岡田 弘司オカダ ヒロシ |
|---|
所属学部・学科等
- 人間健康学部 人間健康学科
職名 (資格)
- 教授 2008年 4月 1日
現在の役職名
- 学生相談・支援センター副Ｃ長 就任年月日：2013年4月 1日～2016年9月 30日
- 心理臨床学専攻長 就任年月日：2020年10月 1日～2021年3月 31日
- 学生相談・支援センター副Ｃ長 就任年月日：2020年10月 1日～2024年9月 30日
出身学校・専攻
- 関西大学 社会学部社会学 1988年 卒業
出身大学院・研究科
- 関西大学修士課程 社会学研究科社会心理学 1990年 修了
取得学位
- 社会学修士 関西大学
専門分野
| 専門分野 | キーワード |
|---|---|
| ; | |
| 臨床心理学 |
研究課題
| 現在の研究課題名 | |
|---|---|
| 研究態様 | |
| 研究期間 | |
| 研究制度 | |
| キーワード | ; |
| 研究分野 | |
| 研究テーマ概要 |
所属学会
| 所属学会・団体名 | 役職名 (役職在任期間) |
|---|---|
| 日本心理学会 | |
| 日本心理臨床学会 | |
| 日本描画テスト・描画療法学会 | 理事() |
| 日本心身医学会 | 代議員() |
| 日本精神神経学会 | |
| 日本糖尿病学会 | |
| 日本臨床心理士会 | |
| 兵庫県臨床心理士会 |
0
研究業績
| No. | 研究業績の種類 | 発表年月日 | 標題 | 出版物の種類 | 共著・単著の別 | 出版社・掲載誌 | 巻・号・頁 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 論文1 | 2023年3月 15日2023,03,15,,, | 糖尿病患者とパートナー関係にある者の視点で捉えた、糖尿病への理解、ソーシャルサポートへの意 識、負担感などの関連性について | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学心理臨床センター紀要 | 14号 11-20 |
| 2 | 論文1 | 2022年3月 15日2022,03,15,,, | フィンクの危機モデルの臨床適用について－主に最新の文献からみた医療分野における検討 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学心理臨床センター紀要 | 13号 23-30 |
| 3 | 論文1 | 2020年3月 15日2020,03,15,,, | 精神科リエゾンを中心としたチーム医療での心理専門職の展開と課題 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学心理臨床センター紀要 | 第11号 23頁～32頁 |
| 4 | 論文1 | 2019年3月 15日2019,03,15,,, | 危機モデルから見たがん患者に対するPCTの有効性 | 大学・研究所等紀要 | 国内共著 | 関西大学心理臨床センター紀要 | 第10号 13頁～20頁 |
| 5 | 論文1 | 2019年3月 15日2019,03,15,,, | 外来の心理相談機関の居場所としての機能ー幻聴を抱える男子学生との面接課程を通して | 大学・研究所等紀要 | 国内共著 | 関西大学心理臨床センター紀要 | 第10号 13頁～20頁 |
| 6 | 論文1 | 2018年3月 15日2018,03,15,,, | 日本におけるがん臨床での臨床心理学的アプローチの展開ー芸術療法に焦点を当てた文献研究による検討 | 大学・研究所等紀要 | 関西大学心理臨床センター紀要 | 第9号 29頁～37頁 | |
| 7 | 論文1 | 2017年3月 18日2017,03,18,,, | 糖尿病患者における低血糖の及ぼす心理的問題と心理的介入についての文献研究 | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 関西大学臨床心理専門職大学院紀要 | 第7号 67頁～73頁 |
| 8 | 論文1 | 2016年3月 15日2016,03,15,,, | 双極性障害Ⅱ型に対する自己理解に焦点を当てた 双極性障害Ⅱ型に対する自己理解に焦点をあてたカウンセリング効果の事例検討 | 共著 | 関西大学心理臨床センター紀要 | 第7号 21頁～30頁 | |
| 9 | 論文1 | 2016年3月 15日2016,03,15,,, | 突然に終結を迎えた青年期女性とのカウンセリングについての一考察 | 共著 | 関西大学心理臨床センター紀要 | 第7号 31頁～38頁 | |
| 10 | 学会発表7 | 2015年3月 14日2015,03,14,,, | 動機づけ面接によるウエイトコントロールで社交不安障害が改善した一例 動機づけ面接によるウエイトコントロールで社交不安障害が改善した一例 | ||||
| 11 | 論文1 | 2015年3月 12日2015,03,12,,, | 学生の健康意識および心理的要因が生活習慣に与える影響について | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 関西大学臨床心理専門職大学院紀要 | 第5号 |
