阿津川 令子アツカワ レイコ |
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所属学部・学科等
- 人間健康学部 人間健康学科
職名 (資格)
- 教授 2011年 4月 1日
出身学校・専攻
- 京都教育大学 教育学部小学校課程 1983年 卒業
出身大学院・研究科
- 静岡大学修士課程 教育学研究科学校教育専攻教育心理学専修 1985年 修了
- 大阪市立大学博士課程 生活科学研究科人間福祉学(臨床心理学) 2000年 単位取得満期退学
取得学位
- 教育学修士 1985年 3月 静岡大学
専門分野
専門分野 | キーワード |
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臨床心理学 | 心理療法; |
研究職歴
- 滋賀医科大学精神医学講座 文部技官 1990年11月 16日~1992年3月 31日
- 追手門学院大学人間学部(現:心理学部)心理学科助教授 2001年4月 1日~2007年3月 31日
所属学会
所属学会・団体名 | 役職名 (役職在任期間) |
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日本心理臨床学会 | |
日本人間性心理学会 | |
日本集団精神療法学会 | |
日本嗜癖行動学会 | |
日本学生相談学会 | |
日本トラウマティックストレス学会 | |
日本EMDR学会 |
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研究業績
No. | 研究業績の種類 | 発表年月日 | 標題 | 出版物の種類 | 共著・単著の別 | 出版社・掲載誌 | 巻・号・頁 |
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1 | 活動報告99 | 2017年3月 15日2017,03,15,,, | 提携企業における研修事業 -コミュニケーションに焦点を当てた管理職研修 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学心理臨床センター紀要 | 第8号 |
2 | コラム99 | 2016年3月 15日2016,03,15,,, | 臨床現場体験レポート② 二つめの精神科- | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学心理臨床センター紀要 | 第7号 |
3 | コラム99 | 2015年3月 15日2015,03,15,,, | 臨床現場体験レポート① -はじめての精神科- | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学心理臨床センター紀要 | 第6号 |
4 | 体験報告99 | 2013年3月 15日2013,03,15,,, | 心理臨床界の歩き方の一例 -自身の経験を振り返って- | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学心理臨床カウンセリングルーム紀要 | 第4号 |
5 | 論文1 | 2011年3月 2011,03,,,, | 学生相談室の利用状況の分析 -立命館大学びわこ・くさつキャンパスの事例- | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 社会システム研究 | 第22号95頁~109頁 |
6 | 論文1 | 2010年11月 2010,11,,,, | 学生相談活動の実践報告 -主にコミュニティ・アプローチの視点から- | その他 | 共著 | 立命館経済学 | 第59巻4号82頁~97頁 |
7 | 学会発表7 | 2010年9月 2010,09,,,, | 臨床心理士の疲労感に関する研究 -KJ法による疲労感の分類 | ||||
8 | 学会発表7 | 2009年8月 2009,08,,,, | 臨床心理士の心身健康とスピリチュアリティに関する実態調査報告(1) -バーンアウトを中心にして- | ||||
9 | 学会発表7 | 2009年8月 2009,08,,,, | 臨床心理士の心身健康とスピリチュアリティに関する実態調査報告(2) -セルフケアを中心にして- | ||||
10 | 学会発表7 | 2009年8月 2009,08,,,, | 臨床心理士の心身健康とスピリチュアリティに関する実態調査報告(3) -スピリチュアリティへの関心と連想語を中心にして- | ||||
