-318頁 |
166 | 解説9 | 1999年1月 11日1999,01,11,,, | 方法序説 | 単行本 | 単著 | メディアファクトリー、学問の鉄人が贈る 14歳と17歳のBookガイド | |
167 | 雑誌記事15 | 1999年1999,00,00,,, | 「脳死はひとの死か」再考 | その他 | 単著 | 読書人、週間読書人 | 2309. 2310. 2311号 |
168 | 学会発表7 | 1998年10月 11日1998,10,11,,, | 自然・環境・人間 | 単著 | |||
169 | 著書2 | 1998年2月 20日1998,02,20,,, | 生命はどのような場合にも尊重されるべきか | 単行本 | 分担執筆 | ナカニシヤ出版、モラル・アポリア | 180-188頁 |
170 | 著書2 | 1998年1月 30日1998,01,30,,, | 哲学や倫理学の研究者は生命倫理学において何をなすべきか | 単行本 | 分担執筆 | 世界思想社、生命倫理学を学ぶ人のために | 324-334頁 |
171 | 論文1 | 1997年12月 20日1997,12,20,,, | 論議なきはてに -臓器移植法成立にさいしてー | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 広島大学、人間文化研究 | 6巻、77-104頁 |
172 | 論文1 | 1997年3月 31日1997,03,31,,, | 「つゆのふるさと」考 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 京都大学、人間存在論 | 3号、43-54頁 |
173 | 論文1 | 1996年3月 29日1996,03,29,,, | 類似による把握と人格概念 | その他 | 単著 | 広島大学、表現におけるアイコニシティと意味作用 | 61-74頁 |
174 | 論文1 | 1996年3月 1996,03,00,,, | 環境倫理の基礎づけ問題 | その他 | 単著 | 東洋大学、応用倫理学の新たな展開 倫理学におけるミクロ的視点とマクロ的視点との総合をめざして | 46-52頁 |
175 | 論文1 | 1994年11月 20日1994,11,20,,, | 生命倫理学ノート | 学術雑誌 | 単著 | 広島大学比較文化研究会、比較文化研究 | 17巻 |
176 | 著書2 | 1994年9月 30日1994,09,30,,, | 生命と倫理 | 単行本 | 分担執筆 | 世界思想社、倫理学を学ぶ人のために | 176-199頁 |
177 | 項目執筆5 | 1994年3月 22日1994,03,22,,, | 或るものについての意識、空虚な志向、作用、思念する、対象X、ヒュレー/ モルフェー | 単行本 | 分担執筆 | 弘文堂、現象学事典 | 8-9頁、100-101頁、162-163頁、204頁、306頁、388-389頁 |
178 | 著書2 | 1994年3月 22日1994,03,22,,, | 日常のコンテクスト | 単行本 | 分担執筆 | 岩波書店、テクストと解釈 | 319-343頁 |
179 | 編著3 | 1994年2月 15日1994,02,15,,, | 自己と他者 -さまざまな自己との出会いー | 単行本 | 共編著 | 昭和堂 | 1-264頁 |
180 | 著書2 | 1993年9月 30日1993,09,30,,, | 拝啓 | 単行本 | 分担執筆 | 昭和堂、マイクロエシックス | 134-137頁 |
181 | 訳書4 | 1993年2月 3日1993,02,03,,, | デヴィッド・カー『フッサール 批判的・比較的研究』 | 単行本 | 共著 | 晃洋書房 | 141-192頁 |
182 | 論文1 | 1992年3月 20日1992,03,20,,, | 死の問題というよりはむしろ<ひと>の問題として -「脳死はひとの死か」論争をめぐって | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 和歌山県立医科大学、和歌山県立医科大学紀要 | 21巻、33-49頁 |
183 | 著書2 | 1992年2月 15日1992,02,15,,, | 先端医療と哲学 | 単行本 | 分担執筆 | 弘文堂、哲学と医療 | 192-215頁 |
184 | 論文1 | 1991年3月 20日1991,03,20,,, | 他者の身体的現前と対他態度 -シュッツの社会的世界論における | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 和歌山県立医科大学、和歌山県立医科大学紀要 | 20巻、1-15頁 |
185 | 著書2 | 1990年10月 10日1990,10,10,,, | 隠れたしかたで働いている規範 | 単行本 | 分担執筆 | 慶應通信、規範の基礎 | 103-117頁 |
186 | 訳書4 | 1990年8月 24日1990,08,24,,, | リチャード・J・バーンスタイン『科学・解釈学・実践 客観主義と相対主義を超えて』 | 単行本 | 共著 | 岩波書店 | 243-368頁 |
187 | 論文1 | 1990年3月 20日1990,03,20,,, | ヴァルデンフェルス「異郷のなかの故郷」に寄せて | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 和歌山県立医科大学、和歌山県立医科大学紀要 | 19巻、1-7頁 |
188 | 学会発表7 | 1989年10月 21日1989,10,21,,, | 隠れたしかたで働いている規範 | 単行本 | 単著 | ||
189 | 著書2 | 1989年2月 20日1989,02,20,,, | 新しい生殖技術と社会 | 単行本 | 分担執筆 | 世界思想社、生命倫理の現在 | 188-205頁 |
190 | 論文1 | 1987年10月 1日1987,10,01,,, | 意味のイデア性 -その確かさとそのゆらぎ | 学術雑誌 | 単著 | 理想社、理想 | 636号,77-78頁 |
191 | 論文1 | 1987年5月 1日1987,05,01,,, | 人格的自我 -フッサール自我論における | 単著 | 日本哲学会、哲学 | 37号 | |
192 | 論文1 | 1987年3月 25日1987,03,25,,, | フッサールにおける習性の問題 | 学術雑誌 | 単著 | 関西哲学会、関西哲学会紀要 | 21巻、23-29頁 |
193 | 著書2 | 1987年2月 10日1987,02,10,,, | 対話における言葉について | 単行本 | 分担執筆 | 世界思想社、現象学の現在 | 170-185頁 |
194 | 学会発表7 | 1986年10月 10日1986,10,10,,, | フッサールにおける習性の問題 | 学術雑誌 | 単著 | ||
195 | 訳書4 | 1986年9月 25日1986,09,25,,, | ヘルマン・シュミッツ『身体と感情の現象学』 | 単行本 | 共著 | 産業図書 | 191-216頁 |
196 | 論文1 | 1986年7月 1日1986,07,01,,, | 個体について フッサールを手がかりに | 学術雑誌 | 単著 | 京都大学哲学論叢刊行会、哲学論叢 | 13号、21-31頁 |
学術読み物ケアの倫理とは、どういう思想か査読無学術雑誌単著品川哲彦ケアの倫理三輪書店・作業療法ジャーナル57巻9号、1063-1067頁2023年8月 15日
書評書評 小川公代『ケアする惑星』その他品川哲彦ケア;小川公代公明新聞198832023年5月 1日
学会発表環境問題における正義の概念と倫理学的思考査読無単著品川哲彦環境倫理学;正義;気候正義2023年3月 30日2022年度「Sustainabilityと人文知」シンポジウム
論文ハンス・ヨナスのスピノザ論査読無学術雑誌単著品川哲彦ハンス・ヨナス;スピノザ;自由;心身問題京都大学哲学論叢刊行会、哲学論叢50巻, 1-12頁2022年10月 28日
書評への応答拙著『倫理学入門』への書評に答えて学術雑誌品川哲彦倫理学関西倫理学会・倫理学研究52号、193-194頁2022年6月 30日
著書生と超越――生命論の生命疎外に抗して単行本品川哲彦生;超越;ヨナス法政大学出版局・尊厳と生存223-245頁2022年5月 20日
論文「超政治」の政治責任学術雑誌品川哲彦ハイデガー;超政治;責任;ナチズム関西大学倫理学研究会・倫理学論究vol. 8, no. 1, 36-55頁2022年4月 25日
論文轟孝夫「ハイデガーのナチス加担――その学問論的背景」へのコメント学術雑誌品川哲彦ハイデガー;超政治;責任;ナチズム関西大学倫理学研究会・倫理学論究vol. 8, no.1、65-73頁2022年4月 25日
論文相互主観性、生身の人間、ハイデガー――古荘真敬氏のコメントにお答えして 学術雑誌品川哲彦ハイデガー;相互主観性;生身の人間関西大学倫理学研究会・倫理学論究vol. 8, no.1, 95-106頁2022年4月 25日
論文根本的には存在的思考の存在論的思考への混入が問題である――轟孝夫氏のコメントに答えて学術雑誌品川哲彦ハイデガー;存在論的;存在的関西大学倫理学研究会・倫理学論究vol. 8, no.1, 107-122頁2022年4月 25日
著書自殺する権利は人格権か――ドイツ連邦憲法裁判所の業務による自殺幇助違憲判決査読無単行本単著品川哲彦自殺;自殺幇助;人格権;憲法芝浦工業大学応用倫理学研究室・生命倫理・生命法研究論文集――欧米諸国の生命倫理に関する基本理念及び運用・制度の法学的、哲学・倫理学的比較研究69-84頁2022年3月 31日
論文『認知症患者安楽死裁判』の投げかけるもの査読無学術雑誌単著品川哲彦安楽死;認知症;オランダ;裁判関西大学倫理学研究会・倫理学論究vol. 7, no.12021年5月 17日
