長谷川 伸ハセガワ シン |
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所属学部・学科等
- 商学部 商学科 国際ビジネス専修
職名 (資格)
- 准教授 2007年 4月 1日
出身学校・専攻
- 東北大学 経済学部卒業
出身大学院・研究科
- 東北大学博士課程 経済学研究科単位取得満期退学
取得学位
- 修士(経済学) 1992年 3月 東北大学
ホームページ・メール
- ホームページアドレス:http://www2.itc.kansai-u.ac.jp/~shin/
専門分野
専門分野 | キーワード |
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経済政策(含経済事情) |
研究課題
現在の研究課題名 | 発展途上国における鉄鋼業に関する研究 |
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研究態様 | 個人研究 |
研究期間 | |
研究制度 | |
キーワード | 生産技術;工業化;技術移転; |
研究分野 | |
研究テーマ概要 |
研究経歴
- これまでブラジル鉄鋼業の発展様式の分析を行ってきたが、その中で特に日本鉄鋼業による生産技術と生産システムの移転が重要な位置を占めることが明らかになったので、目下その点について研究をすすめている。
所属学会
所属学会・団体名 | 役職名 (役職在任期間) |
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ラテン・アメリカ政経学会 | |
日本国際経済学会 | |
大学教育学会 | |
国際ビジネス研究学会 | |
初年次教育学会 | |
産業学会 |
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研究業績
No. | 研究業績の種類 | 発表年月日 | 標題 | 出版物の種類 | 共著・単著の別 | 出版社・掲載誌 | 巻・号・頁 |
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1 | 論文1 | 2021年9月 2021,09,00,,, | ブータンの大学との国際共修プログラム実践と教育的価値に関する考察 | 大学・研究所等紀要 | 共著 | 社会学部紀要 | 第53巻第1号,1-22頁 |
2 | 論文1 | 2015年12月 2015,12,00,,, | ウジミナス建設・操業開始期における通訳者ー日本鉄鋼業による対ブラジル技術移転(5)ー | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 關西大學商學論集 | 第60巻第3号,57-79頁 |
3 | 論文1 | 2012年9月 2012,09,00,,, | 日系二世・戦後移民はなせウジミナスへ入社したか―日本鉄鋼業による対ブラジル技術移転(4)― | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学商学論集 | 第57巻第2号,43-59頁 |
4 | 論文1 | 2009年6月 2009,06,,,, | ウジミナス建設・操業開始期における日系社員の採用―日本鉄鋼業による対ブラジル技術移転(3)― | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学商学論集 | 第54巻第2号,47-67頁 |
5 | 論文1 | 2003年2003,,,,, | ブラジル鉄鋼業のリストラクチャリングと民営化 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学商学論集 | 第48巻第3/4号,173-197頁 |
6 | 論文1 | 2002年8月 2002,08,,,, | ウジミナス建設期における技術研修と操業指導―日本鉄鋼業による対ブラジル技術移転(2)― | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学商学論集 | 第47巻第2/3号,271-294頁 |