11 | コラム99 | 2009年6月 2009,06,,,, | 若き日のグループの思い出 -傷つき、そして成長- | 学術雑誌 | 単著 | 集団精神療法 | 第25巻1号14頁 |
12 | 学会発表7 | 2009年5月 2009,05,,,, | 学生相談活動の具体的展開 -コミュニティアプローチの視点から- | ||||
13 | 学会発表7 | 2009年5月 2009,05,,,, | 学生相談室の利用状況の分析 -立命館大学びわこ・くさつキャンパスの場合- | ||||
14 | コラム99 | 2009年3月 2009,03,,,, | 自死を想う | その他 | 分担執筆 | 立命館大学学生サポートルーム年報 | 第3号4頁~8頁 |
15 | 院生論文へのコメント99 | 2008年3月 2008,03,,,, | 藤田裕一論文へのコメント | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 神戸親和女子大学心理相談研究紀要 | 第6号92頁~94頁 |
16 | 論文1 | 2006年3月 2006,03,,,, | トラウマ教育を考える | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 追手門学院大学教育研究所紀要 | 第24号27頁~36頁 |
17 | 研究報告21 | 2005年6月 2005,06,,,, | 追手門学院大学緊急ケアシステムについての実践報告(その1) -キャンパス・メンタル・ケア・ワーク(CMCW)を中心に- | その他 | 単著 | 第26回全国大学メンタルヘルス研究会報告書 | 23頁~25頁 |
18 | 学会発表7 | 2005年5月 2005,05,,,, | 激烈な精神症状と行動化を繰り返した学生への就学支援 -追手門学院大学心理的緊急ケアシステムを基盤として- | ||||
19 | 論文1 | 2005年3月 2005,03,,,, | 専門職と地域の力 -アルコール依存症治療スタッフとしての経験からー | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 追手門学院大学地域支援心理研究センター紀要 | 創刊号.5頁~18頁 |
20 | 学会発表7 | 2004年11月 2004,11,,,, | 追手門学院大学緊急ケアシステムについての実践報告(その1) | ||||
21 | 論文1 | 2003年3月 2003,03,,,, | 新しい心理療法―EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)― | その他 | 単著 | 追手門学院大学心理学論集 | 第11号.27頁~34頁 |
22 | 著書2 | 2001年6月 2001,06,,,, | アセスメントのための面接 | 単行本 | 分担執筆 | 北樹出版 ・ カウンセリングの技法 ー臨床の知を身につけるー | 76頁~82頁 |
23 | 論文1 | 2001年3月 2001,03,,,, | アルコール依存症家族への援助実践に関する一考察― | その他 | 共著 | 滋賀医学 | 第23巻2号88頁~92頁 |
24 | 著書2 | 1998年10月 1998,10,,,, | 解離症状を呈した女性の事例 | 単行本 | 分担執筆 | 至文堂・現代のエスプリ375号「ゲシュタルト療法」 | 121頁~131頁 |
25 | 論文1 | 1998年4月 1998,04,,,, | うつ症状を呈した女性への面接過程 ―家族療法の行方― | 学術雑誌 | 単著 | 心理臨床学研究 | 第16巻1号24頁~35頁 |
26 | 論文1 | 1997年12月 1997,12,,,, | アルコール依存症の入院治療(ARP)における治療効果 ―MMPIによる検討第2報― | 学術雑誌 | 共著 | 日本アルコール・薬物医学会雑誌 | 第32巻6号548頁~557頁 |
27 | 特集の依頼原稿99 | 1997年12月 1997,12,,,, | 精神科病院臨床の立場から | 学術雑誌 | 単著 | 人間性心理学研究 | 第15巻2号11頁~13頁 |
28 | 学会発表7 | 1997年9月 1997,09,,,, | 機能不全家族への援助をめぐって -精神科チーム医療への過程と臨床心理士の役割について考える- | ||||
29 | 論文1 | 1997年3月 1997,03,,,, | アルコール依存症の入院治療(ARP)における治療効果 ―MMPIによる検討― | 学術雑誌 | 共著 | アルコール依存とアディクション | 第14巻1号91頁~97頁 |