| 12 | 論文1 | 2014年3月 12日2014,03,12,,, | 糖尿病教育入院の効果の持続性について | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 関西大学臨床心理専門職大学院紀要 | 第4号 81頁～87頁 |
| 13 | 論文1 | 2014年2014,00,00,,, | Psychological status as Measured by the MMPI inJapanese Clients with Gender Identity Disorder | 学術雑誌 | 共著 | Bulletin of the Osaka Medical College | 60(1) 7-11 |
| 14 | 論文1 | 2011年6月 30日2011,06,30,,, | 本邦におけるADHDの治療としてのペアレンとトレーニングの現状と今後について－医療における治療を中心に | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 関西大学心理相談室紀要 | 第13号 51頁~60頁 |
| 15 | 論文1 | 2011年6月 30日2011,06,30,,, | 糖尿病患者における心理的諸問題に関する研究－教育入院患者に対する効果的な臨床心理学的介入についての検討 | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 関西大学心理相談室紀要 | 第13号 61頁~68頁 |
| 16 | 論文1 | 2011年6月 30日2011,06,30,,, | 日本用Sence of Coherence尺度の作成 | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 関西大学心理相談室紀要 | 第13号 113頁~120頁 |
| 17 | 学会発表7 | 2011年6月 9日2011,06,09,,, | 若年女性の月経前症状に及ぼすストレス緩和要因との関連について | ||||
| 18 | 論文1 | 2010年6月 30日2010,06,30,,, | 樹木画テストからみた自傷行為者のパーソナリティ特徴について | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 関西大学心理相談室紀要 | 第12号 1～10頁 |
| 19 | 学会発表7 | 2010年3月 6日～2010年3月 7日2010,03,06,2010,03,07 | 強迫性障害に対する系統的脱感作－不安階層表作成に付箋を用いて効果を上げた１症例 | ||||
| 20 | 論文1 | 2010年3月 2010,03,,,, | ブルドン抹消検査の基準値に関する一資料 | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 大阪医科大学附属看護専門学校紀要 | 第16号 1～5頁 |
| 21 | 学会発表7 | 2009年9月 5日～2009年9月 6日2009,09,05,2009,09,06 | HTPPテストにおける性同一性障害患者の心理的特徴 | ||||
| 22 | 著書2 | 2009年6月 15日2009,06,15,,, | 医療における行動科学的アプローチ －糖尿病・ホルモン疾患の患者と家族のために－ | 単行本 | 分担執筆 | 新曜社 | 49～55頁 |
| 23 | 論文1 | 2008年3月 31日2008,03,31,,, | がん患者の理解と心理的援助における臨床心理士の役割 | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 平成19年度関西大学大学院社会学研究科文部科学省学術フロンティア研究成果報告書 | 163～174頁 |
| 24 | 論文1 | 2007年6月 15日2007,06,15,,, | 抜毛癖の治療における臨床心理士の行動療法的関わり | 学術雑誌 | 共著 | 強迫性障害の研究 | 第 8号 61～68頁 |
| 25 | 論文1 | 2007年6月 5日2007,06,05,,, | 性同一性障害の臨床の基礎 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学心理相談室紀要 | 第9号 1～8頁 |
| 26 | 著書2 | 2006年7月 15日2006,07,15,,, | プラクティカル医療心理学 | 単行本 | 共著 | 金芳堂 | 173頁～211頁 |
| 27 | 著書2 | 2006年6月 1日2006,06,01,,, | 実践糖尿病の心理臨床 | 単行本 | 分担執筆 | 医歯薬出版 | 133～140頁 |
| 28 | 論文1 | 2005年6月 30日2005,06,30,,, | 心の健康教育－小児心身症の予防を目指して | 学術雑誌 | 共著 | 子どもの心とからだ | 第14巻 42頁～44頁 |
| 29 | 論文1 | 2005年4月 15日2005,04,15,,, | ジェンダークリニックの取り組みと実態 大阪医科大学 | 学術雑誌 | 共著 | モダンフィジシャン | 第25巻 405～408頁 |