インタビューTowards constraction of the richer concept of justice and the effective concept of care学術雑誌Tetsuhiko Shinagawa正義;ケア;傷つきやすさImpact, Sciece Impact2021, no. 42021年5月 17日https://www.ingentaconnect.com/content/sil/impact/00002021/art00014
論文拙評「有馬斉『死ぬ権利』」に関する誤解とすれちがいについて――あるいは、倫理学の論文を書くということ査読無学術雑誌単著品川哲彦安楽死;死ぬ権利関西大学倫理学研究会・倫理学論究vol. 7, no.1, pp. 41-632021年5月 17日
書評書評:盛永審一郎著、ベイツ裕子編集協力『認知症患者安楽死裁判』査読無学術雑誌単著品川哲彦安楽死;認知症;オランダ;裁判読書人・週刊読書人no. 33872021年4月 23日
著書読書案内コラム『プライバシー権の復権――自由と尊厳の衝突』宮下紘査読無単行本単著品川哲彦プライバシー;自由;尊厳法政大学出版局・東アジアの尊厳概念159-167頁2021年3月 30日
インタビューいかに倫理的に考え、行動するかその他品川哲彦倫理学;倫理的思考ダイヤモンド社・ダイヤモンドクォータリー春季号 2021, 4-15頁2021年3月 29日
論文より豊かな正義概念と効率性のあるケア概念査読無大学・研究所等紀要単著品川哲彦正義;ケア;傷つきやすさ関西大学・文学論集第70巻、第4号、1-26頁2021年3月 18日
書評日本アーレント研究会、三浦隆宏、木村史人、渡名喜庸哲、百木漠編、『アーレント読本』査読無学術雑誌単著品川哲彦アーレント読書人・週刊読書人3361号・4面2020年10月 16日
書評書評 有馬斉『死ぬ権利はあるか――安楽死、尊厳死、自殺幇助の是非と命の価値』に寄せて査読無大学・研究所等紀要単著品川哲彦死ぬ権利;安楽死;尊厳死;自殺幇助芝浦工業大学・生命倫理・生命法研究資料集V 先端医療分野における欧米の生命倫理政策に関する原理・法・文献の批判的研究(2018~2020年度 基盤研究(B)(一般) 課題番号18H00606)V, 304-313 頁2020年7月 31日
著書倫理学入門――アリストテレスから生殖技術、AIまで査読無単行本単著品川哲彦倫理学;応用倫理学;政治哲学中央公論新社1-278頁, i-iv頁2020年7月 25日9784121025982
訳書自由の哲学――カントの実践理性批判査読無単行本共著Otfried Höffe(著);品川哲彦(訳);竹山重光(訳);平出喜代恵(訳)カント;実践理性批判法政大学出版局i-xvii頁, 1-530頁、i-xxiv頁(このうち、1-188頁、519-530頁を担当)2020年6月 30日
著書読書案内コラム:『ヒトの生命と人間の尊厳』、高橋隆雄編査読無単行本分担執筆品川哲彦人間の尊厳;ヒト胚;ES細胞法政大学出版局・尊厳と社会(上)252-256 頁2020年3月 30日
著書読書案内コラム:『安楽死・尊厳死の現在――最終段階の医療と自己決定』、松田純査読無単行本分担執筆品川哲彦安楽死;尊厳死;終末期医療法政大学出版局・尊厳と社会(上)379-383 頁2020年3月 30日
論文アニミズム・神・環境危機――尾崎一雄論査読無大学・研究所等紀要単著品川哲彦アニミズム;神;環境危機;尾崎一雄井上克人教授退職記念論文集刊行委員会・井上克人教授退職記念論文集157-180頁2020年2月 10日
オーガナイザ関西倫理学会2018年度大会シンポジウム 「超越」と倫理学学術雑誌品川哲彦;森田美芽超越;宗教;哲学;倫理学関西倫理学会・倫理学研究49号、1-3頁2019年6月 30日
書評小松原織香『性暴力と修復的司法――対話の先にあるもの』査読無学術雑誌単著品川哲彦性暴力;修復的司法関西倫理学会・倫理学研究49号、1-3頁2019年6月 30日
教育面での高大接続への一展望~大学初年次教育を参考に~査読無その他単著品川哲彦高大接続;初年次教育第一学習社・公民最新資料32号、2-5頁2019年5月 14日
論文ジョンソンとワルシュの善と正をめぐって――徳倫理学覚書(一)査読無大学・研究所等紀要単著品川哲彦徳倫理学;正;善;徳関西大学文学会・文学論集68巻4号、17-38頁2019年3月 18日
論文宗教は哲学にとって依然として問題か。問題であるとすれば、いかにしてか。査読無大学・研究所等紀要単著品川哲彦宗教;形而上学;哲学;倫理学小田淑子先生退職記念論文集刊行委員会・小田淑子先生退職記念論文集65-89頁2018年2月 10日
シンポジウム特定質問「現象学的倫理学に何ができるか――応用倫理学への挑戦」コメント査読無学術雑誌単著品川哲彦現象学;倫理学関西大学倫理学研究会・倫理学論究vol. 4, no. 2, 34-43頁 2017年12月 21日
論文現象学は倫理学において何ができ、何ができないか査読無学術雑誌単著品川哲彦現象学;倫理学関西大学倫理学研究会・倫理学論究vol. 4, no. 2, 74-89頁2017年12月 21日
著書人間の尊厳と自然の尊厳が意味するもの査読無単行本分担執筆品川哲彦人間の尊厳;被造物の尊厳;ヨナス法政大学出版局137-156頁2017年11月 30日
論文存在と仮象――魚住洋一の仕事と文体査読無学術雑誌単著品川哲彦現象学;サルトル関西大学倫理学研究会・倫理学論究vol. 4, no. 1, 7-24頁2017年5月 15日
論文医師-患者関係における責任概念について査読有その他単著品川哲彦責任;医師-患者関係;医療倫理芝浦工業大学・生命倫理・生命法研究資料集III32-46頁2017年3月 31日
講演要録ケアの倫理からみたアドボカシー査読無学術雑誌単著品川哲彦患者のアドボカシー;看護;ケアの倫理日本看護倫理学会・日本看護倫理学会誌vol. 9, no. 1, pp.79-812017年3月 20日
論文重なり合う合意か、それとも実践理性か査読無大学・研究所等紀要単著品川哲彦正義;実践理性;ロールズ;ハーバマス;リクール関西大学文学会・文学論集66巻、4号、51-73頁2017年3月 10日
発表原稿日本哲学会シンポジウム発表原稿 存在の政治と絶対無の政治査読無学術雑誌単著品川哲彦政治;ハイデガー;京都学派関西大学倫理学研究会・倫理学論究vol. 3, no. 1, 1-15頁2016年12月 23日
講演原稿日本看護倫理学会講演原稿 アドボカシーとしての看護――ケアの倫理からの解釈査読無学術雑誌単著品川哲彦患者のアドボカシー;看護;ケアの倫理関西大学倫理学研究会・倫理学論究vol. 3, no. 1, 16-66頁2016年12月 23日
発表原稿京都生命倫理研究会設立30周年に寄せて――応用倫理学へのずれと自己同一性の模索査読無学術雑誌単著品川哲彦生命倫理学関西大学倫理学研究会・倫理学論究vol. 3, no. 1、67-75頁2016年12月 23日
拙著書評へのリプライ『倫理学の話』にたいする奥田太郎氏、永守伸年氏、岡本慎平氏からのコメントに応えて査読無大学・研究所等紀要単著品川哲彦倫理学社会と倫理・南山大学社会倫理研究所31号・244-249頁2016年11月 30日
論文ケア関係の構造分析査読無大学・研究所等紀要単著品川哲彦ケア;ケアリング;ケアの倫理モラロジー研究所道徳科学研究センター・モラロジー研究78号・1-19頁2016年11月 15日
基調講演ケアの倫理からみたアドボカシー品川哲彦患者のアドボカシー;看護;ケアの倫理日本看護倫理学会第9回年次大会2016年5月 22日京都テルサ
学会発表存在の政治と絶対無の政治品川哲彦政治;ハイデガー;京都学派2016年5月 14日京都大学
論文存在の政治と絶対無の政治査読無学術雑誌単著品川哲彦政治;ハイデガー;京都学派日本哲学会(知泉書館)・哲学67号、9-242016年4月 1日
講演ケア関係、可塑的な自己、ケアと生品川哲彦ケア;自己2016年3月 24日麗澤大学道徳科学研究所
論文内在と超越――ハンス・ヨナス哲学の展開学術雑誌品川哲彦ヨナス;超越;ユダヤ性京都ユダヤ思想学会・京都ユダヤ思想6号、62-872016年1月 31日
著書倫理学の話査読無単行本単著品川哲彦倫理学;基礎づけ;正義ナカニシヤ出版1-2762015年10月 27日9784779509711
書評書評:ミヒャエル・クヴァンテ『人間の尊厳と人格の自律』、加藤泰史監訳、法政大学出版局査読無その他単著品川哲彦人間の尊厳;人格;生命倫理学図書新聞・図書新聞3219号2015年8月 15日
学会発表ひとりの男性の研究者からみたケアの倫理の位置づけ品川哲彦ケアの倫理2015年4月 26日東北大学
リプライ〈ケアと正義の反転図形〉と〈ふくらみのある正義〉――川本・伊佐のコメントへのリプライ査読無学術雑誌単著品川哲彦ケア;正義成文堂・法の理論33号、167-174頁2015年3月 20日
論文倫理的思考、存在論的思考、経済的思考の違い、また『唯名論』批判――森岡正博氏・吉本陵氏『将来世代を産出する義務はあるのか』への応答査読無学術雑誌単著品川哲彦倫理学;存在論関西大学倫理学研究会・倫理学論究2巻1号、1-11頁2015年2月 23日
オーガナイザ可能性としての中世学術雑誌品川哲彦日本倫理学会・倫理学年報2014年10月 5日一橋大学
基調講演ハンス・ヨナスという問い査読無品川哲彦ヨナス;超越;ユダヤ性2014年6月 21日
論文神にたいする人間の責任という概念は成り立ちうるか査読無学術雑誌単著品川哲彦神;責任;ヨナス関西大学倫理学研究会・倫理学論究vol.1, no.2, pp.2-122014年4月 22日
解説倫理とはどういうものか査読無その他単著品川哲彦倫理学;専門職倫理;ケア・ワーカー全国要約筆記問題研究会・要約問題研究25号、3-9頁2014年3月 31日
論文尊厳死という概念のあいまいさ査読無学術雑誌単著品川哲彦尊厳死;尊厳;ターミナル・ケア理想社、理想692号、111-122頁2014年3月 5日
論文ノモスとピュシスの再考――ケアの倫理による社会契約論批判査読無学術雑誌単著品川哲彦ケアの倫理;社会契約論;正義成文堂・法の理論32号、3-25頁2013年11月 1日