30 | 論文1 | 1996年11月 1996,11,,,, | 生活史健忘を呈した女性の一事例 | 学術雑誌 | 単著 | 心理臨床学研究 | 第14巻3号287頁~298頁 |
31 | 依頼原稿99 | 1996年11月 1996,11,,,, | セルフヘルプ・グループと治療グループ | その他 | 単著 | 女性ライフサイクル研究 | 第6号94頁~97頁 |
32 | 学会発表7 | 1996年9月 1996,09,,,, | 入退院を繰り返すうつ病女性の夫婦面接の行方-セラピストの逆転移と自己開示を考える- | ||||
33 | 依頼原稿99 | 1995年12月 1995,12,,,, | SSTの実践、そして研修会開催を通して思うこと | その他 | 単著 | SST Newsletter | 第7巻4号8頁~11頁 |
34 | 論文1 | 1995年5月 1995,05,,,, | 不登校女児に対する遊戯療法の過程 | 学術雑誌 | 単著 | 心理臨床学研究 | 第13巻1号48頁~61頁 |
35 | 学会発表7 | 1994年9月 1994,09,,,, | 病院臨床におけるゲシュタルト療法の実際Ⅱ-生活史健忘を呈した入院女性患者への接近法- | ||||
36 | 学会発表7 | 1994年9月 1994,09,,,, | ゲシュタルト療法を通しての自己成長の体験 | ||||
37 | 学会発表7 | 1992年9月 1992,09,,,, | 病院臨床におけるゲシュタルト療法の実際Ⅰ-不穏状態へのゲシュタルト療法的接近法の考察- | ||||
38 | 学会発表7 | 1991年9月 1991,09,,,, | 小3不登校女児N子さんの遊戯療法 | ||||
39 | 著書2 | 1989年3月 1989,03,,,, | 箱庭療法に関する基礎的一研究(その1)―空間象徴を中心に― | 単行本 | 分担執筆 | 全日本カウンセリング協議会出版部・カウンセリングとケース研究 ―子どもの心の世界と出会うー | 第Ⅰ章第3節26頁~34頁 |
40 | 著書2 | 1989年3月 1989,03,,,, | 箱庭療法に関する基礎的一研究(その2) ―川・道についてー | 単行本 | 分担執筆 | 全日本カウンセリング協議会出版部・カウンセリングとケース研究 ―子どもの心の世界と出会うー | 第Ⅰ章第4節35頁~38頁 |
41 | 学会発表7 | 1988年3月 1988,03,,,, | 早期療育事業の取り組み -自閉症児Aちゃんの両親との就学相談 | ||||
42 | 学会発表7 | 1987年3月 1987,03,,,, | 滋賀県における地域早期療育事業の取り組み -その現状と課題- | ||||
43 | 学会発表7 | 1986年3月 1986,03,,,, | 箱庭療法に関する基礎的一研究(その2) | ||||
44 | 学会発表7 | 1985年3月 1985,03,,,, | 箱庭療法に関する基礎的一研究 -空間象徴を中心に- |
活動報告提携企業における研修事業 -コミュニケーションに焦点を当てた管理職研修査読無大学・研究所等紀要単著阿津川令子関西大学心理臨床センター紀要第8号2017年3月 15日心理臨床センターが提携している企業において著者が行った管理職研修について報告した。
コラム臨床現場体験レポート② 二つめの精神科-査読無大学・研究所等紀要単著阿津川令子関西大学心理臨床センター紀要第7号2016年3月 15日著者が臨床心理士として勤務した臨床現場の体験報告。
コラム臨床現場体験レポート① -はじめての精神科-査読無大学・研究所等紀要単著阿津川令子関西大学心理臨床センター紀要第6号2015年3月 15日著者が臨床心理士として勤務した臨床現場の体験報告。
体験報告心理臨床界の歩き方の一例 -自身の経験を振り返って-査読無大学・研究所等紀要単著阿津川令子;関西大学心理臨床カウンセリングルーム紀要第4号2013年3月 15日筆者自身が修士課程修了後に心理臨床家として歩み出した最初の10年を振り返り、どのように学びを深め、様々なトレーニングを受けてきたかを記したもの。
論文学生相談室の利用状況の分析 -立命館大学びわこ・くさつキャンパスの事例-査読有大学・研究所等紀要共著與久田巌、ヒューバート眞由美、阿津川令子、中谷ふみ;社会システム研究第22号95頁~109頁2011年3月 立命館大学びわこ・くさつキャンパス学生相談室の利用状況のデータを分析してその特徴を明らかにし、学生支援体制をさらに発展させる際の有益な資料を提供することを目的。
分析の結果、全体的傾向としては、①面接枠数の増加に伴い、予約数、面接数ともに増加傾向にあったこと、②来談者の主訴は、心理相談と修学相談が多く全体の80%強を占めること、③カウンセラーの見立ては、来談者の主訴と同様に心理相談と修学相談が多く全体の90%を占めること、などが明らかとなった。