| 30 | 論文1 | 2005年3月 23日2005,03,23,,, | パニック障害への臨床心理士のかかわりについて | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 関西大学心理相談室紀要 | 第6号 41頁～46頁 |
| 31 | 論文1 | 2005年2月 23日2005,02,23,,, | Salutogenesis Model（健康生成モデル）に基づいた心理相談のあり方（1）－Sense of Coherenceと心身の相関 | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 関西大学心理相談室紀要 | 第6号 25～31頁 |
| 32 | 論文1 | 2004年9月 1日2004,09,01,,, | 日本版ハーディネスのストレス反応抑制効果に関する研究 | 学術雑誌 | 共著 | 心身医学 | 第44巻 649～654頁 |
| 33 | 論文1 | 2004年2月 29日2004,02,29,,, | 人物画テストからみた解離性障害の心理的特徴 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学心理相談室紀要 | 第5号 9頁～13頁 |
| 34 | 論文1 | 2004年2月 1日2004,02,01,,, | 糖尿病治療継続のための心理的サポートの意義 | 学術雑誌 | 共著 | 臨床栄養 | 第104巻 150～154頁 |
| 35 | 論文1 | 2003年3月 31日2003,03,31,,, | 小児のストレス・マネジメント教育における基礎研究（第1報）－小児におけるストレス反応とストレス軽減要因との関係 | 学術雑誌 | 共著 | 心身医学 | 第43巻 129～135頁 |
| 36 | 論文1 | 2003年3月 30日2003,03,30,,, | 小児のストレス・マネジメント教育における基礎研究（第2報）－ソーシャル･スキルのストレス軽減効果 | 学術雑誌 | 共著 | 心身医学 | 第43巻 185～192頁 |
| 37 | 論文1 | 2003年3月 30日2003,03,30,,, | 心理テストからみた解離性障害の心理的特徴と心理的援助について－主に樹木画テストからの検討 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学心理相談室紀要 | 第4号 33～37頁 |
| 38 | 著書2 | 2002年12月 25日2002,12,25,,, | わかりやすい糖尿病患者メンタルヘルスケア | 単行本 | 分担執筆 | 診断と治療社 | 61～74頁，86～93頁 |
| 39 | 論文1 | 2002年3月 30日2002,03,30,,, | 小中学校におけるストレス・マネジメント教育の指導案開発に関する実践的研究 | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 関西大学社会学部紀要 | 第33巻 137～171頁 |
| 40 | 論文1 | 2001年9月 30日2001,09,30,,, | 糖尿病治療におけるソーシャルサポートの効用 | 学術雑誌 | 共著 | 大阪医科大学雑誌 | 第60巻 103～108頁 |
| 41 | 論文1 | 2001年4月 15日2001,04,15,,, | 精神分裂病における神経学的機能不全と症状構造との関連について | 学術雑誌 | 共著 | 精神医学 | 第43巻 395～401頁 |
| 42 | 論文1 | 2001年3月 31日2001,03,31,,, | ロールシャッハ・テストから見た解離性健忘を呈する青年期事例の心理的特徴 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学心理相談室紀要 | 第2号 39～44頁 |
| 43 | 論文1 | 1999年4月 20日1999,04,20,,, | 登校拒否か、起立性調節障害かーフィナプレス起立試験法を用いた不登校の心身医学的鑑別診断と治療成績の検討 | 学術雑誌 | 共著 | 子どもの心とからだ | 第7巻 125～130頁 |
| 44 | 論文1 | 1998年3月 31日1998,03,31,,, | 看護学校受験者のブルドン抹消検査基準値の一資料 | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 大阪医科大学附属看護専門学校紀要 | 第4号 1～4頁 |
| 45 | 論文1 | 1998年3月 19日1998,03,19,,, | 骨肉腫の再発による不安に箱庭療法が奏功した1例 | 学術雑誌 | 共著 | 精神科治療学 | 第13巻 335頁～340頁 |
| 46 | 論文1 | 1995年3月 31日1995,03,31,,, | 母親面接の事例 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 大阪市児童通所ルーム紀要 | 第1号 21～26頁 |
