富田 知嗣トミタ サトシ |
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所属学部・学科等
- 会計研究科(会計専門職大学院) 会計人養成専攻
職名 (資格)
- 教授 2009年 4月 1日
現在の役職名
- 会計研究科長 就任年月日:2020年10月 1日~2022年9月 30日
取得学位
- 博士(商学) 関西大学
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研究業績
No. | 研究業績の種類 | 発表年月日 | 標題 | 出版物の種類 | 共著・単著の別 | 出版社・掲載誌 | 巻・号・頁 |
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1 | 論文1 | 2005年2月 2005,02,,,, | 証券市場での企業価値評価と会計システムとの相互連関モデル | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 『商学論集』(関西大学商学会) | 第49巻,第6号 |
2 | 著書2 | 2004年12月 15日2004,12,15,,, | 利益平準化のメカニズム | 単行本 | 単著 | 中央経済社 | |
3 | 論文1 | 2004年2月 2004,02,,,, | 利益の指標性に対する株式市場の反応 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 『商学論集』(関西大学商学会) | 第48巻第6号 |
4 | 著書2 | 2003年9月 2003,09,,,, | エクセルでわかる企業分析・決算書 | 単行本 | 共著 | 東京書籍 | |
5 | 論文1 | 2002年9月 2002,09,,,, | 会計ビッグバン前後の利益管理-連結と個別の予測利益の正確化― | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 『大阪経大論集』(大阪経済大学) | 第53巻,第3号 |
6 | 論文1 | 2002年5月 2002,05,,,, | 新会計基準による連結予測利益の精度への影響 | 学術雑誌 | 単著 | 『会計』(森山書店), | 第161巻,第5号 |
7 | 論文1 | 2001年2001,,,,, | ITによる会計への影響―会計情報システムと法制度の考察― | 学術雑誌 | 単著 | 『日本簿記学会年報』 | 第16号 |
8 | 論文1 | 2000年3月 2000,03,,,, | 予算制度と予測利益の正確性 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 『大阪経大論集』(大阪経済大学) | 第50巻,第6号 |
9 | 論文1 | 1999年12月 1999,12,,,, | 予測利益に対する自己防衛行動―予測は正確であるのか,正確になるのか― | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 『経済論叢』(京都大学) | 第164巻,第6号 |
10 | 著書2 | 1997年3月 1997,03,,,, | 倒産指数 | 単行本 | 共著 | 日本経済新聞社 |
論文証券市場での企業価値評価と会計システムとの相互連関モデル大学・研究所等紀要単著富田 知嗣;『商学論集』(関西大学商学会)第49巻,第6号2005年2月 和文合理的経済人を想定し,企業価値をキー概念として,証券市場の参加者と企業との関連性および相互作用を考察している.合理的かつ効率的な証券市場を仮定から導出される企業価値評価(特に株価)と資本コストは,企業の投資意思決定や経営資源配分決定に影響する.同時に,そのような決定と企業活動は,管理会計システムによって支援され,財務会計システムによって,証券市場の参加者に開示される.この情報に基づき,再び企業価値評価が行われ,相互作用が生じることを確認した.
著書利益平準化のメカニズム単行本単著富田 知嗣;中央経済社2004年12月 15日和文利益平準化行動を,体系的にまとめた研究書である.信頼は,将来の複雑性や不確実性を縮減する機能を持つと理解した上で,企業と市場参加者との間の信頼関係の維持を,利益平準化現象の根拠として分析した.分析は,利益平準化行動の検証やそのための手段や方法,利益予測の精度や証券市場の反応といった財務会計領域だけにとどまらず,管理会計や監査などの会計領域にも拡張し,総合的な視点で行った.
論文利益の指標性に対する株式市場の反応大学・研究所等紀要単著富田 知嗣;『商学論集』(関西大学商学会)第48巻第6号2004年2月 和文企業が報告する利益が,証券市場(とりわけ株式市場)にとってどのような指標性をもつのかを実証的な検証している.長期的には,報告利益が安定している企業の方が,株価の変動性が少なく,短期的には,報告利益の流列の状態にかかわらず,企業が決算短信にて発表する次期予測利益が正確である企業の方が,そうではない企業よりも市場参加者に好意的に評価されることが確認された.利益の安定性は,証券市場の参加者の将来予測において,指標としての価値を持つことが示唆できた.