7 | 論文1 | 2002年4月 2002,04,,,, | ウジミナス建設プロジェクトと技術移転―日本鉄鋼業による対ブラジル技術移転(1)― | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学商学論集 | 第47巻第1号,85-118頁 |
8 | 論文1 | 2001年10月 2001,10,,,, | 日系中小企業の中国進出とテクノセンター | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 関西大学商学論集 | 第46巻第4号,57-86頁 |
9 | 調査報告22 | 1998年1998,,,,, | 大田区製造業実態調査中間報告書 | その他 | 共著 | 東京商工会議所大田支部 | |
10 | 論文1 | 1995年1995,,,,, | ブラジルにおける鉄鉱資源と鉄鋼生産技術 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 研究年報経済学 | 第57第3号,23-38頁 |
11 | 論文1 | 1994年1994,,,,, | 政府系鉄鋼企業の経営危機と輸出志向 | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 研究年報経済学 | 第56巻第2号,65-81頁 |
12 | 研究ノート99 | 1994年1994,,,,, | ブラジル鉄鋼業の生産構造 | 学術雑誌 | 単著 | ラテン・アメリカ論集 | 第57巻第3号,23-38頁 |
13 | 論文1 | 1993年1993,,,,, | 政府系三大製鉄所体制とブラジル・モデル | 大学・研究所等紀要 | 単著 | 研究年報経済学 | 第55巻第1号,93-109頁 |
14 | 調査報告22 | ,,,,, | 中国広東省深圳市郊外の「新世代農民工」 : 日系企業M社における最年少一般工員 | 大学・研究所等紀要 | 単著 |
論文ブータンの大学との国際共修プログラム実践と教育的価値に関する考察査読無大学・研究所等紀要共著長谷川 伸ブータン;大学教育;国際共修社会学部紀要第53巻第1号,1-22頁2021年9月 国際化の進展に対応できる国際的視野を持ち、異文化と共生できる社会づくりに資する若者を育成するためには、大学教育の中に、これまでにない新しいタイプの教育方法を開発する必要があり、その1つが国際共修プログラムの開発である。本論は、新しい教育方法として、関西大学がブータンのロイヤルティンプーカレッジと共同で開発し、試行した国際共修プログラム(MSBI@BT)を取り上げ、プログラムの概要と参加学生への教育的価値について、教育効果評価尺度と定性データをもとにして論じる。
論文ウジミナス建設・操業開始期における通訳者ー日本鉄鋼業による対ブラジル技術移転(5)ー査読無大学・研究所等紀要単著長谷川 伸關西大學商學論集第60巻第3号,57-79頁2015年12月
論文日系二世・戦後移民はなせウジミナスへ入社したか―日本鉄鋼業による対ブラジル技術移転(4)―査読無大学・研究所等紀要単著長谷川伸;Usiminas;移民;ブラジル;;関西大学商学論集第57巻第2号,43-59頁2012年9月 日本が当初から資本参加・技術協力を行い,1950年代後半から60年代前半にかけて建設されたウジミナス(Usiminas)はその嚆矢かつ象徴である。一方で,ウジミナスは日本鉄鋼業にとって大規模銑鋼一貫製鉄所の建設・操業に対する海外技術協力の原点となり,その後の技術協力のモデルとなった。
本稿の課題は,こうしたウジミナスへ日系社会の優れた人材たる彼らをして入社せしめた事情にはいかなるものがあり,それが日系社員の世代や経歴といかなる関係が見られるのかを明らかにすることであった。
第1に,日本語とポルトガル語の両方ができることを活かして,日本のために働きたいとして入社したのは,コロニアで生まれ育った日系二世であった。入社直前まで同じコロニアで暮らしたHM氏とJO氏とは,小学校卒業レベルの日本語教育を受け,主としてポルトガル語を使って働きながら高校に通った点が共通している。ほぼ同年代のHM氏とMS氏とは,ポルトガル語と日本語を日語学校で学んだことが共通している。