| 47 | 論文1 | 1992年11月 30日1992,11,30,,, | 家族機能と精神的健康－OlsonのFACESⅢを用いての実証的検討 | 学術雑誌 | 共著 | 心理臨床学研究 | 第10巻 74～79頁 |
| 48 | 論文1 | 1991年4月 1日1991,04,01,,, | 看護者の健康に及ぼす交代制勤務者の影響（第1報） | 学術雑誌 | 共著 | 心身医学 | 第31巻 293～298頁 |
| 49 | 論文1 | 1991年4月 1日1991,04,01,,, | 看護者の健康に及ぼす交代制勤務者の影響（第2報） | 学術雑誌 | 共著 | 心身医学 | 第31巻 299～344頁 |
論文糖尿病患者とパートナー関係にある者の視点で捉えた、糖尿病への理解、ソーシャルサポートへの意
識、負担感などの関連性について 査読無大学・研究所等紀要単著岡田 弘司関西大学心理臨床センター紀要14号 11-202023年3月 15日
論文フィンクの危機モデルの臨床適用について－主に最新の文献からみた医療分野における検討査読無大学・研究所等紀要単著岡田 弘司関西大学心理臨床センター紀要13号 23-302022年3月 15日
論文精神科リエゾンを中心としたチーム医療での心理専門職の展開と課題査読無大学・研究所等紀要単著岡田 弘司関西大学心理臨床センター紀要第11号 23頁～32頁2020年3月 15日
論文危機モデルから見たがん患者に対するPCTの有効性査読無大学・研究所等紀要国内共著岡田 弘司関西大学心理臨床センター紀要第10号 13頁～20頁2019年3月 15日
論文外来の心理相談機関の居場所としての機能ー幻聴を抱える男子学生との面接課程を通して査読無大学・研究所等紀要国内共著岡田 弘司関西大学心理臨床センター紀要第10号 13頁～20頁2019年3月 15日
論文日本におけるがん臨床での臨床心理学的アプローチの展開ー芸術療法に焦点を当てた文献研究による検討大学・研究所等紀要岡田 弘司;杉本峻也関西大学心理臨床センター紀要第9号 29頁～37頁2018年3月 15日
論文糖尿病患者における低血糖の及ぼす心理的問題と心理的介入についての文献研究大学・研究所等紀要共著小津寛子;岡田弘司;寺嶋繁典;北岡治子関西大学臨床心理専門職大学院紀要第7号 67頁～73頁2017年3月 18日
論文双極性障害Ⅱ型に対する自己理解に焦点を当てた
双極性障害Ⅱ型に対する自己理解に焦点をあてたカウンセリング効果の事例検討共著守澤匡平;岡田弘司関西大学心理臨床センター紀要第7号 21頁～30頁2016年3月 15日
論文突然に終結を迎えた青年期女性とのカウンセリングについての一考察共著川田麻菜美;岡田弘司関西大学心理臨床センター紀要第7号 31頁～38頁2016年3月 15日
学会発表動機づけ面接によるウエイトコントロールで社交不安障害が改善した一例
動機づけ面接によるウエイトコントロールで社交不安障害が改善した一例川端康雄;若林暁子;西藤奈菜子;吉川真衣;岡田弘司;寺嶋繁典;米田博2015年3月 14日関西大学
論文学生の健康意識および心理的要因が生活習慣に与える影響について大学・研究所等紀要共著本間達也;岡田弘司;寺嶋繁典関西大学臨床心理専門職大学院紀要第5号2015年3月 12日
論文糖尿病教育入院の効果の持続性について大学・研究所等紀要共著本間達也;岡田弘司;寺嶋繁典;小津寛子;北岡治子関西大学臨床心理専門職大学院紀要第4号 81頁～87頁2014年3月 12日
論文Psychological status as Measured by the MMPI inJapanese Clients with Gender Identity Disorder学術雑誌共著Takaharu Hori;Hitomi Niomiya;Tetsufumi Kanazawa;Shinya Kinosita;Shota Ouchi;Yasuo Kawabata;Hiroshi Okada;Jun Koh;Hiroshi YonedaBulletin of the Osaka Medical College60(1) 7-112014年
論文本邦におけるADHDの治療としてのペアレンとトレーニングの現状と今後について－医療における治療を中心に査読無大学・研究所等紀要共著吉川征延;岡田弘司;横田伸吾;黒田健治;関西大学心理相談室紀要第13号 51頁~60頁2011年6月 30日本邦におけるADHDの治療としてのペアレントトレーニングの現状について概観し、今後、主に医療領域で展開が期待されるペアレントトレーニングのあり方を考察した。医療においてADHDを中心とした発達障害圏の子どもには、親へのペアレントトレーニングとプレイセラピーやカウンセリングとの効果的な併用などを検討することが重要であると考えられた。
論文糖尿病患者における心理的諸問題に関する研究－教育入院患者に対する効果的な臨床心理学的介入についての検討査読無大学・研究所等紀要共著小津寛子;北岡治子;岡田弘司;寺嶋繁典;関西大学心理相談室紀要第13号 61頁~68頁2011年6月 30日糖尿病教育入院患者の有する心理的問題やQOLに影響する要因および教育入院患者への教育効果に影響する要因などを明らかにした。この結果、教育入院の際に患者の属性を捉え、心理的問題を有しやすい属性に該当する患者の心理状態に留意した援助を行う必要があると考えられた。その他、教育入院を円滑かつ安全に行い成果を高めていくためには、糖尿病に対する関心を高めるとともに、精神的なケアを意図した心理的アプローチを併用することが重要になるなどが考えられた。
