北原 聡キタハラ サトシ |
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所属学部・学科等
- 経済学部 経済学科 歴史・思想コース
職名 (資格)
- 教授 2009年 4月 1日
出身学校・専攻
- 早稲田大学 政治経済学部経済学科 1992年 卒業
出身大学院・研究科
- 慶應義塾大学博士課程 経済学研究科経済学 1999年 修了
取得学位
- 修士(経済学) 1994年 3月 慶應義塾大学
- 博士(経済学) 2002年 4月 慶應義塾大学
専門分野
専門分野 | キーワード |
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日本経済史 | ; |
研究課題
現在の研究課題名 | 近代日本における交通インフラストラクチュアの形成 |
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研究態様 | |
研究期間 | |
研究制度 | |
キーワード | 交通インフラ;資本形成;社会資本; |
研究分野 | |
研究テーマ概要 |
研究経歴
- 後進国として短期間で工業化の課題を実現する必要があった近代日本では、政府による経済発展のためのインフラ整備が不可欠の重要性を有しており、その中心であった交通インフラの形成、発展について、政府が果した役割に留意しつつ研究している。
所属学会
所属学会・団体名 | 役職名 (役職在任期間) |
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社会経済史学会 |
0
研究業績
No. | 研究業績の種類 | 発表年月日 | 標題 | 出版物の種類 | 共著・単著の別 | 出版社・掲載誌 | 巻・号・頁 |
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1 | 論文1 | 2022年3月 2022,03,00,,, | 戦前期日本の職業調査―『日本職業大系』と『小資経営 職業相談』― | 単行本 | 単著 | 関西大学経済・政治研究所・『グローバル時代における日本の位置と社会経済問題の解決を考える』 | 49-66頁 |
2 | 項目執筆5 | 2021年12月 2021,12,00,,, | 明治前期の交通インフラー道路・港湾・河川 | 単行本 | 単著 | ミネルヴァ書房・平井健介他編著『ハンドブック日本経済史』 | 92-95頁 |
3 | 項目執筆5 | 2021年7月 2021,07,00,,, | 道路 | 単行本 | 単著 | 社会経済史学会・『社会経済史学事典』 | 386-387頁 |
4 | 雑誌記事15 | 2020年12月 2020,12,00,,, | 水都大阪の舟運と渡し船 | その他 | 単著 | 慶応義塾・『三田評論』 | 2020年12月号、9頁 |
5 | 論文1 | 2020年3月 2020,03,00,,, | 『日本職業大系』について―戦前期の職業紹介事業と豊原又男― | 単行本 | 単著 | 関西大学経済・政治研究所・『関西・大阪の社会経済問題の歴史と現状』 | 181-203頁 |
6 | 論文1 | 2020年3月 2020,03,00,,, | 戦前期の職業紹介事業と職業解説の集大成『日本職業大系』について | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学経済・政治研究所・『セミナー年報2019』 | 9-19頁 |
7 | 講演19 | 2019年6月 2019,06,00,,, | 戦間期の職業紹介事業と祝業界節の集大成『日本職業大系』について | ||||
8 | 論文1 | 2019年3月 2019,03,00,,, | 近代日本の電信電話に関する近年の研究動向―地域社会との関連を中心に― | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 郵政博物館研究紀要 | 第10号、3-12頁 |
9 | 論文1 | 2018年3月 2018,03,00,,, | 戦間期九州地方における貨物自動車輸送―九州南部を中心に― | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学経済論集 | 第67巻第4号、199-209頁 |