論文学生相談活動の実践報告 -主にコミュニティ・アプローチの視点から-査読無その他共著阿津川令子、ヒューバート眞由美、與久田巌、中谷ふみ;立命館経済学第59巻4号82頁~97頁2010年11月 2006~2008年度の3年間に、立命館大学びわこ・くさつキャンパス学生サポートルームにおいて行ってきた学生相談活動を箇条書き的に実践報告した。
まず、日常的に行ってきた学生相談活動を、独立行政法人日本学生支援機構発行の「大学における学生相談体制の充実方策について」(2007)から引用した「学生相談活動(業務)の種類」表に照合して、(1)援助活動、(2)教育活動、(3)コミュニティ活動、(4)実践研究活動の4カテゴリーに分け、それぞれの概要を示した。
これをもとに、当学生サポートルームの現状を「学生相談機関という事例」として分析・考察し、あわせて今後の課題についても検討した。
学会発表臨床心理士の疲労感に関する研究 -KJ法による疲労感の分類花浴友利子、丸山智美、阿津川令子;2010年9月 日本心理臨床学会第29回大会
学会発表臨床心理士の心身健康とスピリチュアリティに関する実態調査報告(1) -バーンアウトを中心にして-花浴友利子、丸山智美、阿津川令子;2009年8月 日本人間性心理学会第28回大会法政大学多摩キャンパス
学会発表臨床心理士の心身健康とスピリチュアリティに関する実態調査報告(2) -セルフケアを中心にして-丸山智美、阿津川令子、花浴友利子;2009年8月 日本人間性心理学会第28回大会法政大学多摩キャンパス
学会発表臨床心理士の心身健康とスピリチュアリティに関する実態調査報告(3) -スピリチュアリティへの関心と連想語を中心にして-阿津川令子、花浴友利子、丸山智美;2009年8月 日本人間性心理学会第28回大会法政大学多摩キャンパス
コラム若き日のグループの思い出 -傷つき、そして成長-査読無学術雑誌単著阿津川令子;集団精神療法第25巻1号14頁2009年6月 臨床家として初心者の頃に参加したエンカウンターグループで起こったことを
振り返りつつ、グループのもつ影響力の大きさについて、論じたもの。
学会発表学生相談活動の具体的展開 -コミュニティアプローチの視点から-阿津川令子、宇佐美朋子、金沢晃、ヒューバート眞由美、與久田巌、中谷ふみ、山本昌輝;2009年5月 日本学生相談学会第27回大会津田塾大学
学会発表学生相談室の利用状況の分析 -立命館大学びわこ・くさつキャンパスの場合-與久田巌、ヒューバート眞由美、阿津川令子、金沢晃、宇佐美朋子、中谷ふみ、山本昌輝;2009年5月 日本学生相談学会第27回大会津田塾大学
コラム自死を想う査読無その他分担執筆阿津川令子;立命館大学学生サポートルーム年報第3号4頁~8頁2009年3月
院生論文へのコメント藤田裕一論文へのコメント査読無大学・研究所等紀要単著阿津川令子;神戸親和女子大学心理相談研究紀要第6号92頁~94頁2008年3月
論文トラウマ教育を考える査読無大学・研究所等紀要単著阿津川令子;追手門学院大学教育研究所紀要第24号27頁~36頁2006年3月 追手門学院大学において2004、2005年度に行った講義(テーマ:トラウマティック・ストレス)の実践報告を通して、現代を生きる学生に対してトラウマ教育を行うリスクと意義を考察した。授業のなかで、実際に交通事故死被害家族の体験談やアルコール依存症からの回復者の体験談を聴く時間を設けたことの教育的効果についても検討した。学生からの評価によれば、現実を直視しなければならないという意味ではつらい授業であったが、当事者の話が聴けたことは最大の収穫と受けとめられたこと、トラウマ被害を受けた人に対して、かけてはいけない言葉を具体的に知ったことも大きな学びとなったことも明らかとなった。
研究報告追手門学院大学緊急ケアシステムについての実践報告(その1) -キャンパス・メンタル・ケア・ワーク(CMCW)を中心に-査読無その他単著阿津川令子;第26回全国大学メンタルヘルス研究会報告書 23頁~25頁2005年6月 2004年11月に開催された第26回全国大学メンタルヘルス研究会で報告した発表の概要を記したもの。追手門学院大学緊急ケアシステムについての実践報告で、キャンパス・メンタル・ケア・ワーク(CMCW)という新概念を中心に、活動内容や件数の実際を提示した。