書評書評:奥田太郎著『倫理学という構え――応用倫理学原論』査読無大学・研究所等紀要単著品川哲彦北海道大学大学院文学研究科応用倫理研究教育センター7号、29-35頁2013年10月 1日
著書The Status of the Human Being: Manipulating Subject, Manipulated Object, and Human Dignity査読無単行本分担執筆Tetsuhiko Shinagawa人間の尊厳;人類;技術Oxford Uehiro Center for Practical Ethics・Ethics for the Future of Life Proceedings of the 2012 Uehiro-Carnegie-Oxford Ethics Conferencepp。145-1542013年7月
論文技術、責任、人間――ヨナスとハイデガーの技術論の対比査読無学術雑誌単著品川哲彦技術;責任;人間ハイデガー・フォーラム・Heidegger Forumvol.72013年6月 1日
著書Der nicht omnipotente Gott und die menschliche Verantwortung査読有単行本分担執筆Tetsuhiko Shinagawa神;責任;ホロコーストKönigshausen & Neumann, Dialog - Reflexion - Verantwortung. Zur Diskussion der DiskurspragmatikS.427-S.4422013年4月
論文他者の人間性への尊敬――安彦一恵氏の問いかけに応えて査読無学術雑誌単著品川哲彦人間の尊厳;カント;討議倫理学滋賀大学・Dialogicavol.172013年3月 31日
書評書評:有賀美和子『フェミニズム正義論 ケアの絆をつむぐために』勁草書房、2011年査読無大学・研究所等紀要単著品川哲彦正義;フェミニズム;ケア南山大学社会倫理研究所、社会と倫理27号、213-214頁2012年10月 31日
学会発表技術、責任、人間査読無単著品川哲彦技術;責任;人間2012年9月 16日第7回、ハイデガー・フォーラム東北大学
書評書評: M.P.Battin, "Terminal Sedation: Pulling the Sheet over Our Eyes", J. T. Berger, "Rethinking Guidelines for the Use of Palliative Sedation"査読有その他単著品川哲彦生命倫理学;セデーション;ターミナル・ケア富山大学・生命倫理研究資料集Vol. VI, pp.19-262012年6月 29日富山大学
国際学会What is the satatus of the human being?: manipulating subject, manipulated object, and human dignity査読無単著Tetsuhiko Shinagawa人間の尊厳;人類;技術2012年5月 18日Uehiro Carnegie Oxford Conference 2012国際文化会館
論文Why and How Has Hans Jonas Been "Welcomed" in Japan?: A Reply from Japan to LaFleur's Interpretation査読無学術雑誌単著Tetsuhiko Shinagawaヨナス;ラフルーア;責任Research Institute for Contemporary Philosophy of Life at Osaka Prefecture University, Journal of Philosophy of LifeVol.2, No.1, pp.15-312012年3月 22日Philsosophy of Life
論文正義概念覚書査読無大学・研究所等紀要単著品川哲彦正義関西大学文学会・文学論集vol.61, no.4, pp.23-482012年2月 24日
講演ケアと正義査読無単著品川哲彦ケアの倫理;正義2012年2月 2日Handai Metaphysica大阪大学
著書責任査読有単行本分担執筆品川哲彦責任;生命倫理学;善意;自律丸善、生命倫理の基本概念pp.176-1902012年1月 31日
著書ケアと介護の哲学査読無単行本分担執筆品川哲彦ケア;老人介護;人間の尊厳世界思想社、応用哲学を学ぶ人のためにpp.209-2192011年5月 20日
論文ハーバマスの類倫理再考査読有その他単著品川哲彦討議倫理学;人類;遺伝子工学富山大学・生命倫理研究資料集IVV. p.151-p.1672011年3月 16日
論文ヨナスは、なぜ、いかにして日本に『積極的に受容』されたか――ラフルーアの見解と日本からの応答査読無大学・研究所等紀要単著品川哲彦ヨナス;日本思想京都大学宗教学研究室紀要2002, p.49-p.642010年12月 7日
基調講演ハンス・ヨナスのアウシュヴィッツ以後の神概念査読無単著品川哲彦2010年10月 3日実存思想協会・ドイツ観念論研究会同志社大学
基調講演価値多元社会における倫理、形而上学、宗教査読無品川哲彦2010年10月 2日宗教倫理学会キャンパスプラザ京都
書評書評:小松美彦・香川知晶編『メタバイオエシックスの構築へ――生命倫理を問いなおす』査読無その他単著品川哲彦読書人・週刊読書人2871号、p.42010年6月 4日
論文ふくらみのある尊厳概念のためのノート――Persönlichkeit概念について査読有その他単著品川哲彦人間の尊厳;人格富山大学・生命倫理研究資料集IVIV, p.1-p.122010年3月 15日
講演Hans Jonasとの対話――グノーシス、生命、未来倫理、アウシュヴィッツ以後の神査読無品川哲彦2010年1月 9日名古屋哲学会南山大学
書評書評:香川知晶『命は誰のものか』査読無その他単著品川哲彦読書人・週刊読書人2807号、p.42009年10月 2日書評:香川知晶『命は誰のものか』
翻訳アウシュヴィッツ以後の神査読無単行本編著ハンス・ヨーナス(著);品川哲彦(訳・解説・解題)ホロコースト;神;ユダヤ教法政大学出版局1-2242009年9月 20日9784588009242ヨナスの「アウシュヴィッツ以後の神概念」「過去と真理」「物質、精神、創造」の和訳に、品川による「ハンス・ヨーナスの生涯」「解題」「訳註」「あとがき」を付した。ヨナスはここで、アウシュヴィッツに沈黙していた神を、世界の自立のために世界に介入しない「全能ならざる神」と捉え、被造物のなかで唯一の意図的な行為者である人間の責任を論じている。
書評書評:加藤尚武『合意形成の倫理学』査読無その他品川哲彦2009年7月 26日平成21年度科学研究費補助金基盤研究(B)「生命・環境倫理における『尊厳』・『価値』・『権利』に関する思想史的・規範的研究」第1回研究会桜美林大学和文
基調講演ハンス・ヨーナスの哲学を考える品川哲彦ヨナス;ホロコースト;生命2009年7月 4日生命の哲学研究会大阪府立大学和文
講演アウシュヴィッツのあとに、神を考えうるか 哲学者ハンス・ヨナスの思索品川哲彦神;ホロコースト;ユダヤ教2009年6月 25日大谷大学西洋哲学・倫理学会大谷大学和文
著書つかのまこの世にある私/私たち査読無単行本分担執筆品川 哲彦生命;人格;身体岩波書店・岩波講座哲学8生命/環境の哲学pp.87-1082009年6月 12日生物医学と医療技術の進展は、それに対処する規範、インフォームド・コンセントをもたらした。技術を利用するか否かについて意志決定する人格として、患者を尊重すべしという規範である。しかし、他方、この人格としての私にとって、私の身体は技術を介する操作対象に変容した。そしてまた、対応能力のある存在としての人格概念の外延からは、一部の人間が排除されていった。けれども、免疫系にみるように、いわば「身体における私」も存在する。これは人格のコントロール下におかれず、臓器移植では拒絶反応というしかたでその存在を示している。医学技術による身体の操作の進むなかで、「人間の条件」を再考しなくてはならない。
オーガナイザワークショップ『生命の哲学』の可能性を考える森岡 正博;品川 哲彦2009年4月 25日応用哲学会京都大学和文
論文「仕事・職業・労働」をとりまく状況の倫理学的考察査読無学術雑誌単著品川 哲彦仕事;職業;労働日本倫理学会・倫理学年報58集、pp.11-202009年3月 30日和文 2008年度日本倫理学会大会共通課題「仕事・職業・労働」でのパネリストとしての報告。伝統的には、私たちは、自分の能力に応じて職業を選び、訓練をへて、労働によって自分と家族を養えるようになって、「一人前」の仕事ができるひとと認められてきた。しかし、雇用の変化、さらには2007年以後のグローバルな経済的危機のもとで、この「物語」が失効したことを確認のうえ、種々の倫理理論の新たな状況への対応を概観し、大学教育の場での社会契約論的発想と人間の尊厳の観念の伝達の重要性を主張した。
論文ヨナスの〈アウシュヴィッツ以後の神〉概念(二)――全能ならざる神と人間の責任――査読有大学・研究所等紀要単著品川 哲彦ホロコースト;神学関西大学文学会・文学論集58巻4号,pp.1-242009年3月 15日和文ハンス・ヨナスの晩年の神学的論文「アウシュヴィッツ以後の神概念」「過去と真理」「物質、精神、創造」をとりあげ、これらとヨナスのそれ以前の著作『生命の哲学』『責任という原理』とを結びつけ、ヨナスとホロコースト神学とを対比し、さらに、ユダヤの神を論じる「アウシュヴィッツ以後の神概念」と哲学者の神を論じる他のニ論文との相違と関係に焦点をあて、ヨナス哲学全体の文脈のなかでこれらの論文についての整合的な解釈を示した。
特定質問ウィリアム・ラフルーア教授の「哲学者・生命倫理学者としてのハンス・ヨナス アメリカでの周縁的位置」への質問品川 哲彦2009年2月 21日ラフルーア教授講演会(於 京都大学)和文・英文
講演ケアの倫理の問題提起査読無品川 哲彦2008年12月 27日南山大学地域研究センター共同研究『EU統合の理念と現実』2008年度第3回研究会和文南山大学地域研究センター共同研究