10 | 学会発表7 | 2018年3月 2018,03,00,,, | 近代日本の電信・電話に関する近年の研究動向 | ||||
11 | 編著3 | 2017年5月 2017,05,00,,, | 世界経済史 | 単行本 | 編著 | 昭和堂 | |
12 | 項目執筆5 | 2017年5月 2017,05,00,,, | 経済発展論の系譜、交通・通信革命、江戸幕府の対外政策、第1次世界大戦と日本経済 | 単行本 | 分担執筆 | 昭和堂・北川勝彦。・北原聡他編著『世界経済史』 | 18-22,73-78,112,116,135-139頁 |
13 | 講演19 | 2016年11月 2016,11,00,,, | 関西財界人の文化活動―美術品蒐集からみた関西経済の盛衰― | ||||
14 | 講演19 | 2016年8月 2016,08,00,,, | 水都大阪の今昔―河川・堀川・渡し船― | ||||
15 | 講演19 | 2015年6月 2015,06,00,,, | 大阪の水運:いま・むかし―河川・堀川・渡船― | ||||
16 | 学会発表7 | 2015年5月 2015,05,00,,, | 戦間期における道路改良―道路法の制定と貨物自動車輸送の展開― | ||||
17 | 論文1 | 2015年1月 2015,01,00,,, | 近代日本における陸軍の道路使用―明治後期・大正期を中心に― | 単行本 | 分担執筆 | 関西大学出版部・関西大学経済史研究会編『経済発展と交通・通信』 | 157-183頁 |
18 | 講演19 | 2014年6月 2014,06,00,,, | 財界人の文化活動―美術品収集からみた関西経済の盛衰― | ||||
19 | 論文1 | 2013年3月 2013,03,00,,, | 近代大阪の都市内水運 | 単行本 | 単著 | 関西大学経済・政治研究所・『都市の経済活動の構造』 | 61-79頁 |
20 | 講演19 | 2011年6月 2011,06,00,,, | 財界人の文化活動―美術品蒐集からみた関西経済の盛衰― | ||||
21 | 論文1 | 2011年3月 2011,03,00,,, | 戦間期大阪の都市化と貨物自動車輸送―青果輸送を中心に― | 単行本 | 分担執筆 | 関西大学経済・政治研究所・『都市経済の諸相』 | 37-49頁 |
22 | 論文1 | 2011年3月 2011,03,00,,, | 戦間期日本における道路改良と貨物自動車輸送―阪神国道の建設を中心に― | 大学・研究所等紀要 | 単著 | セミナー年報2010・関西大学経済・政治研究所 | 11-20頁 |
23 | 講演19 | 2010年6月 2010,06,00,,, | 戦間期日本における道路改良と貨物自動車輸送―関西地方を中心に― | ||||
24 | 論文1 | 2010年3月 9日2010,03,09,,, | 近代日本における電信電話施設の道路占用 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 郵政資料館研究紀要 | 創刊号 66-82頁 |
25 | 論文1 | 2008年9月 20日2008,09,20,,, | 戦間期日本の貨物自動車輸送 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学経済論集 | 58巻2号 1-16頁 |
26 | 翻訳16 | 2008年4月 30日2008,04,30,,, | 経済史講義録、P.マサイアス著 | 単行本 | 共著 | 晃洋書房 | 76-97頁 |
27 | 論文1 | 2008年3月 10日2008,03,10,,, | 近代日本の道路と通信-電信電話の道路占用- | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学経済論集 | 57巻4号 43-63頁 |
28 | 論文1 | 2007年12月 1日2007,12,01,,, | 戦間期関西地方における貨物自動車輸送の展開 -阪神国道建設の影響を中心に- | 学術雑誌 | 単著 | 交通史研究 | 64号 27-43頁 |
29 | 学会発表7 | 2007年5月 13日2007,05,13,,, | 両大戦間期関西地方における自動車輸送の展開 -阪神国道建設の影響を中心に- | 単著 | 第33回交通史研究会大会 | ||
30 | 翻訳16 | 2007年1月 30日2007,01,30,,, | 経済成長の世界史、E.L.ジョ-ンズ著 | 単行本 | 共著 | 名古屋大学出版会 | 96-130頁 |