一方で,相違点も目立つ。高等教育をHM氏とJO氏はブラジルで,MS氏は日本で受けた。加えて,小学校卒業レベルの日本語教育を,HM氏とMS氏は日語学校で,JO氏は個人授業で受けている。3名の日本語学習環境は大きく相異なっている。その背景には,1930年代末の日本語教育が実質的・全面的に禁止がある。1930年代末までに学齢期を迎えたので,日語学校に通学できたが,その後に学齢期を迎えたJO氏は,日本語教育は家庭教師に頼る他なかったし,MS氏は1939年に日本に渡って高等教育を受けたのである。
第2に,待遇(給与)が良いことをウジミナスへ入社理由にしたのは戦後移民に顕著である。その背景には,彼らが農業移民であり,入社前には最低賃金レベルかそれ以下の所得しか得られていなったために,ウジミナスの給与水準が労働手帳保有者よりも高く感じたことがある。
第3に,ウジミナスからの要請を入社理由としたケース(このケースは技師と技術員にみられる)を検討すると,入社年齢が30代であり,高卒以上の技術系の学歴と専門職務の経験を有していることが共通していることが明らかになった。こうした3名にウジミナスの入社要請があったということは,日系の技師と技術員が特に不足していたことを物語っている。
第4に,入社を決めるにあたっての懸念材料である遠く未知の土地であることが,出自や学歴の違いによって受け止めが異なるのかを検討した。その結果,この懸念は出自や学歴に関わりなく共通してあるが,入社前にすでに社会的評価の高い職業(技師)にあった者や家族があった者には強く,入社以前の生活が楽ではなかったか,将来に希望を見いだせない者には強くはなかったと言えよう。
以上より,日本語とポルトガル語の両方ができる日系二世は日本のために働きたいから,当時苦境にあった戦後移民(一世)は給与が高いから,世代を問わず高卒以上の技術系の学歴と専門職務の経験を有している者は,入社前にすでに社会的評価の高い職業(技師)に就いていたり妻子持ちであったが,ウジミナスからの要請により,入社したというおおよその構図を描くことができる。
論文ウジミナス建設・操業開始期における日系社員の採用―日本鉄鋼業による対ブラジル技術移転(3)―査読無大学・研究所等紀要単著長谷川伸;;関西大学商学論集第54巻第2号,47-67頁2009年6月
論文ブラジル鉄鋼業のリストラクチャリングと民営化査読無大学・研究所等紀要単著長谷川 伸;リストラクチャリング;ブラジル;鉄鋼業;民営化;関西大学商学論集第48巻第3/4号,173-197頁2003年和文科研費若手研究(B) 20030401-20040331
論文ウジミナス建設期における技術研修と操業指導―日本鉄鋼業による対ブラジル技術移転(2)―査読無大学・研究所等紀要単著長谷川 伸;関西大学商学論集第47巻第2/3号,271-294頁2002年8月 和文科研費奨励研究 20000401-20020331
論文ウジミナス建設プロジェクトと技術移転―日本鉄鋼業による対ブラジル技術移転(1)―査読無大学・研究所等紀要単著長谷川 伸;関西大学商学論集第47巻第1号,85-118頁2002年4月 和文科研費奨励研究 20000401-20010331
論文日系中小企業の中国進出とテクノセンター査読無大学・研究所等紀要単著長谷川 伸;関西大学商学論集第46巻第4号,57-86頁2001年10月 和文
調査報告大田区製造業実態調査中間報告書その他共著長谷川 伸;大西正曹;東京商工会議所大田支部1998年和文
論文ブラジルにおける鉄鉱資源と鉄鋼生産技術大学・研究所等紀要単著長谷川 伸;研究年報経済学第57第3号,23-38頁1995年和文
論文政府系鉄鋼企業の経営危機と輸出志向大学・研究所等紀要単著長谷川 伸;研究年報経済学第56巻第2号,65-81頁1994年和文
研究ノートブラジル鉄鋼業の生産構造学術雑誌単著長谷川 伸;ラテン・アメリカ論集第57巻第3号,23-38頁1994年和文
論文政府系三大製鉄所体制とブラジル・モデル査読無大学・研究所等紀要単著長谷川 伸;研究年報経済学第55巻第1号,93-109頁1993年和文
調査報告中国広東省深圳市郊外の「新世代農民工」 : 日系企業M社における最年少一般工員査読無大学・研究所等紀要単著長谷川 伸 我々は最も若い「新世代農民工」、すなわち出稼ぎ労働を始めたばかりの農村出身者の典型として、工場で働く最年少一般工員に注目した。入社間もない最年少一般工員への取材が可能な受入れ先を探したところ、広東省深圳市郊外に工場を有する日系企業M社の協力が得られ、2010年6月にインタビューを実施することができた。