論文ヨナスの〈アウシュヴィッツ以後の神〉概念(一)――ユダヤ人で哲学者であること――査読有大学・研究所等紀要単著品川 哲彦関西大学文学会・文学論集58巻2号,pp.1-232008年10月 20日和文科研費基盤研究 20080401-20120331
学会発表「仕事・職業・労働」をとりまく状況の倫理学的考察品川 哲彦2008年度日本倫理学会大会報告集pp.1-42008年10月 5日日本倫理学会和文第59回日本倫理学会共通課題(シンポジウム)「仕事・職業・労働」の企画実行委員としてパネリストを務めた。
講演大学は小論文入試に何を求めているか品川 哲彦2008年7月 31日第一学習社、小論文研修会和文
シンポジストヘルガ・クーゼ『生命の神聖性説批判』査読無その他共著品川 哲彦;水野俊誠;坂井昭宏;加藤尚武 ほか富山大学・続生命倫理資料集I)「生命の尊厳をめぐるアメリカ対ヨーロッパの対立状況と対立克服のための方法論的研究」23-852008年3月 21日和文科学研究費助成金・基盤研究(B)(一般)「生命の尊厳をめぐるアメリカ対ヨーロッパの対立状況と対立克服のための方法論的研究」によるシンポジウムにおいてシンポジストとしてクーゼの著書の書評をし、討論に参加した。科研費基盤研究 2007
特定質問クネップラー教授の講演会質疑応答査読無その他共著品川 哲彦;Nikolaus Knoepffler;山本達;西野基継 ほか富山大学・続生命倫理資料集II人間の尊厳をめぐるアメリカ対ヨーロッパの対立状況と対立克服のための方法論的研究」225-2522008年3月 21日和文科学研究費補助金・基盤研究(B)(一般)「人間の尊厳をめぐるアメリカ対ヨーロッパの対立状況と対立克服のための方法論的研究」によるニコラウス・クネップラー教授(イエナ大学)の講演「人間の尊厳という原理と治療目的でのクローニング」に対する特定質問。科研費基盤研究
著書正義と境を接するもの 責任という原理とケアの倫理単行本単著品川 哲彦ナカニシヤ出版i-xv, 1-3252007年10月 25日和文9784779501647科研費基盤研究 20040401-20070331
シンポジウム特定質問現象学的方法でカント倫理学は発見できるか――工藤和男氏への質問学術雑誌単著品川 哲彦関西哲学会・アルケー15号42-45頁2007年6月 30日和文
著書知のナヴィゲーター単行本分担執筆品川 哲彦;中澤務;森貴史;本村康哲;田中俊也;渡邊智山;森部豊くろしお出版93-4, 171-22007年4月 1日和文1年次導入ゼミのテクスト。導入教育が大学での専門教育や卒業後にいかにつながるかについて、コラム「卒業研究に向けて」「社会人になってから」を執筆した。重点領域研究助成
翻訳パオロ・ベッキ「技術の時代における倫理学の位置」学術雑誌単著品川 哲彦応用倫理学研究会、応用倫理学研究4号、59-75頁2007年4月 和文
研究報告ケア・責任・正義の相補的連関に関する倫理学的研究その他単著品川 哲彦国会図書館、関西大学図書館に寄贈1-1932007年3月 25日和文2004-2007年度科学研究費基盤研究による研究成果の報告書科研費基盤研究 20040401-20070331
翻訳被験者としての軍人単行本分担執筆品川 哲彦丸善、生命倫理百科事典2495-24972007年1月 31日和文Stephen G. Post(ed.), Encyclopedia of Bioethics,3rd, Thomson Gateを翻訳した『生命倫理百科事典』(生命倫理百科事典翻訳刊行委員会編、丸善)の項目として翻訳
講演学校インターンシップ 学生・学校・大学にとってのメリット品川 哲彦2006年11月 8日日本学生支援機構大阪支部・大学コンソーシアム大阪共催シンポジウム「学校インターンシップの意義ともたらす効果」和文
書評書評 ヘルガ・クーゼ『生命の神聖性説批判』飯田亘之訳者代表、東信堂査読無その他単著品川 哲彦読書人、週刊読書人26512006年8月 25日和文
論文ケアの倫理、ニーズ、法学術雑誌単著品川 哲彦有斐閣、法社会学64号、102-115頁2006年3月 30日和文ケアの倫理に立脚する社会哲学の構想を試みているノディングスをとりあげ、リベラリズムの立場に立つイグナティエフ、コミュニタリアニズムと目されるCh.テイラーのニーズ論等と比較考察した。科研費基盤研究 20040401-
書評書評:ハリー・G・フランクファート『ウンコな議論』山形浩生訳・解説、筑摩書房その他単著品川 哲彦読書人・週刊読書人2629号2006年3月 17日和文
研究会質疑応答と書簡の翻訳パオロ・ベッキ教授講演会質疑応答録および付録査読無その他品川 哲彦帝京平成大学飯田亘之研究室、生命科学における倫理的法的社会的諸問題III144-146,150-1532006年2月 28日和文ジェノバ大学の法哲学者Paolo Becchi教授講演会における質疑応答の記録。また、Becchi教授と品川との間の書簡による意見交換を翻訳した。科研費基盤研究 20040401-20060331
訳書アレク・フィッシャー『クリティカル・シンキング入門』単行本共著品川 哲彦;岩崎豪人;浜岡剛;伊藤均;山田健二;久米暁ナカニシヤ出版20-40頁,77-98頁2005年12月 19日和文原著は、Alec Fisher, Critical Thinking: An Introduction, Cambridge, 2001. pp.i-ii,pp.1-249。総頁数i-ii、1-303頁のうち、第2章「理由と結論を見分ける 推論に用いる言葉」(20-40頁)と第5章「表現と考えを明確にし、解釈する」(77-98頁)を担当。
講演ケアの倫理について品川 哲彦2005年11月 19日楽学舎和文
著書生活世界・故郷世界・異郷世界査読無単行本分担執筆品川 哲彦晃洋書房、哲学は何を問うべきか(竹市明弘・小浜善信編)187-206頁2005年10月 30日和文フッサールは学の成り立つ基盤としての生活世界を指摘したが、生活世界はまた学の成果が流入する世界でもある。生活世界における生と学の交差を解明し、生活世界の具体相としての故郷世界と異郷世界の問題系を提示した。
講演倫理とリスク・コミュニケーション査読無品川 哲彦2005年10月 26日公開ワークショップ「原子力リスクコミュニケーション活動の新たな成果を発信する」(原子力安全基盤調査研究「原子力の社会的リスク情報コミュニケーションシステム」プロジェクト)和文原子力安全基盤機構安全基盤調査研究
講演人間性とキャリア形成を促す学校Internship 小中高大連携が支える学外型実践教育の大規模展開査読無品川 哲彦2005年10月 24日平成17年度特色ある大学教育支援プログラムフォーラム和文
講演特色GP「人間性とキャリア形成を促す学校Internship 小中高大連携が支える学外型実践教育の大規模展開」査読無品川 哲彦2005年10月 22日毎日新聞大学教育改革フォーラム和文
書評書評:川本隆史編『ケアの社会倫理学』有斐閣査読無その他単著品川 哲彦読書人、週刊読書人2609号2005年10月 21日和文
学会発表倫理、倫理学、倫理的なるもの単著品川 哲彦2005年10月 9日日本倫理学会和文日本倫理学会第56回大会共通課題(シンポジウム)「倫理学の現実(リアリティ)」にパネリスト6名(桑子敏雄、品川哲彦、清水哲郎、児玉聡、中岡成文、根本直美)のひとりとして報告したもの。科研費基盤研究
論文倫理、倫理学、倫理的なるもの学術雑誌単著品川 哲彦日本倫理学会、第56回大会報告集7-11頁2005年9月 20日日本倫理学会和文日本倫理学会第56回大会共通課題「倫理学の現実(リアリティ)」に対する報告。特定の内容の規範を主張する倫理のもつリアリティ、特定の倫理の基礎を問う倫理学のリアリティ、その問いを迫る「倫理的なるもの」のリアリティを区別し、現在、とくにリアルな倫理的問題としてケア、責任、正義の相補的関係に言及した。科研費基盤研究
書評書評:安彦一恵・谷本光男編『公共性の哲学を学ぶ人のために』世界思想社、序論と基礎理論的考察査読無学術雑誌単著品川 哲彦応用倫理学研究会、応用倫理学研究第2号,106-112頁2005年7月 29日和文
論文人間はいかなる意味で存続すべきか学術雑誌単著品川 哲彦討議倫理学;責任原理;未来倫理関西哲学会、アルケー13号,1-14頁2005年6月 30日和文環境危機・核戦争の可能性、人類の質的変容をもたらしうる優生学的介入のもとで、人類の存続は現実的に脅かされている。人類の存続を倫理的に根拠づけようとする未来倫理として、ヨナス、アーペル、ハーバマスをとりあげ、比較検討した。アーペルの未来倫理は、カントの目的の王国を言語遂行論的に基礎づけた議論で、討議主体として人間を捉えている。これに対して、ヨナスは、なかばハーバマスも、人間が人間以外の生物と共有する自然(身体)を含めて人間の存続を守ることを主張する。ヨナス、ハーバマスでは、アーペル以上に、人間は傷つきやすい自然本性をもったものとして描かれている。人類の存続を基礎づける論証として、ヨナスは形而上学を要請しながら、形而上学をもたないゆえにミュートス、推測を語るにとどめた。人間の特異性を問う問いは不可避的に人間とは異なる存在への問いに通じる。しかし、問う者自身に向けられる問いを問う者を超越した存在へとむけることで、哲学的思索は形而上学へ転化せざるをえない。討議倫理学者アーペル、ハーバマスが形而上学にコミットせず、ヨナスもまたミュートス、推測を語るにとどめた点に、人類の存続が脅威にさらされ、かつ、特定の形而上学が支配していない現代の多元価値社会において、人間の特異性を問う哲学的問いの特性が表われている。科研費基盤研究
書評書評:松田純『遺伝子技術の進展と人間の未来』知泉書館査読有その他単著品川 哲彦読書人、週刊読書人2587号2005年5月 20日和文
学会発表ケアの倫理の問題提起とその位置づけ単著品川 哲彦正義;ケア2005年5月 15日日本法社会学会、2005年度学術大会全体シンポジウム「法主体のゆくえ」和文科研費基盤研究
オーガナイザ制度としての福祉共著品川 哲彦;水谷雅彦関西倫理学会、倫理学研究35号,pp.35-432005年4月 20日和文関西倫理学会2004年度大会シンポジウム「制度としての福祉」のディスカッションを司会として要録したもの