論文日本用Sence of Coherence尺度の作成査読無大学・研究所等紀要共著宮下里紗;岡田弘司;寺嶋繁典;関西大学心理相談室紀要第13号 113頁~120頁2011年6月 30日本研究では成人用、中学生用の新たなSOC尺度の作成を試み、２つの尺度は一定の内的整合的信頼性および基準関連妥当性を有しており、日本人のSOCの特徴を捉えられる可能性が示唆された。また、成人用、中学生用のSOCの因子構造はともに処理可能感が第１因子となっていることから、本邦では日本文化において重要視されている対人関係の良否がSOCを規定する大きな要因になっていることなどが示唆された。
学会発表若年女性の月経前症状に及ぼすストレス緩和要因との関連について香川香;西藤奈菜子;土屋由希;岡田弘司;寺嶋繁典;2011年6月 9日第52回日本心身医学会総会パシフィコ横浜月経前症状とレジリエンス、ソーシャルサポート、月経への積極的態度との関連がみ認められ、精神症状や行動上の問題を有する者はレジリエンスとソーシャルサポートが低く、身体、ホルモン症状を有する者は月経への積極的態度を有することが明らかになった。
論文樹木画テストからみた自傷行為者のパーソナリティ特徴について査読無大学・研究所等紀要共著吉川征延;岡田弘司他;関西大学心理相談室紀要第12号 1～10頁2010年6月 30日自傷行為者に対して樹木画テストを用いてパーソナリティ特徴などを捉え援助過程における自傷行為の扱いや治療的展開の中での感情のコントロールの重要性について考察している。
学会発表強迫性障害に対する系統的脱感作－不安階層表作成に付箋を用いて効果を上げた１症例西田裕子;稲田泰之;岡田弘司;寺嶋繁典;2010年3月 6日～2010年3月 7日第2回 日本不安障害学会学術大会強迫性障害の治療には、薬物療法と行動療法との併用が有効であるという実証がなされている。薬物療法下で行った系統的脱感作法において、不安階層表に付箋を用いるなど治療的工夫が奏功した例について検討した。
論文ブルドン抹消検査の基準値に関する一資料査読無大学・研究所等紀要共著本村暁子;岡田弘司他;大阪医科大学附属看護専門学校紀要第16号 1～5頁2010年3月 ブルドン抹消検査について、平成10年に本検査の作業量、脱数、誤謬率などの基準を示したが、12年の経過をみてこれらの指標の基準値を刷新した。
学会発表HTPPテストにおける性同一性障害患者の心理的特徴二宮ひとみ;原祐子;本村暁子;川端康雄;岡田弘司;寺嶋繁典;2009年9月 5日～2009年9月 6日日本描画テスト・描画療法学会第19回大会京都市HTPPテストの結果から、性同一性障害患者の心理的特徴について検討した。
著書医療における行動科学的アプローチ －糖尿病・ホルモン疾患の患者と家族のために－査読無単行本分担執筆中井吉英編集;岡田弘司他;新曜社49～55頁2009年6月 15日糖尿病の治療は生活習慣に密着したものがおおく、これらの治療を円滑に進めていくためには、患者の心理状態をとらえ、適切な援助を行っていく必要がある。このような観点から、糖尿病臨床に有用な心理アセスメントの方法などについて記した。
論文がん患者の理解と心理的援助における臨床心理士の役割査読無大学・研究所等紀要共著原祐子;岡田弘司他;平成19年度関西大学大学院社会学研究科文部科学省学術フロンティア研究成果報告書163～174頁2008年3月 31日長年のがん医療での臨床活動を踏まえ、この分野における心理アセスメントやカウンセリングの有効性を総括すると同時に、臨床心理士が今取り組むべき新たな役割について詳しく展望している
論文抜毛癖の治療における臨床心理士の行動療法的関わり査読無学術雑誌共著二宮ひとみ;岡田弘司他;強迫性障害の研究第 8号 61～68頁2007年6月 15日強迫性障害の精神科治療は薬物療法と認知行動療法を併用するのが望ましいとされるが、認知行動療法の担い手としての臨床心理士の重要性と認知行動療法の方法について考察した。
論文性同一性障害の臨床の基礎査読無大学・研究所等紀要単著岡田弘司;関西大学心理相談室紀要第9号 1～8頁2007年6月 5日性同一性障害の心理臨床について総説し、この分野における臨床心理士の援助活動の重要性を啓発している。
著書プラクティカル医療心理学査読無単行本共著飯田紀彦編著;岡田弘司他;金芳堂173頁～211頁2006年7月 15日医療現場でよく用いられる心理療法やカウンセリングについて記した。クライエント中心療法、交流分析、行動療法、認知行動療法、自律訓練法、グループ･アプローチ、非言語的な手法を用いる心理療法を取り上げた。それぞれの理論や技法あるいは適用する疾患などについて系統立てて解説した。
著書実践糖尿病の心理臨床査読無単行本分担執筆石井均他編著;岡田弘司他;医歯薬出版133～140頁2006年6月 1日医療スタッフは糖尿病患者が円滑に治療を進めるために、患者のソーシャルサポートの程度や種類を的確にとらえ、その評価を参考にしながら環境調整や生活指導の仕方を考えるとよいことを解説した。また、患者教育の観点から、患者にソーシャルサポートの効用をわかりやすく説明し理解を促していく方法についても記した。