31 | 論文1 | 2005年12月 5日2005,12,05,,, | 道路と陸軍-明治後期・大正期を中心に- | 単著 | 関西大学経済論集 | 55巻3号 65-86頁 | |
32 | 解題99 | 2003年10月 1日2003,10,01,,, | 解題『戦間期都市交通史資料集』第11巻 | 単行本 | 単著 | 丸善 | 757-763頁 |
33 | 学会発表7 | 2003年3月 15日2003,03,15,,, | 道路と陸軍-明治後期・大正期を中心に- | 単著 | 鉄道史学会 関西部会 | ||
34 | 書評6 | 2002年11月 25日2002,11,25,,, | 長妻廣至著『補助金の社会史-近代日本における成立過程-』 | 学術雑誌 | 単著 | 社会経済史学 | 68巻4号 87-89頁 |
35 | 論文1 | 2002年11月 10日2002,11,10,,, | 都市化と貨物自動車輸送-戦間期の蔬菜輸送を中心に- | 単行本 | 単著 | 中村隆英・蒔井信幸編著『都市化と在来産業』第4章,日本経済評論社 | 121-144頁 |
36 | 論文1 | 2001年9月 25日2001,09,25,,, | 道路法と戦間期日本の道路改良-自動車輸送をめぐって- | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学経済論集 | 51巻2号 83-100頁 |
37 | 学会発表7 | 2001年9月 22日2001,09,22,,, | 都市化と貨物自動車輸送-戦間期の蔬菜輸送を中心に- | 単著 | 人文地理学会第85回歴史地理研究部会 | ||
38 | 論文1 | 2001年3月 31日2001,03,31,,, | 近代日本における交通資本形成の数量的検討 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学経済論集 | 50巻4号 69-83頁 |
39 | 論文1 | 2001年3月 2001,03,,,, | Formation of Transportation Infrastructure in the late Meiji-Taisho Periods | 大学・研究所等紀要 | 単著 | Kansai University Review of Economics | 3号 73-115頁 |
40 | 学会発表7 | 2000年6月 17日2000,06,17,,, | 戦間期日本の道路改良と自動車輸送の展開-都市化との関連から- | 単著 | 社会経済史学会近畿部会 | ||
41 | 論文1 | 1999年9月 16日1999,09,16,,, | 明治後期・大正期における交通インフラストラクチュアの 形成-兵庫県における海陸連絡機能の発達 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学経済論集 | 49巻2号 43-64頁 |
42 | 翻訳16 | 1999年6月 25日1999,06,25,,, | ピ-タ-・ポスト「オランダ商社と日本の蘭印貿易-二重地域経済における信用と地位」、杉山伸也・リンダ・グロ-ブ編 『近代アジアの流通ネットワ-ク』第10章 | 単行本 | 単著 | 創文社 | 211-231頁 |
43 | 書評6 | 1998年12月 20日1998,12,20,,, | 高村直助編著『明治の産業発展と社会資本』 | 学術雑誌 | 単著 | 日本史研究 | 436号 87-93頁 |
44 | 論文1 | 1998年7月 1日1998,07,01,,, | 明治中期における長野県の道路建設 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 三田学会雑誌 | 91巻2号 161-186頁 |
45 | 論文1 | 1997年5月 25日1997,05,25,,, | 近代日本における交通インフラストラクチュアの形成-星亨と原敬 | 学術雑誌 | 単著 | 社会経済史学 | 63巻1号 29-56頁 |
46 | 論文1 | 1997年4月 1日1997,04,01,,, | 明治前期における交通インフラストラクチュアの形成-山 形県における三島通庸 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 三田学会雑誌 | 90巻1号 168-187頁 |