書評書評 越智貢・金井淑子・川本隆史・高橋久一郎・中岡成文・丸山徳次・水谷雅彦編『応用倫理学講義』岩波書店学術雑誌単著品川 哲彦関西倫理学会・倫理学研究35号、pp.135-1432005年4月 20日和文
論文ベルク教授との対話 倫理学(環境倫理学を含む)の観点からその他品川 哲彦関西大学、国際シンポジウム風土と技術の近代報告書128-139,140-1422005年2月 28日科研費基盤研究
口頭発表記録倫理学「者」の役割品川 哲彦北海道大学、応用倫理学各分野の基本的諸概念に関する規範倫理学的及びメタ倫理学的研究13-18,45-46,34,522005年2月 和文科研費特定領域研究
講演環境倫理学の観点からのコメント査読無品川 哲彦公開ワークショップ報告書 安全・安心のためのリスク管理・倫理とコミュニケーション112-117頁2004年12月 8日経済産業省原子力安全・保安院安全基盤調査研究「原子力の社会的リスクコミュニケーションシステム」プロジェクトワークショップ和文
講演学校インターンシップ 大学コンソーシアム大阪の新たな試み査読無品川 哲彦2004年11月 27日第1回全国大学コンソーシアム研究交流フォーラム和文
学会発表ベルク教授との対話 倫理学(環境倫理学を含む)の観点から単著品川 哲彦2004年10月 30日国際シンポジウム 風土と技術の近代和文科研費基盤研究
学会発表人間はなぜ存続すべきか単著品川 哲彦未来倫理;討議倫理学;責任;責任2004年10月 24日関西哲学会、第57回、シンポジウム「人間は特異な存在者か}和文科研費基盤研究 20040401-
講演大学からみた高大連携の理念と目的品川 哲彦2004年10月 22日大学コンソーシアム大阪第9回大学・高校交流専門部会と府内高校の校長会等との懇談会和文
口頭発表倫理学「者」の役割査読無品川 哲彦2004年8月 30日応用倫理学各分野の基本的諸概念に関する規範倫理学的及びメタ倫理学研究会和文科研費基盤研究
講演高大連携について品川 哲彦2004年8月 20日民主教育協会近畿支部学生生活セミナー和文大学・高校間の連携について、関西大学が行っている事業の報告と、大学にとっての意義を説明。内容は『IDEセミナー報告書 大学教育再考 学生生活2004』(民主教育協会、2005年3月20日、p.41-p.49)に収録。
著書生命の神聖 その失効とその再考査読無単行本分担執筆品川 哲彦生命倫理学;生命の神聖;人間の尊厳岩波書店、応用倫理学講義1 生命128-146頁2004年7月 8日和文生命の神聖、人間の尊厳という観念は、生命倫理学の問題を解くのに無効であるという批判もある。その批判は、資源の配分が焦点となっている文脈ではあたっている。しかし、これらの観念の意義は人為的には配分できないものを論じる点にある。ドゥオーキンの生命の神聖論とハーバマスの人間の尊厳論を参照しつつ、二つの観念を再検討した。
書評書評 ジェームズ・レイチェルズ『現実をみつめる道徳哲学――フェミニズムから安楽死まで』古牧徳生・次田憲和訳、晃洋書房査読無学術雑誌単著品川 哲彦関西倫理学会、倫理学研究34号、149-153頁2004年4月 20日和文
論文〈ケアの倫理〉考(二) ノディングスの倫理的自己の観念査読有大学・研究所等紀要単著品川 哲彦自己;ケアの倫理;ケア関西大学、文学論集53巻4号2004年3月 20日和文ネル・ノディングスのケアリングの倫理に焦点をあてて、ケアの倫理の根拠を問うたもの。ノディングスは、ケアの倫理の創始者ギリガン以上に正義の倫理と対立しており、それゆえ、その思想には正義に依拠しないケアの倫理の基礎づけと限界がみてとれるからである。通常、母性愛という自然な傾向がその基礎と理解されている。私見は自然なケアリングと倫理的ケアリングとの区別に着目し、ノディングスの倫理全体を「ケアする者としての自己=倫理的自己」への誠実に基礎づけた。これによって、他者に配慮するケアの倫理が自己志向に基づいている点について整合的な解釈を示すことができ、同時に、他者を倫理的自己と同格に捉えないゆえのその限界を露呈できた。20030401-20040331
研究報告研究総括――現代の倫理的諸課題に対処しうる規範学の再構築査読無その他単著品川 哲彦関西大学、現代の倫理的諸課題に対処しうる規範学の再構築1-34頁2004年3月 10日和文平成15年度関西大学重点領域研究「現代の倫理的諸課題に対処しうる規範学の再構築」研究成果報告書に、研究代表者として、研究を総括して報告したもの重点領域研究助成
論文正義と境を接するもの査読無その他単著品川 哲彦責任;ケア;正義関西大学、現代の倫理的諸課題に対処しうる規範学の再構築116-129頁2004年3月 10日和文正義を根底とする倫理に対立しつつ、相互補完的な関係にある「責任という原理」と「ケアの倫理」について論じた。重点領域研究助成
講演記録産業保健にかかわる個人情報査読無単著品川 哲彦医療;情報;プライバシー大阪大学大学院文学研究科広域文化形態論講座文化基礎学専門分野・科学と社会27-34頁2004年2月 和文サンユー会第9回産業医・実務分担者合同セミナー、シンポジウムにおける講演内容の筆記
訳書ロバート・M・ヴィーチ『生命倫理学の基礎』単行本共著品川 哲彦倫理学;医療;生命倫理学メディカ出版iv-xi頁、1-38頁、68-90頁、213-289頁2004年1月 1日和文Robert M. Veatch, The Basics of Bioethics, 2nd.の全体を監訳。はじめに、第1-2、4、6,9、11章、付録の訳(iv-xi、1-38、68-90、213-282頁)、解説(283-289頁)を担当。第8、10章を伊藤と共訳(175-212、240-265頁)。
講演産業保健にかかわる個人情報査読無品川 哲彦プライバシー;情報;医療2003年10月 16日サンユー会、産業医・実務担当者セミナー和文
論文応用倫理学に関わる理由査読無学術雑誌単著品川 哲彦倫理学;哲学;応用倫理学哲学若手研究者フォーラム、哲学の探求30号、3-15頁2003年5月 17日和文哲学若手研究者フォーラム第30回、2002年7月13-14日、に「哲学の現場?」という題名のもとに行なったフォーラムでの講演。哲学とは何か、倫理学は哲学か、応用倫理学は哲学か、応用倫理学の「応用」の意味、という紙幅からすれば無理に決まっているテーマに真正面からとりくんでみた。高橋久一郎氏、森岡正博氏と私がパネリストだった。
口頭発表正義と、正義と境を接するもの査読無品川 哲彦2003年4月 5日関西公共政策研究会和文ケアの倫理、責任の原理、正義の関係を論じた。
論文応用倫理学の意義とコンピュータ倫理学ないし情報倫理学の動向査読有学術雑誌単著品川 哲彦情報;コンピュータ;応用倫理学関西大学哲学会、哲学22号、103-125頁2003年3月 30日和文応用倫理学と呼ばれる領域は、およそ1960年代に生命倫理学が、1970年代に環境倫理学が分野として確立した。それら応用倫理学が登場してきた倫理学史上の経緯と必要性をまとめ、それらに比べて後続の応用倫理学である1980年代にはじまるコンピュータ倫理学ないし情報倫理学の動向をまとめ、先行する応用倫理学と共有する問題点、および、問題点の変容的継承について、とくに、「応用」の意義、職業倫理という位置づけの可否、徳倫理学に対するスタンスについて論じた。日本学術振興会
講演看護の本質がケアにあること査読無品川 哲彦2002年12月 2日佐賀医科大学附属病院看護職員研修和文
小論教養教育カリキュラム改革の動向 critical thinkingが授業として期待され、意味をもつ一要因査読無大学・研究所等紀要単著品川 哲彦大学改革;論理;教養教育京都大学文学部哲学研究室・PROSPECTUS5号、1-11頁2002年12月 1日和文クリティカル・シンキングについての特集号に、クリティカル・シンキングのような推論、修辞を分析し、洞察する技能の修得をめざす授業が待望されている背景に言及したもの。科研費基盤研究
講演応用倫理学の意義と情報倫理学の位置査読無品川 哲彦情報2002年11月 8日FINE(情報倫理の構築)、千葉フォーラム、第29回和文no.50をみよ。日本学術振興会
雑誌記事〈ケアの倫理〉の語られる理由、ふたたび査読無学術雑誌単著品川 哲彦看護;ケアの倫理;ケアメディカ出版、エマージェンシーナーシング15巻、8号、58-62頁2002年8月 1日和文関西大学生命倫理研究会のメンバーとともにケアについて連載。その最終回で、看護職にとってケアの倫理のもつ意義にふれた。
学会発表応用倫理学に関わる理由査読無単著品川 哲彦2002年7月 12日哲学若手研究者フォーラム和文200204-200403
書評篠原駿一郎・波多江忠彦編 『生と死の倫理学』査読無その他単著品川 哲彦読書人、週刊読書人2437号2002年5月 17日和文
小論渡部菊郎氏との遅すぎた対話の試み査読有学術雑誌単著品川 哲彦関西大学哲学会、哲学21号2002年3月 20日和文トマスの研究者で同窓の先輩、関西大学では同僚であった渡部菊郎教授を追悼し、その思い出を記し、渡部氏の中世哲学の研究と生命倫理学をはじめとする近代以降の倫理学についての私自身の研究とが共有しうる論点を模索した。
論文<ケアの倫理>考(一)査読有大学・研究所等紀要単著品川 哲彦正義;ケアの倫理;ケア関西大学 文学論集51巻3号1-28頁2002年1月 19日和文200004-200103
雑誌記事〈ケアの倫理〉の語られる理由査読無学術雑誌単著品川 哲彦ケアの倫理;ケア;看護メディカ出版 エマージェンシーナーシング14巻11号51-55頁2001年11月 1日和文関西大学生命倫理研究会のメンバーとともにケアについて連載。その第一回。ケアの倫理が登場してきた背景、ケアの倫理の内容を解説。