論文心の健康教育－小児心身症の予防を目指して査読無学術雑誌共著岡田弘司他;子どもの心とからだ第14巻 42頁～44頁2005年6月 30日日本小児心身医学会医療臨床の観点から、子どもの心の健康教育に重要と考えられる心理的要因として、1）特定の大人との間に信頼関係を形成すること、2）自尊感情を高めること、3）ストレスへの対処法を学習すること、4）社会的資源や人的資源を有効に利用することなどを提言した。また、医療として小児心身症を予防するためには、1）各種関係機関との連携を広げ深めること、2）予防への啓発を社会に行うこと、3）ソーシャルサポートネットワークの強化を図ることなどが重要であることを検討した。
論文ジェンダークリニックの取り組みと実態 大阪医科大学査読無学術雑誌共著堀貴晴;岡田弘司他;モダンフィジシャン第25巻 405～408頁2005年4月 15日性同一性障害について、大阪医科大学で行われている診療内容を紹介し、患者動向を報告するとともに、今後の大阪医科大学のジェンダークリニックに関する展望を検討した。性同一性障害に携わる専門の医師や臨床心理士が不足していることから、地域の病院などと連携をとりながら診療体制を充実させるとともに、社会に対し啓発活動を行うことが重要であると提言した。
論文パニック障害への臨床心理士のかかわりについて査読無大学・研究所等紀要共著岡田弘司他;関西大学心理相談室紀要第6号 41頁～46頁2005年3月 23日パニック障害は若年の成人が罹患しやすい一般的な精神疾患であり、この治療には薬物療法が有効であると同時に、認知行動療法の必要性も高いと言われている。本稿では、実際に臨床現場で実践している認知行動療法の治療プログラムを提示しながら、学生相談などにおいて、臨床心理士がどのようにすればパニック障害の患者に効果的にかかわれるのかについて検討した。
論文Salutogenesis Model（健康生成モデル）に基づいた心理相談のあり方（1）－Sense of Coherenceと心身の相関査読無大学・研究所等紀要共著寺嶋繁典;岡田弘司他;関西大学心理相談室紀要第6号 25～31頁2005年2月 23日健康生成モデル（Salutogenesis Model）の中核概念である首尾一貫感覚（Sense of Coherence：S0C）が大学生の精神的健康状態にどのように作用するのかをみるために、大学生203名にアントノフスキーのSOC尺度とGHQ健康調査票を用いて調査した。その結果、SOCの高い者ほど健康状態を良好に保つ傾向があることが明らかになった。本研究を通じて健康生成モデルの学生相談場面における適用可能性が示唆された
論文日本版ハーディネスのストレス反応抑制効果に関する研究査読有学術雑誌共著海蔵寺陽子;寺嶋繁典;岡田弘司;心身医学第44巻 649～654頁2004年9月 1日日本心身医学会ハーディネスの要素であるポジティブ思考やコントロール可能感がストレス反応の表出にどのように関連しているのかを明らかにするための調査を行った。その結果、ポジティブ思考やコントロール可能感を高めることは、ストレス反応の抑制に寄与する可能性が示唆された。したがって、認知的技法などを用いてハーディネスを高めることがストレス反応の抑制に有効であると考えられた。
論文人物画テストからみた解離性障害の心理的特徴査読無大学・研究所等紀要単著岡田弘司;関西大学心理相談室紀要第5号 9頁～13頁2004年2月 29日解離性障害を呈する8名に人物画テストを実施し、形式分析の手法を用いて解離性障害患者の心理的特徴を検討した。その結果、人物画テストには先の研究などで明らかにされたパーソナリティの不安定さや知性化の失敗といった特徴がより顕著に認められると考えられた。人物画テストは解離性障害をスクリーニングしたり、病態水準を理解したりするうえで非常に有効であり、人物画テストの結果を参考にしながら、カウンセリング技法を吟味することが意義深いと考えられた。
論文糖尿病治療継続のための心理的サポートの意義査読無学術雑誌共著岡田弘司他;臨床栄養第104巻 150～154頁2004年2月 1日糖尿病患者が食事療法や運動療法などに苦手意識を持たずに円滑に治療を進める上で、心理的サポートの意義は重大であることを栄養士に論説した。エンパワーメント、セルフ・エフィカシー、カウンセリング、ソーシャルサポートの観点から心理的アプローチの意味を検討し、これらの知見を糖尿病患者への栄養指導に役立てるように提言した
論文小児のストレス・マネジメント教育における基礎研究（第1報）－小児におけるストレス反応とストレス軽減要因との関係査読有学術雑誌共著宮田智基;岡田弘司他;心身医学第43巻 129～135頁2003年3月 31日日本心身医学会小児のストレス・マネジメントを行う際の基礎資料を得ることを目的に、小学生463名のアンケート調査を分析した。この結果、学業の他に友達や教師などとの人間関係でのストレッサーがストレス反応と結びつく傾向が示唆された。小児のストレス･マネジメントを行う際には、集団への適応を促す技法を積極的に開発し、取り入れていく必要があることが示唆された。