47 | 論文1 | 1996年10月 1日1996,10,01,,, | 星亨のインフラストラクチュア構想 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 三田学会雑誌 | 89巻3号 109-130頁 |
48 | 学会発表7 | 1995年5月 20日1995,05,20,,, | 近代日本の交通インフラストラクチュア構想-星亨と原敬- | 単著 | 社会経済史学会第64回全国大会 |
論文戦前期日本の職業調査―『日本職業大系』と『小資経営 職業相談』―査読無単行本単著北原 聡関西大学経済・政治研究所・『グローバル時代における日本の位置と社会経済問題の解決を考える』49-66頁2022年3月
項目執筆明治前期の交通インフラー道路・港湾・河川単行本単著北原 聡ミネルヴァ書房・平井健介他編著『ハンドブック日本経済史』92-95頁2021年12月
項目執筆道路単行本単著北原 聡社会経済史学会・『社会経済史学事典』386-387頁2021年7月
雑誌記事水都大阪の舟運と渡し船その他単著北原 聡慶応義塾・『三田評論』2020年12月号、9頁2020年12月
論文『日本職業大系』について―戦前期の職業紹介事業と豊原又男―査読無単行本単著北原 聡関西大学経済・政治研究所・『関西・大阪の社会経済問題の歴史と現状』181-203頁2020年3月
論文戦前期の職業紹介事業と職業解説の集大成『日本職業大系』について査読無大学・研究所等紀要単著北原 聡関西大学経済・政治研究所・『セミナー年報2019』9-19頁2020年3月
講演戦間期の職業紹介事業と祝業界節の集大成『日本職業大系』について北原 聡2019年6月 関西大学経済・政治研究所第232回産業セミナー関西大学梅田キャンパス
論文近代日本の電信電話に関する近年の研究動向―地域社会との関連を中心に―査読有大学・研究所等紀要単著北原 聡郵政博物館研究紀要第10号、3-12頁2019年3月
論文戦間期九州地方における貨物自動車輸送―九州南部を中心に―査読無大学・研究所等紀要単著北原 聡関西大学経済論集第67巻第4号、199-209頁2018年3月
学会発表近代日本の電信・電話に関する近年の研究動向北原 聡2018年3月 郵政歴史文化研究会第4分科会郵政博物館資料センター
編著世界経済史単行本編著北原 聡昭和堂2017年5月
項目執筆経済発展論の系譜、交通・通信革命、江戸幕府の対外政策、第1次世界大戦と日本経済単行本分担執筆北原 聡昭和堂・北川勝彦。・北原聡他編著『世界経済史』18-22,73-78,112,116,135-139頁2017年5月
講演関西財界人の文化活動―美術品蒐集からみた関西経済の盛衰―北原 聡2016年11月 金融経済教育教員交流研究会日本証券業協会大阪地区協会
講演水都大阪の今昔―河川・堀川・渡し船―北原 聡2016年8月 大阪府・大阪市教職員対象研修講座関西大学
講演大阪の水運:いま・むかし―河川・堀川・渡船―北原 聡2015年6月 関西大学おおさか文化セミナー
学会発表戦間期における道路改良―道路法の制定と貨物自動車輸送の展開―北原 聡2015年5月 交通史学会大会跡見学園女子大学
論文近代日本における陸軍の道路使用―明治後期・大正期を中心に―査読無単行本分担執筆北原 聡関西大学出版部・関西大学経済史研究会編『経済発展と交通・通信』157-183頁2015年1月
講演財界人の文化活動―美術品収集からみた関西経済の盛衰―北原 聡2014年6月 生涯学習吹田市民大学関西大学講座
論文近代大阪の都市内水運査読無単行本単著北原 聡関西大学経済・政治研究所・『都市の経済活動の構造』61-79頁2013年3月
講演財界人の文化活動―美術品蒐集からみた関西経済の盛衰―北原 聡2011年6月 関西大学おおさか文化セミナー
論文戦間期大阪の都市化と貨物自動車輸送―青果輸送を中心に―査読無単行本分担執筆北原 聡関西大学経済・政治研究所・『都市経済の諸相』37-49頁2011年3月
論文戦間期日本における道路改良と貨物自動車輸送―阪神国道の建設を中心に―査読無大学・研究所等紀要単著北原 聡セミナー年報2010・関西大学経済・政治研究所11-20頁2011年3月
講演戦間期日本における道路改良と貨物自動車輸送―関西地方を中心に―北原 聡2010年6月 関西大学経済・政治研究所第185回産業セミナー
論文近代日本における電信電話施設の道路占用大学・研究所等紀要単著北原 聡;;郵政資料館研究紀要創刊号