著書エクセルでわかる企業分析・決算書単行本共著富田 知嗣;松村勝弘;金森絵里;澤邉紀生;飛田努;松本敏史;田中伸;牧田正裕;東京書籍2003年9月 和文企業分析をエクセルを利用して行うこと(講義を含む)を前提に,経営指標の計算方法や読み方,データ分析の仕方を,実例やグラフ・表を多用して,紹介している.
論文会計ビッグバン前後の利益管理-連結と個別の予測利益の正確化―大学・研究所等紀要単著富田 知嗣;『大阪経大論集』(大阪経済大学)第53巻,第3号2002年9月 和文決算短信で発表される連結利益と個別利益の利益予測の精度が,会計ビッグバンの前後で変化したのが,企業による報告利益管理によるものであるか否かを検証している.実質利益での予測精度は低下しているにもかかわらず,報告利益での予測精度は,個別利益では低下し,連結利益では上昇している.連結財務諸表中心の開示制度への変更に伴って,企業が,報告利益管理の力点を移動させたことが確認された.
論文新会計基準による連結予測利益の精度への影響学術雑誌単著富田 知嗣;『会計』(森山書店),第161巻,第5号2002年5月 和文2003年3月期に導入された大幅改定の会計基準(会計ビッグバン)の影響を,決算短信の予測利益の正確性に焦点を当てて,実証的に分析した.会計ビッグバンによって,会計情報の開示が,個別財務諸表中心から連結財務諸表中心に移行したわけであるが,どちらの情報も従前より開示されていた.にもかかわらず,連結利益の予測精度が上昇し,個別利益の予測精度が下落したことが確認された.企業や証券市場の参加者の行動に,大きな影響を与えたことが確認された.
論文ITによる会計への影響―会計情報システムと法制度の考察―学術雑誌単著富田 知嗣;『日本簿記学会年報』第16号2001年和文
論文予算制度と予測利益の正確性大学・研究所等紀要単著富田 知嗣;『大阪経大論集』(大阪経済大学)第50巻,第6号2000年3月 和文決算短信の予測利益の精度と予算制度の整備・運用状況との関連性について,考察している.予算編成過程を考察することで,予算利益が予測利益のための重要な役割を担っており,利益平準化における目標利益となり得ることを確認した.またその上で,予算統制によって,企業外部者にとっては予測利益が正確であるようにコントロールされていることを考察した.この結果,報告利益管理は利益調整行動としていきなり生じるわけではなく,企業活動を統制する予算管理の延長にあることが示唆された.
論文予測利益に対する自己防衛行動―予測は正確であるのか,正確になるのか―大学・研究所等紀要単著富田 知嗣;『経済論叢』(京都大学)第164巻,第6号1999年12月 和文企業の決算短信による利益予測の精度が,報告利益管理によって正確になる可能性を検討している.個別利益での,予測利益と報告利益および実質利益(利益調整前の利益)との乖離度合いを比較すると,報告利益が予測利益近傍で報告できるように,利益調整がお行われていることが確認された.また,そのような行動は,実質利益での予測精度が低い企業ほど多く観測された.予測利益の精度をあげることで,企業は市場参加者に対する信頼を維持しようしていることが示唆できる.
著書倒産指数単行本共著富田 知嗣;稲越千束;豊田裕一;臼井智浩;松本敏史;上總康行;岩崎宏一;志賀慶章;日本経済新聞社1997年3月 和文企業分析・倒産予測での,実務的かつ簡便に行う方法を提案するとともに,その実際的利用方法,とくに企業における与信管理の方法を提案した実務書.
教育業績
- 2023年度
- 1.教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
パワーポイント利用授業での学生配布レジュメの工夫 (以下は研究科として) オフィスアワー 授業評価アンケートのフィードバック 講義内容のWebによる公開(受講生に限定) - 2.作成した教科書、教材、参考書
該当なし - 3.教育方法・教育実践に関する発表、講演等
柴健次編著『会計教育方法論』関西大学出版部、2007年(分担執筆) 柴健次編著『会計専門職のための基礎講座』同文舘出版、2008年(分担執筆) 柴健次主査・会計教育学会スタディグループ「教養としての会計教育」中間報告、2010年(メンバーとして参加) - 4.その他教育活動上特記すべき事項
関西大学教育促進費「IFRSs(国際財務報告基準・国際会計基準)の実践的教授法の確立」責任者(2011年1月1日~12月31日)