最年少一般工員は、「新世代農民工」の特徴も散見されるが、その行動は依然として血縁・地縁という古くからの関係に依拠することが多いと言える。しかし、そうした関係は盤石ではない。彼らが、出稼ぎのために家族や親戚、同郷の知人に頼ったり、一緒に働いたり、暮らしたりすることができるのは、そうした人々自身が出稼ぎ農民工だからである。自分たちと同じ境遇にある職場の同僚や工員寮のルームメイトとの新しい関係にどれほど期待できるかも未知数だろう。だからこそ、17-18歳の若者であっても将来を楽天的にとらえることができないし、関係よりも権利を重視する「新世代農民工」として活路を見出そうとしているのかもしれない。
教育業績
- 2024年度
- 1.教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)
? ふりかえりによる気づきと学習内容の定着をはかるために,毎回の授業の要点と感想を記入させるラベルを使って,学期末にラベル図解を作成・提出させている。 ? 履修学生とサポータ学生による「授業運営委員会」を授業毎に開催し,授業のふりかえりと企画を行っている。 ? 250名規模の1年生必修科目「経済入門」では,5-6名構成のグループを編成して,授業中にパーソナルワークとグループワークを行い,授業内容の理解をはかっている。 ? 授業支援システムCEASによる授業資料のWeb上での履修学生に対する公開/提供。 ? ゼミにおいては,学生参画型授業すなわち,教員の教育的配慮のもとに,ゼミ生が主体となって授業の企画立案から実施,評価までを行っている。このために毎回作成される授業感想ラベルを使ったラベル新聞(授業新聞)を発行している。 ? ゼミにおいては,関大SNSとfacebookを利用して,授業外でのディスカッションとチームでの研究活動を行っている。 ? 3年次ゼミにおいては,夏休みを利用しての海外研修(中国,ブラジルなど)を学生参画型で実施している。 - 2.作成した教科書、教材、参考書
長谷川伸「アイディア出しを成功させる」(第5章,60-68頁)「3色ボールペンで読み解くケーススタディ」(第10章,110-113頁)『事業創造のための実践ビジネスプラン』中央経済社,2009年(分担執筆)。 - 3.教育方法・教育実践に関する発表、講演等
岸真由・伊藤有紗・岸磨貴子・長谷川伸「商学部初年次教育における参加型学習と社会人基礎力」『経済教育』第27号,53-60頁,2008年12月。
長谷川伸「初年次教育科目・多人数授業『経済入門』における学生参画型貿易ゲーム」『経済教育』第29号,2010年,115-122頁。
中川貴恵・野添紗椰・長谷川伸「初年次教育科目・多人数授業「経済入門」における貿易ゲーム:初年次教育における学生参画型授業の可能性」初年次教育学会第2回大会,関西国際大学(尼崎市),2009年9月19日。
中川貴恵・野添紗椰・長谷川伸「初年次教育科目・多人数授業「経済入門」における学生参画型貿易ゲーム」経済教育学会第25回大会,関西大学(高槻市),2009年9年27日。
長谷川伸「学生たちと授業づくりを楽しむ『授業運営委員会』」(個人研究発表)第17回大学教育研究フォーラム,京都大学(京都市),2011年3月18日。
長谷川伸「『授業運営委員会』のススメ」清水亮・橋本勝(編)『学生・職員と創る大学教育』ナカニシヤ出版,2012年。
長谷川伸「ラベル図考でテキストを丹念に読む:学生による授業方式の刷新」(第4章,86-104頁)林義樹(編)『ラベルワークで進める参画型教育:学び手の発想を活かすアクティブ・ラーニングの理論・方法・実践』ナカニシヤ出版,2015年。
「学生に『一仕事任せる』学生参画型授業」京都大学高等教育研究開発推進センター第21回大学教育研究フォーラム,京都大学,2015年3月14日。
「アクティブラーニングなんかぶっ飛ばせ!」京都産業大学教育支援研究開発センター・雄飛館ラーニングコモンズ平成27年度第1回アクティブラーニングセミナー,京都産業大学,2015年6月24日。 - 4.その他教育活動上特記すべき事項