66-82頁2010年3月 9日和文
論文戦間期日本の貨物自動車輸送大学・研究所等紀要単著北原 聡;;関西大学経済論集58巻2号
1-16頁2008年9月 20日和文
翻訳経済史講義録、P.マサイアス著単行本共著北原 聡;;晃洋書房76-97頁2008年4月 30日和文
論文近代日本の道路と通信-電信電話の道路占用-大学・研究所等紀要単著北原 聡;;関西大学経済論集57巻4号
43-63頁2008年3月 10日和文
論文戦間期関西地方における貨物自動車輸送の展開
-阪神国道建設の影響を中心に-学術雑誌単著北原 聡;;交通史研究64号
27-43頁2007年12月 1日和文
学会発表両大戦間期関西地方における自動車輸送の展開
-阪神国道建設の影響を中心に-単著北原 聡;;第33回交通史研究会大会2007年5月 13日第33回交通史研究会大会和文
翻訳経済成長の世界史、E.L.ジョ-ンズ著単行本共著北原 聡;天野雅敏;重富公生;小瀬一;;名古屋大学出版会96-130頁2007年1月 30日和文
論文道路と陸軍-明治後期・大正期を中心に-単著北原 聡;;関西大学経済論集55巻3号
65-86頁2005年12月 5日和文
解題解題『戦間期都市交通史資料集』第11巻単行本単著北原 聡;;丸善757-763頁2003年10月 1日和文
学会発表道路と陸軍-明治後期・大正期を中心に-単著北原 聡;;鉄道史学会 関西部会2003年3月 15日和文
書評長妻廣至著『補助金の社会史-近代日本における成立過程-』学術雑誌単著北原 聡;;社会経済史学68巻4号
87-89頁2002年11月 25日和文
論文都市化と貨物自動車輸送-戦間期の蔬菜輸送を中心に-単行本単著北原 聡;;中村隆英・蒔井信幸編著『都市化と在来産業』第4章,日本経済評論社121-144頁2002年11月 10日和文
論文道路法と戦間期日本の道路改良-自動車輸送をめぐって-大学・研究所等紀要単著北原 聡;;関西大学経済論集51巻2号
83-100頁2001年9月 25日和文
学会発表都市化と貨物自動車輸送-戦間期の蔬菜輸送を中心に-単著北原 聡;;人文地理学会第85回歴史地理研究部会2001年9月 22日和文
論文近代日本における交通資本形成の数量的検討大学・研究所等紀要単著北原 聡;;関西大学経済論集50巻4号
69-83頁2001年3月 31日和文
論文Formation of Transportation Infrastructure in the late Meiji-Taisho Periods大学・研究所等紀要単著KITAHARA Satoshi;;Kansai University Review of Economics3号
73-115頁2001年3月 英文
学会発表戦間期日本の道路改良と自動車輸送の展開-都市化との関連から-単著北原 聡;;社会経済史学会近畿部会2000年6月 17日社会経済史学会近畿部会和文戦間期日本の都市化の進展は都市人口を増加させ、それにともない食料需要、なかでも生鮮食料品に対する需要がたかまった。野菜・果物・魚介類など生鮮食品の輸送においては、鮮度の維持が不可欠の重要性をもち、こうした条件を満たす輸送手段として新たに利用されたのが貨物自動車であった。1919年の道路法施行以後、自動車交通を想定した全国的道路改良がおこなわれ、大都市から地方へと展開した自動車輸送は、一部で鉄道と競合するに至った。機動性・積み替えの少なさ・迅速な輸送を特色とする自動車は、町村から都市への生鮮食料品輸送に積極的に活用されたのである。
論文明治後期・大正期における交通インフラストラクチュアの
形成-兵庫県における海陸連絡機能の発達査読無大学・研究所等紀要単著北原 聡;;関西大学経済論集49巻2号
43-64頁1999年9月 16日和文鉄道網が発達した明治後期以降、効率的な輸送を実現するため、物資輸送において相互補完的関係にあった鉄道と海運の連絡の充実が、中央および地方政府にとって重要な政策課題となった。兵庫県では、日清戦後以降の工業化の進展から生じた物資輸送円滑化の要請を背景に、東海道本線と神戸港、および山陽本線と瀬戸内海岸諸港湾との連絡が喫緊の課題となり、日露戦後に中央政府が神戸港の海陸連絡設備を鉄道.港湾の両面から整備した。いっぽう兵庫県は、第1次大戦期に県内の港湾調査を実施して地方港湾整備の枠組みを定め、その重要な一環として、海陸連絡鉄道を備えた港に対して修築をおこなった。こうした海陸連絡設備は県内の阪神・播磨工業地帯に集中的に施され、その過程で中央、地方政府は近代産業生産物の円滑な輸送に重点をおき、輸送面から地域の工業化を促進する役割を果した。海陸連絡設備の拡充は外国・内国貿易の基盤を強化することから、インフラ相互の連絡の緊密化を通して、内外にひろがる輸送ネットワ-クの形成をめざした点が、明治後期・大正期における交通インフラ形成の特質であった。鈴渓学術財団 199704-199803