学会発表激烈な精神症状と行動化を繰り返した学生への就学支援 -追手門学院大学心理的緊急ケアシステムを基盤として-阿津川令子、永野浩二、小花和昭介;2005年5月 日本学生相談学会第23回大会大学のなかで重篤な精神疾患を抱える学生を修学支援していこうとする時、学生相談室における個人面接だけでは到底不可能なことが起こりうる。ここでは1人の学生の修学支援をめぐって、学内外合わせた様々な物理的・人的援助資源が有効に機能するような支援ネットワークをいかに構築したかを報告した。あわせて、本事例の病理と臨床心理士のケースマネージャー的役割についても検討した。
論文専門職と地域の力 -アルコール依存症治療スタッフとしての経験からー査読無大学・研究所等紀要単著阿津川令子;追手門学院大学地域支援心理研究センター紀要創刊号.5頁~18頁2005年3月 滋賀県立精神保健総合センターにおけるアルコール依存症治療スタッフとしての経験から、まず、アルコール依存症とアルコール関連問題について概観し、その治療方法をアルコール・リハビリテーション・プログラムと自助グループの活用を中心に述べた。次に、アルコール依存症からの回復に欠かすことのできない2種類の自助グループ(断酒会、AA)の特徴を比較検討した。さらに、援助専門機関と当事者自助組織との協力・連携関係について、「地域主導型回復支援モデル」と称する理想的なモデルを提唱している。アルコール依存症を基盤としている報告であるが、他の疾患・障害に対しても共通して言及できるモデルである。
学会発表追手門学院大学緊急ケアシステムについての実践報告(その1)阿津川令子;2004年11月 第26回全国大学メンタルヘルス研究会追手門学院大学緊急ケアシステムについての実践報告で、キャンパス・メンタル・ケア・ワーク(CMCW)という新概念を中心に、活動内容や件数の実際を提示した。活動内容としては、これまでのような「相談室で待つ」相談だけではないアウトリーチ的な活動が多く、学内外のコンサルテーションを含め、積極的に支援環境を整えようとする特徴を持っている。
論文新しい心理療法―EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)― 査読無その他単著阿津川令子;追手門学院大学心理学論集第11号.27頁~34頁2003年3月 近年、トラウマ治療に導入されることが多くなった新しい心理療法であるEMDRを、主に学生向けに紹介するための研究報告。筆者自身が受けたトレーニング経験をもとに、EMDRの発見と歴史、我が国におけるEMDRの発展、EMDRの作用機序、基本的手順(第1段階:クライエントの生育歴の聴取、第2段階:準備、第3段階:評価、第4段階:脱感作、第5段階:肯定的認知の植え付け、第6段階:ボディスキャン、第7段階:終了、第8段階:再評価)、適用上の注意、トレーニング方法についてそれぞれ記している。
著書アセスメントのための面接査読無単行本分担執筆平木典子、袰岩秀章、阿津川令子、他;北樹出版 ・ カウンセリングの技法 ー臨床の知を身につけるー76頁~82頁2001年6月 カウンセリングを学ぶ上で身につけるべき技法・態度をはじめ、面接構造、面接技法、家族の面接法などが丁寧に述べられた教科書的入門書。このうち、第Ⅱ部「アセスメントと記録の技法」第3章「心理アセスメントと記録」の第1節を担当した。アセスメントのうち、心理検査を用いる以外の方法として、面接を通しておこなうアセスメントのポイント、注意点などについて論じた。
論文アルコール依存症家族への援助実践に関する一考察―査読無その他共著阿津川令子、岩重達也;滋賀医学第23巻2号88頁~92頁2001年3月 滋賀県立精神保健総合センターにおいて実践してきた、アルコール依存症家族への支援(心理教育およびグループアプローチ)についての実践報告。アルコール依存書は家族ぐるみの病気と言われているため、患者の回復のためには家族の果たす役割も大きい。より効果的な家族アプローチをおこなうために、〈スタッフ間の意識改革〉〈家族に対する初期オリエンテーションの充実〉〈家族援助グループの充実〉という改革をおこない、一定の成果をあげた経過について報告している。
著書解離症状を呈した女性の事例査読無単行本分担執筆倉戸ヨシヤ、井上文彦、阿津川令子、他;至文堂・現代のエスプリ375号「ゲシュタルト療法」121頁~131頁1998年10月 ゲシュタルト療法の基本的理論、ゲシュタルト療法が各分野でどのように活かされているか等についての報告および座談会形式での報告、事例研究が著述されている書。このうち、「ゲシュタルト療法の事例」の章のなかで、一女性の事例報告を行った。
論文うつ症状を呈した女性への面接過程 ―家族療法の行方―査読有学術雑誌単著阿津川令子;心理臨床学研究第16巻1号24頁~35頁1998年4月 婚家への不適応からうつ症状を呈した、既婚女性に対する面接・援助過程について報告し考察を行った事例研究。家族(夫婦)療法から出発した面接が最終的に個人面接へと移り変わっていった経過と、面接過程の背景に存在した、新しい組織の混乱とセラピストである著者自身の逆転移性感情などについて分析・考察した。