論文小児のストレス・マネジメント教育における基礎研究（第2報）－ソーシャル･スキルのストレス軽減効果査読有学術雑誌共著寺嶋繁典;岡田弘司他;心身医学第43巻 185～192頁2003年3月 30日日本心身医学会小学生463名のアンケート調査に基づいて、ソーシャル･スキルのストレス軽減効果やソーシャルサポートの獲得におけるソーシャルスキルの影響などについて検討した。その結果、「集団参加型スキル」や「攻撃行動抑制型スキル」はストレス反応軽減への効果が高く、また「関係向上型スキル」はソーシャルサポートの獲得に寄与していた。子どもにストレス・マネジメントを行う際には、ソーシャル・スキルのトレーニングが重要であり、このための実践的なプログラムを開発する必要があると考えられた
論文心理テストからみた解離性障害の心理的特徴と心理的援助について－主に樹木画テストからの検討査読無大学・研究所等紀要単著岡田弘司;関西大学心理相談室紀要第4号 33～37頁2003年3月 30日解離性障害を呈する10名に樹木画テストを実施し、形式分析の手法を用いて解離性障害のパーソナリティ特徴や心理的機制などについて検討した。解離性障害の患者は自尊心が低く、現実課題に直面すると葛藤や不安を生じやすいことに加えて、抑圧、退行、逃避、知性化の機制を用いがちで、これらの機制に失敗するとパーソナリティの平衡が極端に脅かされることが明らかになった。この結果に基づき、解離性障害の患者には、来談者中心療法、認知療法、認知行動療法などのカウンセリング技法が有効であると考えられた
著書わかりやすい糖尿病患者メンタルヘルスケア査読無単行本分担執筆北岡治子編著;岡田弘司他;診断と治療社61～74頁，86～93頁2002年12月 25日糖尿病の治療には、食事療法、運動療法、経口薬治療、インスリン療法があり、これらの治療を適切に行うには、生活習慣を改善する必要がある。この際に、患者ができるだけ負担を感じず、生活での満足感を損なわないで治療を続けるためには臨床心理学的な観点や臨床心理学を基盤とした援助法が有効であることを解説した。
論文小中学校におけるストレス・マネジメント教育の指導案開発に関する実践的研究査読無大学・研究所等紀要共著寺嶋繁典;岡田弘司他;関西大学社会学部紀要第33巻 137～171頁2002年3月 30日日本版ストレス・マネジメント教育の指導案を作成することを目的に、小学生463名、中学生499名にストレスに関する実態調査を行った。その結果、学業の他に友人や先生などとの対人関係の問題がストレスの原因になっていることが明らかになり、これに基づいたストレスの緩和と予防を組み合わせた実践的なストレス・マネジメント教育の年間指導案を作成した。特に、ソーシャル･スキル・トレーニングを中心とした教授方法が検討された
論文糖尿病治療におけるソーシャルサポートの効用査読有学術雑誌共著岡田弘司他;大阪医科大学雑誌第60巻 103～108頁2001年9月 30日大阪医科大学医学会ソーシャルサポートの糖尿病治療への効果を検討するために、糖尿病患者に適したソーシャルサポート尺度を作成し、219名の糖尿病患者に質問表を用いて調査した。その結果、ソーシャルサポートは食事療法、運動療法、インスリン療法の各治療を促進すると同時に、サポート源ごとに各治療に対する効果は異なっていた。糖尿病治療を円滑に行うためには、適切なサポートが得られるよう援助したり、環境調整を行ったりすることが重要であることが示唆された。
論文精神分裂病における神経学的機能不全と症状構造との関連について査読有学術雑誌共著岡村武彦;岡田弘司他;精神医学第43巻 395～401頁2001年4月 15日統合失調症患者68名を対象に、精神症状を陽性･陰性症状評価尺度（PANSS）を用いて評価し、神経学的徴候との関連を検討した。その結果、統合失調症の陰性症状、思考障害といった精神症状が出現する背景には、前頭葉、頭頂葉およびそれらを結ぶ広範な神経回路網の神経学的機能不全が関与していることが示唆された。
論文ロールシャッハ・テストから見た解離性健忘を呈する青年期事例の心理的特徴査読無大学・研究所等紀要単著岡田弘司;関西大学心理相談室紀要第2号 39～44頁2001年3月 31日解離性健忘を呈する青年期の3事例にロールシャッハ・テストを施行し、解離性健忘に関する心理的特徴を検討した。その結果、解離性健忘を呈する者は要求水準が高い一方で、パーソナリティの統合が不安定になりやすく、知性化の機制に失敗すると、現実場面を回避する傾向が明らかになった。解離性健忘には、知的側面の機能を円滑にしたり未解決な発達課題に取り組めるようにしたりする援助が重要であると考えられた。
論文登校拒否か、起立性調節障害かーフィナプレス起立試験法を用いた不登校の心身医学的鑑別診断と治療成績の検討査読有学術雑誌共著田中英高;岡田弘司他;子どもの心とからだ第7巻 125～130頁1999年4月 20日日本小児心身医学会不登校児の多くは、頭痛や腹痛、全身倦怠感などを訴え、これらの不定愁訴は起立性調節障害に認められる症状と類似している。このため、不定愁訴を主訴に来院した小児の診断に際しては苦慮することが多い。本研究では、不定愁訴を主訴に不登校またはその傾向のある小児に対しフィナプレス法を加えた心身医学的診断を行い、さらに診断時点からの症例の経過を観察し予後を検討した。