著書組織と責任査読無単行本分担執筆品川 哲彦個人責任;集合責任世界思想社、社会哲学を学ぶ人のためにpp.87-972001年5月 20日和文そのことに対して私は責任があるか。あるとすればどれほどか。それは他者から、私の力に応じて問われる。事態を予見できたか、回避できたかが責任の有無を確定する。現代では、どの職業につくにも、専門化した高度の能力を要求されるとともに、能力を発揮するのは組織の一員としてのことが多いだけに責任を自覚しがたい状況にある。それゆえ、組織には、無過失責任によって害悪を回避するいっそう重い責任を課することが必要であり、また、組織の内部の個人に対しては、組織内部の論理ではなくてつねに組織の外部の他者から責任を問われる事態を意識した行動が求められる。
論文環境、所有、倫理査読無学術雑誌単著品川 哲彦ロック;正義;倫理;所有;環境岩波書店、思想,923 号923号、69-88頁2001年4月 5日和文人間は環境のなかに労働によって自己の所有を確立する。所有が正当化されるのは、労働する人間と労働を混入される自然とを分つ境界が、同時に、倫理的に尊重されるべき存在とそれ以外の存在とを分かつ境界と重ね合わせられているからである。自然の権利を主張するタイプの環境倫理はまさにこの前提に疑念を投じる。この論文では、ロックの労働所有論を読みこむことで、そこにも、人間は自然に負うているという意識が窺われることを指摘し、環境と所有という観念が人間だけを視野におさめた倫理と正義に対してその外部からあらためて問いなおす契機であることを確認した。しかし、だからといって、そうした異議申立てがただちに人間と人間以外の自然とをともども支配する正義の実質的規範を確立できるわけではない。したがって、権利や正義という観念をただちに自然に適用するタイプの環境倫理は批判されねばならない。
講演教養教育カリキュラム改革をどのような視点から解釈するか品川 哲彦2001年3月 11日第1回21世紀の”新”教養教育の構築和文倶進会研究助成金 2000-2003
書評書評:大庭健・安彦一恵・永井均編『なぜ悪いことをしてはいけないのか』ナカニシヤ書店査読無その他単著品川 哲彦読書人、週刊読書人2363号2000年11月 24日和文
論文生命倫理学における自由主義の検討査読無その他単著品川 哲彦共同体主義;自由主義;生命倫理学上廣倫理財団研究助成報告論文集第11集2000年10月 和文生命倫理学における自由主義の傾向とそれに批判を加える共同体主義的見解について、エンゲルハート、ペレグリノ、トマスマらをとりあげて論じた。上廣倫理財団 19980401-19990331
書評書評:ハンス・ヨナス『責任という原理』加藤尚武監訳、東信堂査読無その他単著品川 哲彦責任原理;責任原理;責任原理;ヨナス読書人、週刊読書人2350号2000年8月 25日和文
論文倫理学は、なぜ、いかにして環境問題に関わるか査読無学術雑誌単著品川 哲彦倫理学;環境政策科学研究所、21世紀フォーラム74号、32-37頁2000年7月 20日和文倫理学が環境問題に関わる根拠と資格、人間中心主義、非人間中心主義など環境倫理学の諸アプローチを概観
研究報告全体討議のための報告補遺査読無学術雑誌単著品川 哲彦日本倫理学会、倫理学年報49号、266-269頁2000年3月 30日和文日本倫理学会第50回大会シンポジウム「20世紀 倫理学への問い」の全体討議への補遺。大会で報告したさいにいただいたご質問への応答を記している。534をみよ。
講演脳死はひとの死か? この問いのあいまいさ査読無品川 哲彦あいまいさ;人格;脳死1999年11月 28日在日朝鮮人医学協議会、第22回学術報告会和文在日朝鮮人医学協議会の第22回学術報告会で講演したもの。526をみよ。
著書生命と倫理 生命倫理学と倫理学の生命査読無単行本分担執筆品川 哲彦共同体主義;原理原則主義;20世紀;情動主義;メタエシックス;生命倫理学ナカニシヤ出版、エチカとは何か 現代倫理学入門264-281頁1999年11月 10日和文20世紀後半に医療において提起された倫理的問題は倫理学の任務に注意をふたたび呼び起こした。メタエシックスの隆盛が廃れるとき、新たな医療倫理に規範倫理学の復権を期待したひともいた。しかし、われわれは倫理学者は他のひとよりも道徳上の専門的知識をもっているわけではないという主張を否定できない。そこで、倫理学は何ができるのか、どのように倫理学をすべきかという問いは依然として重要である。私はこの論文のなかで、生命倫理学における原理にもとづくアプローチとそれへの批判を紹介しつつその点の説明を試みた。
学会発表倫理学の応答能力 生命倫理学を手がかりに査読無単著品川 哲彦1999年10月 17日日本倫理学会、日本倫理学会第50会大会シンポジウム「20世紀 倫理学への問い」和文日本倫理学会第50回大会シンポジウム「20世紀 倫理学への問い」の全体討議の報告者(加藤尚武氏と私)のひとりとして報告したもの。標題のシンポジウムでは、戦争と革命、国家はなぜ必要か、日本的なるもの、科学技術と倫理学、ジェンダーとセクシュアリティ、情報社会の六つのテーマがとりあげられた。これらのテーマは、社会生活に根ざした、したがって、だれにもふりかかりうる実践的問題である。実践的問題にとりくむなかで、倫理学および倫理学者の果たす役割は、20世紀の倫理学が提示した主張をまともにうけとめたときに、何でありえ、何であるべきか。34をみよ。
論文倫理学の応答能力 生命倫理学を手がかりに査読無学術雑誌単著品川 哲彦メタエシックス;20世紀;情動主義;生命倫理学;応用倫理学;応答能力;倫理学日本倫理学会、日本倫理学会大会報告集1999年号76-81頁1999年9月 15日和文倫理的問題は社会生活のどこにでもおこる。道徳はどこにでも応用される。だとすれば、倫理学者がつねに最初に問題を見つけるとはかぎらない。さらに、だれもが道徳の行為者として問題に答えを出すことができる。倫理学だけではなくて多くの他の学問が倫理的問題をとくのに貢献しうる。だとすれば、倫理学者の仕事は何か。20世紀では、倫理学の主たる関心はメタエシックスから応用ないし実践倫理学に移ってきた。メタエシックスの隆盛は倫理学者は他の人よりもすぐれた道徳上の専門知識をもっているわけではないという主張に由来する。この主張は、たとえ倫理学者が現代的で実践的な問題に積極的に関わるようになっても正しい。倫理学者に固有な仕事は、道徳の専門家として指針を宣言することではなくて、問題が発生した現場にもとづいた的確なことばで指針を表わす手助けをすることにある。こうして、かれらはさまざまな道徳上の意見を調整する役割をはたすべきである。
論文自然・環境・人間 -ハンス・ヨナス『責任という原理』について査読無学術雑誌単著品川 哲彦責任;ヨナス;人間;環境;自然関西哲学会、アルケー7号、145-154頁1999年7月 26日和文人間は、あらゆることから身を離すことのできる特性(プレスナー)によって、自然全体を人間は自分の環境として捉えることができ、そして、科学技術とそれを享受する生活様式から自然全体を地球規模で不可逆ともなりうるしかたで改変できるようになった。科学技術時代に求められる新たな倫理は、人間の行為が未来の人類と自然へおよぼす影響を配慮する倫理である。生命中心主義はその倫理の候補のひとつだが、人間中心主銀によって人間の道徳的地位を否定している点で批判されている。人間中心主義はしばしば一種の人間利己主義にすぎない。ハンス・ヨナスは、人間の生命は、他の生き物の生命と同等だが、人間だけが責任をとりうるゆえに存続するに価すると主張している。ヨナスは人間に特権を与えないので人間中心主義ではない。人間に固有な道徳的責任を認める点で姓名中心主義でもない。討議倫理学の支持者はしばしばヨナスの責任という原理を一種の義務以上の努力と呼ぶ。しかし、かれの責任という観念は人間の道徳的行為者としての本質と自然を尊重する新たな倫理に道を開いている。自然は人間間の討議では軽視されやすいのである。
小論深みのある日常 尾崎一雄試論査読無学術雑誌単著品川 哲彦尾崎一雄;私小説広島大学文学の会、文学空間2号、35-45頁1999年4月 17日和文尾崎一雄の小説に現われた「私」をとりあげ、私小説に対する批判のいうように実在する作者自身の連想に依存するものではなく、むしろ作品世界を展開する視点にまで「私」をそぎ落とすことで作品が成り立っている点を論じた。言及した作品は「八幡坂のあたり」「痩せた雄鶏」「花ぐもり」「日の沈む場所」「暢気眼鏡」「美しい墓地からの眺め」など。
編著科学技術と環境査読無単行本共編著市川浩;小島基;佐藤高晴;品川哲彦(共編者)環境;科学技術培風館1-318頁1999年2月 25日和文人文科学・社会科学・自然科学にわたる23名の著者が、第1章自然と人間のかかわり、第2章科学技術の発展--光と影、第3章地球規模で考えるのなかでさまざまなトピックを展開している。私は、市川浩、小島基、佐藤高晴とともに共同編集した。そのうち、第1章には「環境にたいする人間の態度」(5-12頁)を執筆。人間を超越した存在にもとづく環境倫理(ホワイトの指摘したユダヤ-キリスト教と生態学的危機の問題、南方熊楠の神社合祀令反対運動)、対等の関係にもとづく環境倫理(未来世代の権利、動物解放論、レオポルドの土地倫理)を論じた。また、第2章には「いのちはだれのものか」(99-105頁)を掲載。インフォームド・コンセントの成立した背景とその倫理的根拠を論じた。第3章には「環境を守るのは人間のためか--学生との対話から」(261-266頁)を掲載。生命中心主義、人間中心主義の論争を紹介し、ヨナスの責任という原理に言及した。
解説方法序説査読無単行本単著品川 哲彦メディアファクトリー、学問の鉄人が贈る 14歳と17歳のBookガイド1999年1月 11日和文さまざまな分野の研究者が中高生および大学生にむけてお勧め本(専門分野にかかわるもの1冊とそれ以外を1冊)をあげた特集本。私は、哲学の精神を端的に示しているものとしてデカルト『方法序説』と、児童文学ながら哲学的問いを展開している一例としてT・ヤンソン『ムーミンパパの思い出』をあげた。
雑誌記事「脳死はひとの死か」再考査読無その他単著品川 哲彦読書人、週間読書人2309. 2310. 2311号1999年和文週間読書人で1999年9月から連載されたシリーズ読物「脳死・臓器移植再論」の一部として掲載されたもの。日本最初の脳死者からの臓器移植について、未解決の問題、今後の予想される問題を論じた。出版月日:1105,12,19