論文アルコール依存症の入院治療(ARP)における治療効果 ―MMPIによる検討第2報―査読有学術雑誌共著阿津川 令子;日本アルコール・薬物医学会雑誌第32巻6号548頁~557頁1997年12月 3名のアルコール依存症者に対して、アルコール・リハビリテーション・プログラム(ARP)3ヶ月入院の前後にMMPIを施行し、その変化を調べた。その結果、ARP終了後は、27尺度中20尺度に改善がみられ、それらは社会適応しやすい方向への変化であった。予後との関連については、明瞭な所見は得られなかった。MMPI検査実施と検査結果分析および研究計画を担当。
特集の依頼原稿精神科病院臨床の立場から査読無学術雑誌単著阿津川令子;人間性心理学研究第15巻2号11頁~13頁1997年12月 「私たちの人間性心理学を問う」という特集の一部で依頼原稿。精神科病院における「humanistic」な立場からの心理臨床に関する実践報告。精神科医療の現場において、「humanistic」でありたいと願いつつも、近代医療の壁、職能の壁、病気の壁、などいくつもの壁に阻まれて矛盾と葛藤を抱えてしまうのが現実であることに言及している。
学会発表機能不全家族への援助をめぐって -精神科チーム医療への過程と臨床心理士の役割について考える-阿津川令子;1997年9月 日本心理臨床学会第16回大会父親がアルコール依存症、母親が共依存、息子が不登校、娘が摂食障害、父と祖父の不和、嫁姑不和、という問題が多発しもめ事が絶えない機能不全家族への支援について発表した。精神科病院臨床において、家族ぐるみで精神科へ通院しているケースが時々みられる。この場合、スタッフ間で役割分担をしつつも、互いにある程度の情報を共有し協力して治療にあたるとともに、家族病理そのものへの理解とアプローチも必要となってくることがある。このような家族へのアプローチにおいて、臨床心理士が果たすケースマネージャー的役割について新しい提言を行った。
論文アルコール依存症の入院治療(ARP)における治療効果 ―MMPIによる検討―査読有学術雑誌共著岩重達也、明神徹郎、大井健、入谷修司、阿津川令子、加藤基至、渡辺央、由良了三;アルコール依存とアディクション第14巻1号91頁~97頁1997年3月 17名のアルコール依存症者に対して、アルコール・リハビリテーション・プログラム(ARP)3ヶ月入院の前後にMMPIを施行し、その変化を調べた。ARP後は、物事の判断力が正確になり、疾病への不安や易疲労感が軽減し、身体症状も呈しにくくなり、また、自己を肯定的にとらえられるようになった点で変化が見られた。MMPI検査実施と検査結果分析および研究計画を担当。
論文生活史健忘を呈した女性の一事例査読有学術雑誌単著阿津川令子;心理臨床学研究第14巻3号287頁~298頁1996年11月 部分生活史健忘を呈した30歳女性に対して、主にエンプティチェアを使用するゲシュタルト療法的アプローチを試みた過程を報告し考察を行った事例研究。記憶回復を重視した従来からの治療法とは異なり、「一部の記憶を失ったままの自分をどのように受容し、どのように生きていくか」をテーマとした人間性心理学からのアプローチに独自性が認められた。
依頼原稿セルフヘルプ・グループと治療グループ査読無その他単著阿津川令子;女性ライフサイクル研究第6号94頁~97頁1996年11月 日常の臨床実践を通して考察と知見を深めてきた、個人面接とセルフヘルプ・グループと治療グループそれぞれの特徴(違いや共通点)についての報告。
学会発表入退院を繰り返すうつ病女性の夫婦面接の行方-セラピストの逆転移と自己開示を考える-阿津川 令子;1996年9月 日本心理臨床学会第15回大会婚家への不適応からうつ症状を呈した、既婚女性に対する面接・援助過程について報告し考察を行った事例研究。
依頼原稿SSTの実践、そして研修会開催を通して思うこと査読無その他単著阿津川令子;SST Newsletter第7巻4号8頁~11頁1995年12月 滋賀県立精神保健総合センターにおいて、SSTについての研修会開催を積み重ねてきた経験を通しての考察、精神科デイ・ケアにおけるSST実践の一端を報告している。さらに、SSTスタッフ育成の方法論などについても言及したもの。
論文不登校女児に対する遊戯療法の過程査読有学術雑誌単著阿津川令子;心理臨床学研究第13巻1号48頁~61頁1995年5月 不登校状態であった9歳女児に対するゲシュタルト療法的遊戯療法を行った過程を、5期に分けて報告し考察を行った事例研究。第3期に用いた「合同描画吹き出し会話法」というマンガの吹き出しを利用してクライエントとセラピストが対話する方法に、独自性が認められた。全30回の遊戯療法を経て、本ケース女児は学校への不適応状態から抜け出し、登校することができるに至った。