論文看護学校受験者のブルドン抹消検査基準値の一資料査読無大学・研究所等紀要共著井渕ひとみ;岡田弘司他;;大阪医科大学附属看護専門学校紀要 第4号 1～4頁1998年3月 31日ブルドン抹消検査は作業の速やかさや緻密さの程度などを測ることができ、医療現場で働く看護者の適正を知る上で非常に有効な検査と言える。1984年に看護学校受験者を対象に集団法によるブルドン抹消検査の作業速度や作業の誤りに関する基準値の報告があった。本研究ではそれらの基準値について見直しを試み、基準値の改定について示唆した。
論文骨肉腫の再発による不安に箱庭療法が奏功した1例査読有学術雑誌共著岡田弘司他;精神科治療学第13巻 335頁～340頁1998年3月 19日骨肉腫の再発により不安を呈した患者に精神科的治療の一環として箱庭療法を導入し、症状の改善がみられた。本症例の経験から、箱庭療法は精神的ケアを要するがん患者に適用可能であり、有効な治療法であると考えられた。またがん患者に精神医学的アプローチを行う際は、治療枠を強化し、より安全性が高いケアの場を提供することが重要であると考えられた。
論文母親面接の事例査読無大学・研究所等紀要単著岡田弘司;大阪市児童通所ルーム紀要第1号 21～26頁1995年3月 31日登校拒否児を持つ親は心理的に危機的状況に陥ることも少なくない。このため、登校拒否児だけでなく、その親にカウンセリングを適用することは意義深く、親の情緒的安定や心理的成長が登校拒否児の問題解決につながることが多い。本稿では、母親とのカウンセリングを事例検討し、母子関係の重要性やそこでのカウンセラーの役割を考察して親と子の並行面接の重要性について検討した。
論文家族機能と精神的健康－OlsonのFACESⅢを用いての実証的検討査読有学術雑誌共著貞木隆志;榧野潤;岡田弘司;心理臨床学研究第10巻 74～79頁1992年11月 30日日本心理臨床学会家族が個人の精神的健康に及ぼす影響を調査する目的で、Olsonが家族機能を評価する手段として開発したFACESⅢを邦訳し、日本版FACESⅢを作成した。それを用いて家族機能と成員の精神的健康との関係を検討したところ、統計的にその関連性を示すことができた。また臨床場面での実用性を検討し、FACESⅢの利点と問題点も指摘した。
論文看護者の健康に及ぼす交代制勤務者の影響（第1報）査読有学術雑誌共著黒田健治;岡田弘司他;;;心身医学第31巻 293～298頁1991年4月 1日日本心身医学会交代制勤務が心身の健康に及ぼす影響について看護者を対象に心理テストを用いて数量的に検討した。その結果、女性においては、交代制勤務者は日勤者に比べ、自覚症状を訴えやすく、精神的健康度が低いとともに神経症傾向を示しやすいことが明らかになった。また交代制勤務によるストレスは男性よりも女性の方が受けやすいと考えられた。
論文看護者の健康に及ぼす交代制勤務者の影響（第2報）査読有学術雑誌共著寺嶋繁典;岡田弘司他;心身医学第31巻 299～344頁1991年4月 1日日本心身医学会交代制勤務に従事している看護者の既婚者と単身者の心身の健康度を心理テストを用いて数量的に調査したところ、既婚者は単身者よりも心身の健康度が高いことが明らかになり、交代制勤務のストレスが家族のサポートの機能によって緩和されると考えられた。また交代制勤務者（女性）の心身の健康度と性格との関連を検討した結果、情緒が安定し、活発で、協調性に富み、他人と積極的に交流できるといった性格特徴を持つ者がよい健康状態を示す傾向があった。
教育業績
- 2024年度
- １．教育内容・方法の工夫（授業評価等を含む）
講義科目においては、臨床心理学の理論や知識が実際的に理解できることを目的に具体的な事案を想定できるように映像などをプレゼンテーションしながら講述している。また、演習科目では、理論や知識をいかす手法の習得を促すために、発表、ディスカッション、レポート作成を奨励し、その成果を個別にフィードバックするように心がけている。さらに、実習科目では、習得した技術を実践の場面で活用できるように、ロールプレイ、行動リハーサルなどの方法を用い体験学習に重点をおいて授業を展開している。 - ２．作成した教科書、教材、参考書
「プラクティカル医療心理学」2006年 飯田紀彦編著 寺嶋繁典、岡田弘司、井上澄江著 医療領域で臨床心理学的援助を行う上での導入教育を目当てに教科書あるいは参考書として使用できるものであり、医療心理臨床において必要な医学的知識ならびに心理臨床の援助手法が幅広く記されている。 - ３．教育方法・教育実践に関する発表、講演等
鹿児島大学臨床心理専門職大学院FD研修会（2011年3月2日：鹿児島大学）において、本学臨床心理専門職大学院のFD活動をはじめ、カリキュラム、実習、評価などの取り組みについて発表した。 また、本学臨床心理専門職大学院では自己評価式のセルフディベロップメント調査を2012年度から行っているが、その結果を継続的にFD活動報告書で報告している。 - ４．その他教育活動上特記すべき事項
関西大学臨床心理士会第3回（2009年4月5日：関西大学千里山キャンパス）の「専門職大学院における臨床心理士養成」の特別講演プログラムにおいて、本学臨床心理専門職大学院の臨床実習について発表し、よりよい臨床教育方法などについて検討した。 また、高大連携については、2011年度より関西大学心理学セミナー（関西大学千里山キャンパス）において、高校生へストレスやその対処に関する講座を行っている（昨年度は未実施）。