学会発表自然・環境・人間査読無単著品川 哲彦責任;ヨナス;人間;環境;自然1998年10月 11日関西哲学会、第51回大会シンポジウム「環境としての自然」和文関西大学第51回大会シンポジウム「環境としての自然」にパネリストとして発表した。33をみよ。
著書生命はどのような場合にも尊重されるべきか査読無単行本分担執筆品川 哲彦倫理学;質;神聖さ;生命ナカニシヤ出版、モラル・アポリア180-188頁1998年2月 20日和文「生命はどのような場合にも尊重されるべきである」、それとも「生命はどのような場合にも尊重されるべきだとは必ずしも言えない」。二つの見解はアンティノミーをなしている。しかし、前者が絶対的な生命の神聖を強調するなら矛盾に陥る。人間は他の生物を犠牲にしないと生きられないからだ。この批判は菜食主義にもあてはまる。そこで、後者が勝ちそうにみえる。その結果、私たちはただ生きるに価するもののみ守るべきだということになろう。そこで、ときには、正当な理由があれば、中絶や救命中止や安楽死がゆるされる。後者の見解は正義を本質とする。しかし、前者の意見が無意味なわけではない。それは他の生き物への共感を唱道している。そこで、たとえ、私たちが他の生き物を殺さざるをえないとしても、私たちはたがいに殺しあうことで生きるほかない相手と自分たちを悲しんで相手を尊重することもありうる。だとすれば、二つの意見はアンティノミーをなしているのではない。前者は生命に対する態度に焦点をあて、後者は正義に焦点をあてているのである。
著書哲学や倫理学の研究者は生命倫理学において何をなすべきか査読無単行本分担執筆品川 哲彦関わり;哲学者;生命倫理学者世界思想社、生命倫理学を学ぶ人のために324-334頁1998年1月 30日和文生命倫理学とは、ひとの生命にたいする医学、生物学による人為的介入および不介入をめぐって価値と規範を含んで発せられる問いについて、論点を明確にし、それに答えようとする営みである。しかし、ただひとつの倫理が確立しているわけではない以上、問いにたいする答えは多様にならざるをえない。哲学や倫理学の研究者も唯一の倫理を提供できる地位にあるわけではない。それでは、哲学や倫理学の研究者は生命倫理学において何ができ、何をすべきか。その任務はさまざまな意見を明確化し、分類し、調整して議論を深めることにある。
論文論議なきはてに -臓器移植法成立にさいしてー査読有大学・研究所等紀要単著品川 哲彦法;人格;日本;臓器移植;脳死広島大学、人間文化研究6巻、77-104頁1997年12月 20日和文1997年、臓器移植法の成立まで、「脳死はひとの死か」という問いは繰り返し発せられたが、とうとう論議は深まらなかった。というのも、この問いは両義性を含んでいるからである。ひとという概念は記述的な意味と規範的な意味をもつ。さらに、脳が全身の中枢だから脳死をひとの死とみるひともいれば、脳が人間のしるしである知的知能をもつゆえに脳死をひとの死とみなすひともいる。全身の循環があるので脳死をひとの死とみなさないひともいれば、死を死者と見送る者との関係とみなすことからそう考えるひともいる。さまざまな立場を詳説し、その論拠を分析する必要がある。
論文「つゆのふるさと」考査読無大学・研究所等紀要単著品川 哲彦京都大学、人間存在論3号、43-54頁1997年3月 31日和文竹市明弘教授の退官記念論集。教授の提示された根源的日常性の観念をその思索をたどりながら解明しようとした。
論文類似による把握と人格概念査読無その他単著品川 哲彦広島大学、表現におけるアイコニシティと意味作用61-74頁1996年3月 29日和文ひとをひととして捉えるのは、抽象的な象徴記号を駆使して理解される人格観念を媒介とする以前に、自他の類似による直接的な把握があるからではないか、という問題をとりあげた。科研費一般研究 199304-199603
論文環境倫理の基礎づけ問題査読無その他単著品川 哲彦基礎づけ;倫理;環境東洋大学、応用倫理学の新たな展開 倫理学におけるミクロ的視点とマクロ的視点との総合をめざして46-52頁1996年3月 和文L.ホワイトの指摘、森の思想、ロールズを援用した未来世代の権利論、ヨナスの責任の原理、動物解放論、土地倫理、討議倫理学をとりあげて、それぞれにおける環境倫理の立脚点を考察した。科研費総合研究 199404-199603
論文生命倫理学ノート査読無学術雑誌単著品川 哲彦広島大学比較文化研究会、比較文化研究17巻1994年11月 20日和文インフォームド・コンセントの根拠は自分で決める能力があるということだが、それだけを根拠にしてさまざまな難問に答えを出していけるのか、出していくとすれば、どんな問題がつきまとってくるのか。
著書生命と倫理査読無単行本分担執筆品川 哲彦人格;生命;生命倫理学世界思想社、倫理学を学ぶ人のために176-199頁1994年9月 30日和文脳死臓器移植、安楽死、妊娠中絶など賛否両論ある問題に一定の解答を示すものとして、尊重されるべき人間存在を自己意識、さらには、自己意識を可能にする脳の器質的・機能的状態にもとづけて画定する議論、パーソン論がある。しかし、自律概念はもともとカントに由来するが、バイオエシックスにおけるそれは欲望を肯定する点でカントではなく、むしろJ・S・ミルのいう自己決定であり、しかも、ミルにおけるような大衆社会批判をあわせもっていない。ここにいうパーソン概念は近代の効率的な社会観・人間観と表裏一体のものである。そのために、自己決定が自己疎外に通じる危険を孕んでいる。
項目執筆或るものについての意識、空虚な志向、作用、思念する、対象X、ヒュレー/ モルフェー査読有単行本分担執筆品川 哲彦弘文堂、現象学事典8-9頁、100-101頁、162-163頁、204頁、306頁、388-389頁1994年3月 22日和文現象学事典のなかの、主としてフッサール哲学に関連深い、上記6項目を担当した。
著書日常のコンテクスト査読無単行本分担執筆品川 哲彦異郷;故郷;日常岩波書店、テクストと解釈319-343頁1994年3月 22日和文すべての出来事がそこで生起する日常世界は慣れ親しまれているあらためて気づくこともない。このなれ親しさを強調して故郷世界という語を用いる。その反対は異郷世界である。未知のものになれしたしむのは、その世界を貫いている物語の受容をとおしてである。私たちは物語のなかに入りこみ、アラスデア・マキンタイアの指摘するように、そこで共同作者として人生を展開していくにすぎない。しかし、われわれは複数の特殊世界に生きているのだから、ある特殊世界への埋没と物語への依拠は、そのひとを変形してしまうかもしれない。物語のもつ目的論的な抑圧はある特殊世界を日常一般ととりちがえることからくる。
編著自己と他者 -さまざまな自己との出会いー査読無単行本共編著池上哲司;永井均;斎藤慶典;品川哲彦(共編者)他者;自己昭和堂1-264頁1994年2月 15日和文哲学・倫理学・心理学・霊長類学・文化人類学などの諸分野から自己と他者という共通テーマにアプローチした。私は池上哲司、永井均、斎藤慶典とともに全巻を共同編集し、そのうち第4章「生命倫理における自己と他者」(199-264頁)を担当。そのなかに論文「二分法の陥穽 日常/非日常、正常/異常、健康/病」(202-223頁)を掲載した。さしあたりは健康で正常な存在として自己を把握している日常の我々にとって、病・障害・死といった非日常は他者である。健康・正常という自己把握は実は堅固な根底をもっていないが、あたかも、堅固な根底をもっているかのように日常的にも把握され、また、それに応じた科学技術の開発と受容の結果、いっそう強められている。しかし、実はそのような自己把握は、生活のなかで避けられない非日常的な状況を排除することで健康・正常な人間を抑圧している点を指摘している。
著書拝啓査読無単行本分担執筆品川 哲彦昭和堂、マイクロエシックス134-137頁1993年9月 30日和文この本は各執筆者が見開き4頁を使って、身近な話を取り上げて、そこに倫理学の論じる問題を見出すしかたで、購読する読者(とくに大学生を念頭においている)の関心を呼び覚まそうと試みた本である。筆者は「拝啓」などの紋切り型のあいさつを取り上げて、それが人間関係のなかでもっている意義を示した。
訳書デヴィッド・カー『フッサール 批判的・比較的研究』査読無単行本共著磯江景孜;品川哲彦;松田毅;松尾宣昭晃洋書房141-192頁1993年2月 3日和文デヴィッド・カーの著書Interpreting Husserl : Critical and Comparative Studiesを磯江景孜、松田毅、松尾宣昭とともに訳し、私はそのうち第6章「生活世界について -フッサールと最近の解釈者たち」、第7章「われわれは思考する、ゆえに、われわれは存在する -一人称複数の志向性」を担当した。
論文死の問題というよりはむしろ<ひと>の問題として -「脳死はひとの死か」論争をめぐって査読有大学・研究所等紀要単著品川 哲彦脳死;人格和歌山県立医科大学、和歌山県立医科大学紀要21巻、33-49頁1992年3月 20日和文日本の脳死(および臓器移植)論争では「脳死はひとの死か」という問いがしばしば繰り返されたが、その議論のなかに「ひと」という概念の両義性が明瞭に意識されていないために問いが無意味になっている点を指摘した。
著書先端医療と哲学査読無単行本分担執筆品川 哲彦哲学;技術;医療弘文堂、哲学と医療192-215頁1992年2月 15日和文近年、さまざまな医療技術が発達するにつれて、多くの倫理的問題が生じている。現代医療の進歩に対する是非は、現代医療がそのもとで進展してきた価値と規範とに対する賛否である。この論文では、インフォームド・コンセント、生殖技術、安楽死などをとりあげて、それらが普及することで、どのような規範が強化され、また、除去されていくかを説明した。職業、価値観、道徳上の見解、宗教を異にするさまざまなひとびとが先端医療についての討議に加わるべきである。
論文他者の身体的現前と対他態度 -シュッツの社会的世界論における査読有大学・研究所等紀要単著品川 哲彦社会;シュッツ;知覚;身体;他者和歌山県立医科大学、和歌山県立医科大学紀要20巻、1-15頁1991年3月 20日和文現象学的社会学者シュッツは知覚をもとにして自他の関係のさまざまなあり方を整理して論じたが、その知覚をもとにするアプローチは、対面関係を分析するのにひいでているかわりに、特有な親しさをもつ関係の特徴を説明するには不利なところがある。