学会発表病院臨床におけるゲシュタルト療法の実際Ⅱ-生活史健忘を呈した入院女性患者への接近法-阿津川令子;1994年9月 日本心理臨床学会第13回大会部分生活史健忘を呈した30歳女性に対して、主にエンプティチェアを使用するゲシュタルト療法的アプローチを試みた過程を報告し考察を行った事例研究。
学会発表ゲシュタルト療法を通しての自己成長の体験阿津川令子;1994年9月 日本人間性心理学会第13回大会心理臨床家としてゲシュタルト療法のトレーニングを受けた経験と経過を報告し、近接療法であるフォーカシング、サイコドラマ、動作療法などとの類似点・相違点についても比較検討した発表。
学会発表病院臨床におけるゲシュタルト療法の実際Ⅰ-不穏状態へのゲシュタルト療法的接近法の考察-利根川雅弘、阿津川令子;1992年9月 日本心理臨床学会第11回大会精神科病院臨床において、ゲシュタルト療法的な接近法の可能性としてはどのような方法があるかを、具体的な事例を何例かあげて報告した。長期的に心理療法を行った経過ではなく、不穏状態にある入院患者等に対して、「今―ここ」に注意を向けてもらうことにより、現実感を取り戻して落ち着くことを促進するアプローチ方法である。
学会発表小3不登校女児N子さんの遊戯療法阿津川令子;1991年9月 日本心理臨床学会第10回大会不登校状態であった9歳女児に対するゲシュタルト療法的遊戯療法を行った過程を、5期に分けて報告し考察を行った事例研究。
著書箱庭療法に関する基礎的一研究(その1)―空間象徴を中心に―査読無単行本分担執筆澤田秀一、阿津川令子、大出美知子、後藤郁子;全日本カウンセリング協議会出版部・カウンセリングとケース研究 ―子どもの心の世界と出会うー 第Ⅰ章第3節26頁~34頁1989年3月 バウムテストで参照され、箱庭療法においては経験的に用いられてきたGrünwaldの空間図式について、実験研究を行った。
「置きテスト」を用いて大学生対象に実験を行い、紙面における空間象徴も箱庭療法で使用する砂箱における空間象徴も、Grünwaldの空間図式をほぼ裏付ける結果が得られた。さらに、本研究の結果から、砂箱空間における空間図式を新たに作成した
著書箱庭療法に関する基礎的一研究(その2) ―川・道についてー査読無単行本分担執筆澤田秀一、阿津川令子、大手美知子、後藤郁子;全日本カウンセリング協議会出版部・カウンセリングとケース研究 ―子どもの心の世界と出会うー 第Ⅰ章第4節35頁~38頁1989年3月 バウムテストで参照され、箱庭療法においては経験的に用いられてきたGrünwaldの空間図式に関する実験研究を行った。大学生60名に、川または道を必ず用いるという条件付きで箱庭作品を作成してもらい、作品完成後「どちらからどちらへ向かっているか」と説明を求めた。この結果、川の流れは右から左、右上から左下、上から下へ流れていることが有意に多く、道はその逆方向へ向かっていることが多いことがわかった。この結果を、Grünwaldの空間図式と照合して検討を加えた。
学会発表早期療育事業の取り組み -自閉症児Aちゃんの両親との就学相談阿津川令子;1988年3月 東海相談学会第20回大会滋賀県八日市福祉事務所における心身障害乳幼児地域早期療育事業のなかで関わったAちゃんの両親との就学相談経過を報告した。重度自閉症のAちゃんは、保育所と療育教室に併行通所していたが、小学校入学を前に両親は地元教育委員会から「地元小学校か養護学校か」という選択を迫られた。養護学校入学をめぐる両親の心的葛藤をくみつつも、Aちゃんにとっての適切な教育環境を見極めるという作業は難航し、心身障害児の就学相談の難しさを問題提起した。
学会発表滋賀県における地域早期療育事業の取り組み -その現状と課題-阿津川令子;1987年3月 東海相談学会第19回大会滋賀県八日市福祉事務所における心身障害乳幼児地域早期療育事業の内容と課題を報告・発表した。大津方式で知られているように、滋賀県は心身障害児福祉においては先進県であり、乳幼児健診およびその後の発達相談と療育事業が充実している。実際に行われている地域療育事業の事業内容(集団通所指導、個別発達相談、保育園・幼稚園訪問、研修会開催など)の実際を紹介し、今後の課題としては、福祉・保健・教育委員会関係との連携関係の確立であることを報告した。
学会発表箱庭療法に関する基礎的一研究(その2)阿津川令子、澤田秀一;1986年3月 東海相談学会第18回大会修士論文の一部分を抜粋して発表した。箱庭療法に関する基礎的研究で、箱庭空間における川・道の象徴的意味を検討したもの.