翻訳ピ-タ-・ポスト「オランダ商社と日本の蘭印貿易-二重地域経済における信用と地位」、杉山伸也・リンダ・グロ-ブ編 『近代アジアの流通ネットワ-ク』第10章単行本単著北原 聡;;創文社211-231頁1999年6月 25日和文
書評高村直助編著『明治の産業発展と社会資本』学術雑誌単著北原 聡;;日本史研究436号
87-93頁1998年12月 20日和文
論文明治中期における長野県の道路建設査読有大学・研究所等紀要単著北原 聡;;三田学会雑誌91巻2号
161-186頁1998年7月 1日和文明治前期の陸上輸送では、封建的規制の撤廃により車両を用いた長距離輸送が始まったが、それと同時期に海外から導入された鉄道が明治中期以降に発展を遂げると、陸上輸送の中心は道路から鉄道へと移行し、道路輸送は鉄道を補完する役割を果すようになった。近代日本の交通インフラ形成を検討する上で、こうしたインフラの再編過程の検討は重要な課題であり、鉄道の敷設が道路整備に与えた影響を解明することが欠かせない。日本有数の山岳地帯を有する長野県では、円滑な輸送路の確保が経済活動の必須の条件であり、1882年から94年まで主要移出入路に重点をおいた道路開削事業が行われ、その過程で信越線が敷設されたものの、事業は規模を拡大して遂行された。こうした道路開削は車両数の増加と輸送費の低減を通じて陸上輸送力の再編を引き起こし、輸送力の中心は駄馬から車両へと移行した。しかし、信越線が敷設されると鉄道を軸とした輸送力の再再編が発生し、陸上輸送力の中心は鉄道へ移行した。鉄道が敷かれた地域では鉄道が道路による移出入を代替したが、鉄道ル-トからはずれた地域では引き続き道路が県外との移出入を担い、地方政府は、交通インフラ再編の過程で生じた輸送網の変化に適切に対応し、地域に即した道路整備を行ったといえる。
論文近代日本における交通インフラストラクチュアの形成-星亨と原敬査読有学術雑誌単著北原 聡;;社会経済史学63巻1号
29-56頁1997年5月 25日和文近代日本において、政府は経済発展のための交通インフラ整備に重点をおいたことから、インフラ形成の意味を的確につかむためには、整備の過程とともに、インフラに対する政府の考え方を検討することが欠かせない。本論文は、明治中期、明治後期から大正期に、それぞれ交通インフラ整備に積極的にかかわった政党政治家、星亨(1850-1901)と原敬(1856-1921)をとりあげ、両者のインフラ整備理念と整備への取組みを検討する。星は、日清戦後に東京と東北で鉄道敷設と港湾修築に取組み、原は、日露戦後および第1次大戦後に港湾政策と鉄道政策の策定にあたった。両者のインフラ整備理念は、経済は軍事の基礎であるという認識のもと、経済発展による日本の国際的地位の向上をめざし、交通インフラ整備を経済発展の不可欠の手段として位置付けていた。また、経済発展において地方が果す役割を重視し、地方経済振興の必要性を強く認識しており、こうした考え方は、地方の交通インフラの拡充につながった。整備への取組みでは、緊縮財政期に不安定な政治基盤のもとで個別に整備にあたった星が、財政的、政治的影響から十分な成果をあげられなかったのに対して、原は、安定した政治基盤のもとで港湾、鉄道整備の政策的枠組みを定めたことから、その枠組みに沿って長期的に整備が進展した。
論文明治前期における交通インフラストラクチュアの形成-山
形県における三島通庸査読有大学・研究所等紀要単著北原 聡;;三田学会雑誌90巻1号
168-187頁1997年4月 1日和文欧米諸国との格差是正が喫緊の課題であった明治前期、政府は経済近代化のために「殖産興業政策」を実施し、その重要な一環となった交通インフラ整備においては、地方政府の指導者である地方官が主導的な役割を果した。山形、福島、栃木の各県で県令をつとめ、道路建設を推進した三島通庸(1835-88)はこうした地方官の代表例であった。日本の国際的地位の向上を目指していた三島は、経済力が国の繁栄をもたらし、軍事力の基礎にもなるという認識のもと、経済発展に重点をおき、日本経済発展の基盤は地方経済にあると考えていた。三島が赴任した山形県は、山がちな地勢が経済活動の隘路を形成しており、車両通行可能な道路の確保が課題であったことから、三島は県外へ通じる路線を軸に道路開削を行った。特産物の移出や生活必需品の移入を担う県外との交易は、地方の経済活動を成立させる不可欠の要件であり、こうした道路整備は、輸送効率の上昇を通して輸送網の再編を促し、輸送網の再編は、荷車など車両数の増加と輸送費の低下を通じて車両輸送力を軸とした輸送力の再編につながった。その結果、山形県の陸上輸送力の中心は伝統的な駄馬から車両へと移行し、円滑な輸送が実現した。府県間の輸送ネットワ-クの形成をめざして道路建設が行われた点は、明治前期の交通インフラ形成の特質であった。