著書隠れたしかたで働いている規範査読無単行本分担執筆品川 哲彦慶應通信、規範の基礎103-117頁1990年10月 10日和文行為に没頭しているとき、われわれは自分が拠って立っている基盤を意識することができない。「なぜ、そうしたのか。君には責任がある」。この問いによって、私たちがその行為を意図したり、みずからするのを許したりしていた道徳規範が明らかになる。責任を問う問いは道徳規範を顕在化する。日常生活のなかで、道徳規範は隠れたしかたで働いているのである。というのも、道徳規範は言語・文化共同体の伝統をつうじて鋭く意識されないまま受け継がれているからである。
訳書リチャード・J・バーンスタイン『科学・解釈学・実践 客観主義と相対主義を超えて』査読無単行本共著丸山高司;木岡伸夫;水谷雅彦;品川哲彦岩波書店243-368頁1990年8月 24日和文リチャード・J・バーンスタインの著書Beyond Objectivism and Relativism: Science, Hermeneutics, and Praxisを丸山高司、木岡伸夫、水谷雅彦と分担して訳した。私は第3章「解釈学から実践へ」を担当した。
論文ヴァルデンフェルス「異郷のなかの故郷」に寄せて査読有大学・研究所等紀要単著品川 哲彦異郷性;故郷;ヴァルデンフェルス和歌山県立医科大学、和歌山県立医科大学紀要19巻、1-7頁1990年3月 20日和文特定の空間が固有の意味をもつことがある。その特徴は故郷世界、異郷世界という概念に表現される。これらの概念の肥沃さはドイツの現象学者ベルンファルト・ヴァルデンフェルスの論文「異郷のなかの故郷」にあきらかである。しかし、また、中間領域に依拠するかれの構想には、中間領域を規制してたんなる折衷を避けるような規範が見出せないといわざるをえない。
学会発表隠れたしかたで働いている規範査読無単行本単著品川 哲彦現象学;責任;規範1989年10月 21日日本倫理学会、第40回大会和文日本倫理学会第40回大会シンポジウム(共通課題「規範の基礎」1989年10月21日)にパネリストとして発表したもの。12をみよ。
著書新しい生殖技術と社会査読無単行本分担執筆品川 哲彦社会;技術;生殖世界思想社、生命倫理の現在188-205頁1989年2月 20日和文人工授精、体外受精、精子提供、卵提供、貸し腹、代理母、男女産み分けなど新たに開発された生殖技術は数多い。ウォーノック報告は、生殖技術の利用に指針を示している。その指針の根拠は、利用者が搾取されないことと協力者に害が及ばないことである。ヘアはこの報告を批判した。ヘアによれば、報告は生殖技術の導入によってどのような悪い結果がひきおこされるかを示す裏づけなしに、道徳的直観に依存している。しかし、ヘアのような功利主義社は、明確に予想される結果だけを重視して、新たな技術を評価する決定権を未来世代にまかす傾向にある。功利主義者は生殖技術の普及によって生じるかもしれない道徳規範の除去に対してあまりに楽観的にすぎる。われわれは、これらの技術の進歩によって賭けられている価値や規範を忘れてはならない。
論文意味のイデア性 -その確かさとそのゆらぎ査読無学術雑誌単著品川 哲彦イデア性;意義;意味理想社、理想636号,77-78頁1987年10月 1日和文意味は超時間的に不変の本質をもつとともに、文化歴史的な背景の変化とともに動揺する。前者であるとともに、なぜ、後者のようなことが起こるのか、意味を共有する共同体と関連させて考察してみた。
論文人格的自我 -フッサール自我論における査読有単著品川 哲彦フッサール;人格;自我日本哲学会、哲学37号1987年5月 1日和文フッサールは三つの自我観念、純粋自我、人格的自我、モナドとしての自我を提示した。純粋自我は現象学的還元をつうじて、自然的な日常生活のなかで私たちになじみの自我の帯びている経験的性格のすべてから純化されて見出される。人格的自我は純粋自我によってモナドとしての自我(自身の体験の流れ全体)に属しているさまざまな体験を通じて一にして同一の自我として構成される。その同一性は、純粋自我が体験を通じて形成する習性的確信によっている。人格的自我は、客観的事物と同じく構成されるゆえに経験的で客観的にみえる。しかし、それはまちがいである。純粋自我は構成する自我として体験、認識、評価などの自由な活動をする一方、人格的自我はこの自由な活動を可能にし制約する条件を提供している。このようなダイナミックな関係が両者を一体化している。
論文フッサールにおける習性の問題査読有学術雑誌単著品川 哲彦イデーン;フッサール;人格;自我;習性関西哲学会、関西哲学会紀要21巻、23-29頁1987年3月 25日和文フッサールは、『イデーン』第二巻や『デカルト的省察』のなかで習性という観念に言及して論じている。習性という観念は、純粋自我(超越論的自我)とくらべて重要でないようにみえる。しかし、習性によって、純粋自我は人格的自我として具体化し、自我の体験の流れのなかで展開していく習性的確信を備えるのである。フッサールは習性という観念をじゅうぶんには展開しなかった。それにもかかわらず、習性という観念のなかには、それぞれの自我に固有な確信の体系を体系化したり、あるいは、かつての自我から回心するといった興味深い過程を解明する鍵を見出すことができる。
著書対話における言葉について査読無単行本分担執筆品川 哲彦意味;現象学;言葉;対話世界思想社、現象学の現在170-185頁1987年2月 10日和文対話をつうじて、私たちは(話し手と聴き手という)二つの役割をたがいに演じながら、相手のことをしだいに理解していく。私たちは共通の世界をもっているのである。そのあいだに、世界観の相違もきわだってくる。そのことは私たちの理解を修正するのに役に立つ。対話の構造を分析することで、人間がもっている基本的な間主観性の構造を再認識できる。
学会発表フッサールにおける習性の問題査読有学術雑誌単著品川 哲彦人格;イデーンⅡ;フッサール;自我;習性1986年10月 10日関西哲学会第39回大会和文関西哲学会第39回大会(名古屋大学、1986年10月10日)で口頭発表。504をみよ。
訳書ヘルマン・シュミッツ『身体と感情の現象学』査読無単行本共著品川 哲彦;魚住洋一現象学;感情;身体;シュミッツ産業図書191-216頁1986年9月 25日和文ドイツの現象学者へルマン・シュミッツの論文集。その第4章「時間経験の身体的源泉とアウグスティヌスの問題」を魚住洋一と共訳した。
論文個体について フッサールを手がかりに査読有学術雑誌単著品川 哲彦意識;現象学;フッサール;個体京都大学哲学論叢刊行会、哲学論叢13号、21-31頁1986年7月 1日和文目前の事物を個体として把握するのはどのようにしてか。われわれは個体をそれが何であるかーーその本質によって理解する。しかし、本質は個体的ではなく普遍的である。個体は本質の一事例であるとけれども、だからといって、「この」個体を普遍の一事例として捉えているわけではない。もし、われわれが「この」という特徴を理解しようとするなら、個体が認識される志向的体験を探究しなければならない。個体的対象は固有の地平的構造(過去地平と未来地平)をともなってそれ自身の今に現出する。この個体はその個体性をそれが対象として志向的体験の流れのなかで占めている今から得ている。自我は習性、すなわちその持続する確信の体系をそのつどの体験において進展させている。それゆえ、同じ個体がそのつどの今において習性的確信の体系の変化によってさまざまなニュアンスをもって現出するのである。
教育業績
- 2024年度
- 1.教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
授業の種類に応じて、Webによる予習小テスト、復習小テスト、レポートの受領と添削しての返却をおこなっている。講義科目の成績評価については、その講義の前年度の成績分布を最初の授業で紹介し、適切な授業の受け方(毎週の小テストの受験など)をガイダンスしている。オフィスアワーを週1回もうけて、質問と相談にあてている。 - 2.作成した教科書、教材、参考書
『倫理学の話』、品川哲彦著、ナカニシヤ出版、2015年10月27日、1-276頁。
『アウシュヴィッツ以後の神』、ハンス・ヨナス著、品川哲彦訳・解説、法政大学出版局、2009年9月20日、1-224頁。
『正義と境を接するもの 責任という原理とケアの倫理』、品川哲彦著、ナカニシヤ出版、2007年10月25日、1-325頁。 - 3.教育方法・教育実践に関する発表、講演等
特になし - 4.その他教育活動上特記すべき事項
関西大学の高大連携事業の一環として、高校での出張講義を毎年1-3回行っている。
社会活動
- 日本学術振興会科学研究費委員会専門委員 2002年~2004年
- 八尾市職員倫理委員会委員 2002年~2006年
- 関西医科大学疫学研究倫理小委員会委員 2004年~2017年
- 関西医科大学ヒトゲノム・遺伝子解析研究倫理審査小委員会委員 2004年~2017年
- 日本学生支援機構平成17年度大学等の地域的な連携を促すための事業 学校インターンシップ導入マニュアル編集委員会委員長 2005年~2005年
- 日本学術振興会特別研究員等審査会専門委員 2005年~2007年
- 日本学術振興会国際事業委員会書面審査委員 2005年~2007年
- 大阪大学大学院文学研究科外部評価委員 2011年10月 11日~2012年3月 31日
- 日本学術振興会特別研究員等審査会専門委員 2011年8月 1日~2013年7月 31日
- 日本学術振興会国際事業委員会書面審査委員 2011年8月 1日~2013年7月 31日
- 日本学術振興会特別研究員等審査会専門委員 2016年8月 1日~2018年7月 31日
- 日本学術振興会国際事業委員会書面審査委員 2016年8月 1日~2018年7月 31日
- 関西医科大学再生医療等倫理審査小委員会委員 2017年4月 1日~2022年3月 31日
海外における研究活動歴
- 2007年~2008年ドイツ ケルン大学