学会発表箱庭療法に関する基礎的一研究 -空間象徴を中心に-阿津川令子、澤田秀一;1985年3月 東海相談学会第17回大会修士論文の一部分を抜粋して発表した。箱庭療法に関する基礎的研究で、用紙空間と箱庭空間における空間象徴を比較検討したもの.
教育業績
- 2024年度
- 1.教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
・週1コマ分をオフィスアワーとして、学生からの質問や相談に応じている。(~2019年度) ・「地域臨床心理学実習」にて、学生たちが積極的に地域臨床活動に参加できるようなプログラミングを行うとともに、精神障害者やアルコール依存症者等当事者の方に授業に来ていただき、心の問題に関してリアルに実感を持たせるよう工夫している。(2009年度~2018年度) ・また、同じく「地域臨床心理学実習」では、実際の現場での支援方法を学ばせるためロールトレーニング法を使って、臨床現場に即したリアルなトレーニングを行っている。(2009年度~2018年度) - 2.作成した教科書、教材、参考書
・アサーショントレーニングのテキストを作成した。(大学生用2018年ver.) - 3.教育方法・教育実践に関する発表、講演等
- 4.その他教育活動上特記すべき事項
・技術指導者としての経歴・実績・資格 ① 産業・キャリア領域の指導者として教育内容研究のため、京都文教大学産業メンタルヘルス研究所主催「産業心理臨床家養成プログラム」に受講参加した(2010~2011年度)。それ以降、同研究会に所属し、定期的な会合に参加し、情報交換等を行っている。
・企業内教育、社会教育講座 ①(株)クラレ管理職研修講師「管理職のためのメンタルヘルス研修」(2016.7月、8月、10月) ②ワンモア豊中研修講師「うつ病が私におしえてくれたこと」(2016.3月) ③ワンモア三宮研修講師「アサーショントレーニング」 (2017.6月) ④奈良家庭裁判所自庁研修「PCAGIP法による事例検討」 (2014.2月) ⑤ 堺市教育委員会「教師のためのメンタルヘルス研修」(2014.7月、8月) ⑥東レ株式会社滋賀事業所社員研修「アサーショントレ-ニング」 (2016.9月) ⑦凸版印刷株式会社管理職研修(2014.11月)⑧奈良県医師会研修「アサーショントレ-ニング」 (2018.7月)⑨ワンモア三宮研修講師「うつ病が私におしえてくれたこと(2019.6月)
社会活動
- おうみ犯罪被害者支援センター訓練委員 2000年
- 滋賀県臨床心理士会理事 1993年~1999年
- 滋賀県臨床心理士会理事 2005年5月 ~2008年5月
- 大阪家庭裁判所自庁研修講師 2012年9月 6日
- 京都家庭裁判所自庁研修講師 2012年11月 5日
- 滋賀産業保健推進連絡事務所研修講師 2012年12月 19日
- 滋賀産業保健推進連絡事務所研修講師 2013年1月 28日
- 滋賀産業保健推進連絡事務所研修講師 2013年2月 28日
- 滋賀産業保健総合支援センター研修講師 2014年4月
- 堺市教育委員会権利職研修講師 2014年8月
- 堺市教育委員会一般教職員のためのメンタルヘルス研修会講師 2014年8月
- 社会福祉法人大念仏寺社会事業団職員研修会講師 2014年8月 ~2014年9月
- 滋賀障害者職業センター職員研修会講師 2014年9月 16日
- 凸版印刷株式会社管理職研修講師 2014年11月 6日
- 株式会社クラレ管理職研修講師 2016年7月 ~2016年10月
- NPO法人日本学び協会 ワンモア豊中 研修講師 2016年3月 31日
- 東レ株式会社メンタルヘルス研修会講師 2016年9月 29日
- NPO法人日本学び協会 ワンモア三宮 研修講師 2017年6月 29日
- 奈良県医師会研修講師 2018年7月 1日
- NPO法人日本学び協会ワンモア三宮研修講師 2019年6月 20日