論文星亨のインフラストラクチュア構想査読有大学・研究所等紀要単著北原 聡;;三田学会雑誌89巻3号
109-130頁1996年10月 1日和文日清戦争後の東アジア国際関係の緊張化により、政府は国力の充実を目指して日清戦後経営を実施した。インフラ整備は戦後経営の重要な一環であり、交通、通信、教育などのインフラが整備された。こうしたなか、憲政党、政友会の領袖をつとめた政党政治家星亨(1850-1901)は、東京で築港、市街鉄道敷設、初等教育施設整備に、東北で築港と大学設立に取組んだ。星の取組みは、これまで政治史的アプロ-チにより地方利益を利用した政党の党勢拡張策と理解されてきたが、それは星の経済、教育に関する独自の考えに基づいて行われたものであり、党勢拡張という視点だけでは十分な理解は得られない。星がインフラ整備に取り組んだ目的は、日本を欧米先進国に比肩する経済的に発展した文明国にすることにあった。1889年から90年に欧米を旅行した星は彼我の懸隔を痛感し、日本経済を発展させる必要性を認識した。そして、そのためには運輸交通機関を整備し、商工業と貿易を振興することが不可欠で、第1に行うべきことは、経済活動の基盤となる交通インフラの整備であった。いっぽう星は、教育は経済発展の前提であるとも認識しており、日本経済を支える積極性を有する人材の養成のため、教育施設を整備することが欠かせないと考えていた。商工業立国による経済発展という星の構想は、工業化の過程にあった日本経済の実態に即した内容を有しており、その取組みは、工業化の進展にともない各地で生じたインフラ拡充の要請に応えるものであった。
学会発表近代日本の交通インフラストラクチュア構想-星亨と原敬-単著北原 聡;;社会経済史学会第64回全国大会1995年5月 20日社会経済史学会第64回全国大会和文近代日本において、政府は経済発展の基盤を形成するために、交通・通信などのインフラ整備に重点をおいてきた。政治と経済の接点に位置するこの問題にアプロ-チするためには、整備を推進した中央および地方政府のインフラに対する考え方を検討することが不可欠の重要性をもっている。本報告は、明治前期、明治中期、明治後期・大正期の3期について、交通インフラ整備に積極的にかかわり、藩閥政治から政党政治への流れのなかで各時期の政治状況を代表する政治家、三島通庸(1835-88)、星亨(1850-1901)、原敬(1856-1921)を取り上げ、そのインフラ整備理念を検討する。近代日本のインフラストラクチュア構想は、工業化が始まった企業勃興期を境として、経済発展の基調を農商工並立路線から工業化路線に変更するとともに、日本の国際的地位の向上および交通インフラの整備・利用状況の推移をその内容に反映していた。また、日本の経済的発展に重点をおいたこの構想は、発展において地方が果す役割を重視すると同時に、地方経済振興の必要性をつよく認識しており、それは地方が必要としていた交通インフラの整備につながった。
教育業績
- 2024年度
- 1.教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
「日本経済史」(学部) 毎時間レジュメを配布し、レジュメに沿った一回完結型の講義を行っている。講義の理解を深めるために講義内容に関連したビデオの鑑賞も適宜行っている。また、授業評価のアンケートを独自に実施し、受講者の意見を参考に、講義内容を毎年改善している。 - 2.作成した教科書、教材、参考書
「日本経済史」(学部) 受講者の講義ノートを兼ねる形態のレジュメを作成し、毎時間配布している。 - 3.教育方法・教育実践に関する発表、講演等
特になし - 4.その他教育活動上特記すべき事項
公開講座「関西大学おおさか文化セミナー」で社会人向けの講演を行った。(2011年6月7日「財界人の文化活動―美術品蒐集からみた関西経済の盛衰―」)。